【乃木坂46一期生 高山一実インタビュー】大ヒット小説「トラペジウム」がアニメ映画化!アイドルだったからこそ描けたリアリティと制作秘話
執筆者: ライター/石野志帆
夢を追っている人もそうでない人も、どちらも楽しめる映画
――小説の発売から現在まで、乃木坂46からの卒業も含めて人生の変化があったと思います。“夢を追いかけること”について考えが変わられた部分はありますか?
高山 変わらないですね。でも私、不安だったんです。今の私自身も「アイドルになりたい!」っていうほどのこれっていう夢がなくて。(自分のように)「今は夢を持ってない」という人や「夢を持ちたくても、なんか決まらない」「とりあえず生きる」みたいな人も多いと思いますし……。だけど映画『トラぺジウム』を観て、それでも「いいなぁ、夢を持つって」と思えたんですよね。夢が一つ叶っちゃって、その夢を手放すという状態にはなっちゃったけど、それもそれでいいんだなって。
――かつて抱いたほどの夢は今はないとのことですが、これからやってみたいことはありますか?
高山 今年絵本を作ったんですが、悩みながら頑張ることを久しぶりにやってみて「いいもんだな」って思いました。ものづくりをするのは“楽しい!が100%の仕事”よりも不安はあるんですが、その分それが認めてもらえたときに、人生を分厚くしてくれてる気がして。だから、ここから先の人生はぜひものづくりへの挑戦を、失敗しながらでも続けていきたいなと思います。
――改めて、どんな方に観てもらいたいでしょうか?
高山 友達と観に行ってもちょっと喋りたくなるような作りになってますし、一人で観に行っても「こういうふうに生きてみようかな」と思ってもらえるような話になってると思うので、まずは気軽に観に来てほしいです。学生さんとかが放課後や休日に「映画、観に行く?」「トラぺジウム観に行こう!」ってなってくれたらすごく嬉しいなって思います!
(了)
Profile/高山一実
1994年2月8日生まれ、千葉県南房総市出身。2011年8月、乃木坂46第一期メンバーオーディションに合格。グループ在籍中の16年から『ダ・ヴィンチ』誌上で連載され、18年に刊行したデビュー小説『トラペジウム』は「平成世代が買った本1位」(日販WIN+調べ)となり、累計30万部を突破。21年11月にグループを卒業してからはタレントとして活動。
高山一実Instagram:@takayama.kazumi.official
アニメ映画『トラペジウム』作品情報
2024年5月10日(金)全国ロードショー
原作:高山一実「トラペジウム」(KADOKAWA刊 / 『ダ・ヴィンチ」』連載)
監督:篠原正寛 スーパーバイザー:舛成孝二 脚本:柿原優子
キャラクターデザイン:りお
音楽:横山克 主題歌:MAISONdes
制作:CloverWorks
配給:アニプレックス
キャスト 東ゆう:結川あさき 大河くるみ:羊宮妃那 華鳥蘭子:上田麗奈 亀井美嘉:相川遥花 工藤真司:木全翔也(JO1) 古賀萌香:久保ユリカ 水野サチ:木野日菜 伊丹秀一:内村光良
写真:田中利幸
ヘアメイク:入江美雪希
スタイリスト:Toriyama悦代(One8tokyo)
インタビュー・文:石野志帆
©2024「トラペジウム」製作委員会
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この記事を書いた人
TV局ディレクターや心理カウンセラーを経て、心を動かす発見を伝えるライター。趣味はリアリティーショー鑑賞や食べ歩き。海外在住経験から、はじめて食べる異国料理を口にすることが喜び。ソロ活好きが高じて、居合わせた人たちの雑談から社会のトレンドをキャッチしている。
Website:https://smartmag.jp/
お問い合わせ:smartofficial@takarajimasha.co.jp
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