「食べられないケーキ」で未来を考える?人気パティシエール・岩柳 麻子が作り、問う環境問題について富士通がPÂTISSERIE ASAKO IWAYANAGIとコラボレーションし、実現した「CARBON CAKES」プロジェクト
執筆者: ライター/黒川すい
この環境スコアは、富士通のデジタルテクノロジー、ソーシャルデジタルツイン™︎のシミュレーションによって算出。社会・経済のスコアとともに結果が得られ、三角形のレーターチャートでその3つの関係性を見ることもできます。注目したいのは、環境(CO2)のスコアに応じて変化する、社会と経済のスコア。ケーキの色が白に近づいていく中での社会と経済の負担の変化に、その複雑な関係性が!
このもっとも空気の状態がいいケーキ、一見すると「いいじゃん」と思いますが、消費行動(経済)も移動時間(社会)もほぼ停止してしまっている……。先ほどの真っ黒なケーキは経済・社会ともに活発ではあるものの、空気の質は最悪です。きれいな空気だからといって、最良な社会というわけではないことが分かってきます。環境・社会・経済、このバランスがなんとも難しい。持続可能な社会は、きれいな空気だけでは実現しないのです。考えさせられます。
今回のプロジェクトにあたり開催されたイベントでは、環境問題を考えるパネルディスカッションも開催。富士通 ソーシャルテクノロジー社会実装推進室 室長・山田亜紀子さんは、今回のコラボの思いについて次のように語りました。
「このプロジェクトは、社会課題を解決したいという気持ちで進めています。社会をつくる人がどう行動するのかによって、地球に与える影響が決まってきますよね。自分たちの行動を考えるきっかけとなるのは、可視化ではないでしょうか。我々ができる可視化は、レーダーチャートの露骨な数字。数字を伝えていくというのももちろん有効ですが、それをケーキで表現することで“これは食べちゃいけないな”とより直感的な気づきになるのではないかと思いました」
CARBON CAKESオフィシャルサイト:https://www.fujitsu.com/carboncakes/
この記事を書いた人
アパレル業界に勤めた後、フリーライターに。ファッションはもちろん、グルメ、エンタメ、お出かけ情報など幅広いジャンルの執筆経験あり。ウェブを中心に活動中。趣味はアートトイの収集や喫茶店巡り、読書。
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