「今夜は月がキレイですね!」 MOAへの愛があふれるTOMORROW X TOGETHER初の日本オフラインファンライブをレポート
執筆者: 編集者・ライター/西野暁代
メンバー全員が顔面国宝級の最強ビジュアル、そして平均身長180cm超えという抜群のスタイル。いわゆるK-POPの第4世代でトップクラスの人気を誇る5人組ボーイズグループ、TOMORROW X TOGETHER(トゥモロー・バイ・トゥギャザー)。3月8日、彼らのデビュー5周年を記念したファンライブが東京ガーデンシアターで開催され、多くのMOA(モア・ファンの呼称)と愛を分かち合った。
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3月8日に東京ガーデンシアターでファンライブを開催
通常のコンサートと違い“素の表情”を楽しめるファンライブ
「2024 TXT FANLIVE PRESENT X TOGETHER JAPAN EDITION」と名付けられたこの公演は、3月2・3日に韓国で開催された同イベントの日本公演。ファンライブとは、通常のコンサートと少し違い、楽曲のステージに加えてトークやゲームなどファンとコミュニケーションをとる時間が多く、メンバーの素の表情を見ることができる貴重なイベント。さらに日本では初のオフラインファンライブとあって、会場は多くのMOAで埋め尽くされた。
オープニングを飾ったのは「MOA Diary (Dubaddu Wari Wari) – Japanese Ver.」。YEONJUNの「MOAのみなさん、お久しぶりです!」の声とともに、なんと客席からメンバーが登場! MOAと楽しそうにハイタッチをしながらステージへと進み、開始早々のうれしいサプライズに会場は大熱狂。ちなみにこの曲はメンバーがMOAにプレゼントしたファンソングという特別な1曲。“君と僕の夢時間、永遠に”、“明日も一緒に”と歌うこの曲でスタートしたことに、彼らの愛がこもっているようだった。
メンバーが流暢(りゅうちょう)な日本語で挨拶するなか、話題はドレスコードに。「ドレスコードはホワイトだったんですが、見てみましょうか?」とメンバーたちが会場を見渡し、白コーデで集まったMOAにHUENINGKAIは「MOAちゃん、マジ天使ですねー!」と笑顔で喜んだ。ここでMCの古家正亨(ふるや・まさゆき)が「僕も昨日買いました!」とホワイトコーデで登場し、本格的にファンライブがスタート。
5年間をメンバーが振り返る「5 YEARS with MOA」
最初に行われたのは、デビューからの5年間で特に覚えておきたい瞬間をメンバーが振り返る「5 YEARS with MOA」。
SOOBINは“POWER OF LOVE”をキーワードにし「MOAと過ごした5年間は愛の力そのもの。愛というのは目に見えませんが、MOAは見えないものまで見えるようにしてくれる奇跡の存在」と語った。MCから「特に愛を感じる瞬間は?」と尋ねられると「あえて1つあげるなら、僕のためにたどたどしくても韓国語で話してくれたり、韓国語の手紙をくださること。わざわざ時間をさいて準備してくださることが愛らしいし、感動的です」と答え、「今日は本当の気持ちを伝えたいと思って日本語を準備してきました」と自身も日本語でコメント。
「MOAのみなさんに会ってもう5年です。MOAに出会った3月4日が僕にとって大切な日になりました。僕に愛を教えてくれて本当にありがとうございます。世界のどの言葉でもMOAを思う僕の気持ちは伝えきれないと思いますが、それでも言いたいです。僕たちはずっと一緒にいましょう。愛してる」と語ると、会場からも「愛してる!」と大きな声援が返り、お互いの暖かい関係性を見せた。
HUENINGKAIは日本デビューイベントの様子を手書きの絵日記で披露。日本語で書かれた絵日記を読み上げ、「幸せな思い出をつくらせてくれたMOAちゃんがとってもありがたかったです」と感謝の気持ちを見せた。YEONJUNは“Moment of Us”と題して5年間の思い出を貴重なオフショットや動画で振り返り、TAEHYUNは「みなさんに完璧な姿を見せるために努力しています!」とカバーソング制作時の「僕の作業日誌」を公開。
BEOMGYUはラジオパーソナリティーに扮し、MOAにはおなじみの「Beomedio」を生放送。リスナーから寄せられた「初恋の人に告白をしたいが、勇気が出ません。どうしたらいいですか?」という悩みを紹介した。HUENINGKAIが「一緒に月を見て、『月がとってもきれいですね。あなたが好きです! 僕と付き合ってください!』(と言うのは)どうですか?」と直球な告白を披露すると会場からは大きな歓声が。
MCから「BEOMGYUさんはどうですか?」と聞かれると、「歌で気持ちを表現してみるのはどうでしょうか? 僕たちの次のステージにおすすめしたい曲があります!」と次のパフォーマンスに移り、「Our Summer」、「5時53分の空で見つけた君と僕 [Japanese Ver.]」、「Ito」、「ある日、頭からツノが生えた(CROWN) [Japanese Ver.]」をメドレーで披露。会場を一気にTOMORROW X TOGETHERの世界へと引き込んだ。
ソロステージでは各自がカバー曲を披露!その中身は?
