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【長谷川慎×古屋呂敏インタビュー】「あっ、チューしちゃった!」ドラマ『恋をするなら二度目が上等』で魅せる極上の“拗らせ恋愛模様”と大人の色気

執筆者: ライター/黒川すい

ドラマ『恋をするなら二度目が上等』でW主演を務める長谷川慎(はせがわ・まこと)と古屋呂敏(ふるや・ろびん)。ドラマの見どころや、撮影裏の仲良しエピソード、恋愛観に迫る
ドラマ『恋をするなら二度目が上等』でW主演を務める長谷川慎(はせがわ・まこと)と古屋呂敏(ふるや・ろびん)。ドラマの見どころや、撮影裏の仲良しエピソード、恋愛観に迫る

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3月5日(火)からMBS/TBSドラマイズム枠で放送がスタートするドラマ『恋をするなら二度目が上等』。漫画家・木下けい子の大ヒット作の実写ドラマ化で、長谷川慎さん演じる出版社編集者と古屋呂敏さん演じるクセモノ大学准教授による〈オーバー30(サーティー)男子〉たちの再会ラブストーリーを描いています。今回は、このドラマでW主演を務める長谷川慎さん(THE RAMPAGE)と古屋呂敏さんをクローズアップ。ドラマの見どころはもちろん、撮影裏の仲良しエピソードや、恋愛観について伺いました。放送開始直前ということで、ぜひチェックしてみてください!

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高校時代の初恋から十数年後。偶然の再会から始まる「二度目」の恋を描いたBL作品

──主人公は、ビジネス誌の中堅編集者・宮田晃啓(みやた・あきひろ)と、売れっ子の大学准教授・岩永崇(いわなが・たかし)。経済コラムの執筆依頼をきっかけに再会したことにより、高校時代に別れた初恋相手との二度目の恋が動き始める……という物語です。改めて、お二人の役柄について教えてください。

長谷川慎(以下、長谷川):僕が演じた宮田は、仕事熱心で真面目な性格。ですが、崇と再会したことで、高校生の時の恋愛を思い出してしまい、どんどん仕事に集中できなくなるほどに恋におちていく、そんな役柄です。

古屋呂敏(以下、古屋):岩永は普段から飄々(ひょうひょう)としていて、本音が掴めないところがある人物です。男性からも女性からも、そして僕自身も「こんな余裕がある大人っていいな~」と感じるような役柄となっています。

──お二人は今回、地上波のドラマ初主演ということで、出演が決まった時の率直な感想や、周りの方の反応はいかがでしたか?

長谷川:僕は普段、アーティストベースで活動しているので、これまでお芝居に携わる経験が多かったわけではないんです。長い時間をかけて、いつか主演をやりたいとコツコツ舞台やテレビをこなしてきたので、この役が決まった時は、一つの夢が叶(かな)ったなとびっくりしました。それに僕が初めて務めさせてもらった役もBL作品なんです。その時に「振り切ったBL作品を演じている俳優さんってかっこいい!」と思って。過去と今が繋がった気がして嬉しかったですね。

古屋:僕も率直に嬉しかったです。だけど、それと同時にすぐ原作の漫画を拝見して、どうしたらこの世界観に近づけるんだろう?と思いました。やっぱり原作を愛している方々がいるからこそ、その期待にどう応えたらいいかを自分の中ですごく考えていて。実は周りにもあんまり報告してなかったんですよね。情報解禁になったときに、母から「あんた、なんやコレ!?主演やるの!?」と驚きの連絡が来てました(笑)。

──作品では〈オーバー30(サーティー)男子〉と謳(うた)っていますが、30代の恋愛ということで、原作や脚本を読まれたときはどう思いましたか?長谷川さんは、ご自身の年齢より上の役を演じられているので、そういった意味でも感じることがあるかと思います。

長谷川:僕は今25歳で、宮田は30歳ですよね。自分はずっとアーティストをやってきて、会社にも勤めたことがないし、そういう世界を知らなかったので、原作などを読んでみて、会社に行く人の大変さをまず感じました。会社って自分の意思で仕事に集中したくても、周りの環境とかによって、自分がどんどん崩れていっちゃうんだなって。あと30歳って20代の時とはまた違う、大変さとかドロドロとした感じもありますよね。難しい世界なんだなと感じました。

古屋:僕の場合は、年相応の役を演じているので、原作や脚本を読んで「分かる」と思うシーンがたくさんありました。やっぱり20代前半って、相手のことが好きという想いだけで突っ走ることができると思うんです。感情だけで行動が出るんですけど、30代になると色々と責任や環境がありますよね。周りの人たちの生活がどんどん変化していく中での焦りも含まれてきます。大人だからこそ、感情の後に現実的なことを考える時間ができてしまう。それによって生まれる歪みが、この作品にはいっぱい詰められているように感じます。

──お互い初共演かと思いますが、第一印象はいかがでしたか?撮影の雰囲気などもお聞かせください。

長谷川:初めて顔合わせでお会いした時から、もう壁がない。当たり前ですが、最初ってどうしても距離があるじゃないですか。おかしな話なんですけど、そういう距離とかを全然感じませんでした。それくらいスッと入ってきた印象です。あと現場も、監督やスタッフの方々を含め、雰囲気がとてもいいです。

古屋:ね、すごく温かい空気で撮影は進んでいると思います。僕がまこっちゃん(長谷川慎)と初めてお会いしたときは、「どういう方が来るのかな?」と思っていたんですけど、まさに宮田のような、真っすぐでフレッシュな方だなと感じました。これは一緒に何かを作る上で、信頼できる相手だなと。実際、撮影が進んでいくうちに、どんどん信頼関係が積みあがっていったので、今は「どうしたら一緒に素敵な空気を作っていけるだろう?」と、より研究に励んでいますね。カメラが回っているときも、そうでないときも、「このシーンはこうだよね」といったことをずっと話しています。

──顔合わせの時のエピソード、もう少し詳しく伺いたいです。

古屋:これ言っていいですか?(笑)。顔合わせで、まこっちゃんがエレベーターで上がってきたときに、僕がたまたま