続いて行われたのはソロステージ。各自がカバー曲のパフォーマンスを準備し、TOMORROW X TOGETHERのときとはまた違った個性や魅力を全開にした。BEOMGYUは以前にカバー曲として公開したADOYの「WONDER」をギターの演奏つきで披露。制服姿でアコギを弾く姿はあまりにエモく、多くのMOAが「憧れていた軽音部の先輩」という、ないはずの記憶が蘇ったことだろう。SOOBINはK-POPの先輩であるRAINの「さよならの代わりに」を爽やかなダンスと歌声で表現。大きなゴーグルとグローブという愛らしい衣装もMOAを喜ばせた。
HUENINGKAIが歌ったのはアヴリル・ラヴィーンの「Sk8er Boi」。このときも客席から登場し、MOAたちとハイタッチやアイコンタクトをしながら透明感たっぷりの歌声を響かせた。TAEHYUNはブルーノ・マーズの「Finesse」を躍動感あるダンスで披露。ノリのいいブラックミュージックのビートに合わせ、美しいロングトーンで歌い上げた。
ラストを飾ったのは、尊敬しているというテミンの「GUILTY」をカバーしたYEONJUN。「GUILTY」といえば腹筋を見せるセクシーな振り付けが大きな話題を呼んだ曲だが、イントロが流れた瞬間に会場は大興奮。YEONJUNらしい儚くも色気たっぷりなステージに全MOAの目が釘づけに。メンバーたちも「カッコよかったです!」と絶賛し、進化し続ける実力でメンバーを引っ張る長男が、大トリにふさわしいスキルと表現力を見せつけた。
MOAの気持ちを予想するクイズコーナーも大盛り上がり
ここから再びトークが始まり、MOAの気持ちを予想するクイズコーナー「MOA力 QUIZ SHOW」へ。「Q.ある日、転校/転職先 にSOOBINさんがいたら、どんな先輩として私を迎えてくれると思いますか?」などの質問に対して、事前アンケートでMOAが選んだ答えをメンバーが予測。
様々な質問&MOAの回答に合わせて、YEONJUNが星野源の「恋」や新しい学校のリーダーズの「オトナブルー」を踊ってくれたり、BEOMGYUが「MOAちゃん ちゅきちゅき!」と愛嬌たっぷりに言ったり、TAEHYUNが宇多田ヒカルの「First Love」を即興で披露するなど、貴重なファンサービスの連続。普段はなかなか見られないメンバーの姿で会場を楽しませた。
予想外の!?衣装での登場も
クイズに続いて、メンバーが1人ずつ客席に行って歓声の大きさを競う応援合戦がスタート! SOOBINとHUENINGKAIはアリーナ、YEONJUNは3階、TAEHYUNが4階、BEOMGYUが5階へ向かうと客席はパニック状態に。メンバーがそれぞれのスタイルで各フロアを盛り上げ、4階を団結させたTAEHYUNが勝利すると「やっぱり!」(TAEHYUN)とガッツポーズを見せた。日本のライブでは、ここまでメンバーがファンに近づくのは珍しいこと。“MOAにもっと近づきたい”という愛を示したメンバーと、メンバーに危険がないようにルールを守るMOAとの信頼関係を感じる場面だった。
続いて変声器を使って「GOOD」「BAD」なコメントを言ってメンバーを動揺させるゲームなどを行い、「MOA力 QUIZ SHOW」ではSOOBINが優勝。次のステージの衣装コンセプトを決められる権限が与えられると、各自の個性をアピールした「就職の面接ルック」を選択。YEONJUNは全身ブラックの「MOAを守る警護員」、TAEHYUNはスタイリッシュな「ニューヨークのビジネスマン」、BEOMGYUはレザージャケットがクールな「バンド部の先輩」、HUENINGKAIは王道スーツの「インターン」そしてSOOBINは耳付きのフードマフラーが可愛い「動物園の飼育員」の衣装でChasing That Feelingを披露した。
5人の最後の挨拶も詳報!
メンバーたちが舞台裏へ消えると客席からは自然とアンコールをリクエストする掛け声が。その声に答えるように「紫陽花のような恋 (Hydrangea Love)」のイントロが流れ、再びメンバーの姿が。紫陽花を敷き詰めた幻想的なセットを背景にやさしく切ない5人の声で歌い上げると、ライブはついにラストのコメントへ。5人の最後の挨拶はこちら。
SOOBIN
「今日は月が美しいですね。僕はこの言葉を言いたくて1カ月くらい前から準備してたんですが、先にHUENINGKAIくんに言われてしまいました(笑)。先ほど古家さんも何度か言ってくださいましたが、僕はMOAのためだけの“ロマンチックな男”になります! 今回のように、オフラインで日本でファンライブを行うのは初めてでしたが、この初めての記憶が本当によい思い出として残っていくと思います。僕と同じように、みなさんにとっても今日という日がとても気分のいい思い出として残るといいなと思います。より深く愛してます。ありがとうございます!」
YEONJUN
「まずは5年間一緒にいてくださったMOAのみなさんに感謝します、と伝えたいです。そして今日は3階にも行きましたし、アリーナにも行きましたよね。今もみなさんの顔がとてもよく見えるんですが、MOAのみなさんの幸せそうな表情を見て、とても幸せな1日になったなと思います。こうして、幸せな笑顔を僕たちにプレゼントしてくださってありがとうございます。あまり遅くならないくらいに、また戻ってきます。いつもありがとうございます。大好きです」
BEOMGYU
「5周年を迎えて、日本のMOAの皆さんに会えてとてもうれしく光栄でした。これからもMOAのみなさん1人ひとりとこうして会って、ずっと一緒にいれたらいいなとおもいます。一緒にいてくれますよね? (客席から「はーい!」の声)僕も、これから先もMOAだけを見つめて一生懸命に歌い踊りたいと思います。愛してる!」
TAEHYUN
「この5年間、僕たちと一緒にいてくださって本当にありがとうございます。日本に来るたびに感じているのですが、MOAのみなさんは僕たちのことを観覧するたび、すごくかわいく見てくださるんですよね。今日も思い切りみなさんのかわいい姿を見て帰ることができます。これから先も5年、10年、15年、50年先も一緒にいてくれたらいいなと思います。約束! 次の日本でのコンサートも期待してください! ありがとうございます」
HUENINGKAI
「まずは僕たちの5周年記念のファンライブに来てくださったこと、ありがとうございます。今日もみなさんのエネルギーがすごくて、改めて驚かされました。僕たち、これから準備しているものがまだまだたくさんあります。本当にカッコいいステージですぐに戻ってきますから、どうか期待していてください。MOAだけのための愛らしいHUENINGKAIになります。MOAしか勝たん! ありがとうございます!」
締めくくるようにBEOMGYUが「MOAが僕たちにとって暖かい春の日差しになってくれたように、僕たちもMOAにとって暖かい春のような人になります」と語り、TAEHYUNの「最後はみんなで笑顔になれる曲を準備しました!」の合図とともに「Happily Ever After」が流れる。真似しやすいダンスと口ずさみたくなるメロディーで、目も耳も幸せにしてくれる曲だ。客席のMOAにファンサービスをしたり、お互いに笑い合いながら歌い踊るメンバーがとても幸せそうで、見ているこちらも暖かい気持ちになるステージだった。
曲が終わり、口々に「ありがとう! 愛してる!」と声をあげ、名残惜しそうなメンバーたち。するとTAEHYUNが「MOAちゃんたち、ジャンプは上手ですか?」と、ダブルアンコール。日本1stアルバムに収録されている「FORCE」が流れると歓声が上がり、盛り上がりは最高潮に。5人は「ジャンプ! ジャンプ!」と会場をあおり、ステージの隅から隅まで走りながら最後まで笑顔を見せてくれた。ライブの終わりはさみしいが、4月1日(月)には6th Mini Album 『minisode 3: TOMORROW』で待望のカムバックが決まっている。ダンスや歌はもちろん、ビジュアルも更に成長した姿を見せてくれるはず。2024年のTOMORROW X TOGETHERはこれからがスタートと言えそうだ。
3月8日ファンライブ(@東京ガーデンシアター)セットリスト
- MOA Diary (Dubaddu Wari Wari) – Japanese Ver.
- Our Summer
- 5時53分の空で見つけた君と僕 [Japanese Ver.]
- Ito
- ある日、頭からツノが生えた(CROWN) [Japanese Ver.]
- BEOMGYU- WONDER
- SOOBIN – さよならの代わりに
- HUENINGKAI – Sk8er Boi
- TAEHYUN – Finesse
- YEONJUN – GUILTY
- Chasing That Feeling
- 紫陽花のような恋 (Hydrangea Love)
- Happily Ever After
- FORCE
(P)&(C) BIGHIT MUSIC
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この記事を書いた人
女性誌編集部にて8年間勤務後、フリーの編集者・ライターに転身。現在は主にメイク、ヘアアレンジ、ティーンカルチャーなどの記事を担当。得意なジャンルはインタビュー、美容、コスメ、音楽(とくにK-POP)。ジャンルを問わず、足を運ぶライブは年間30本ほど。
Website:https://smartmag.jp/
お問い合わせ:smartofficial@takarajimasha.co.jp
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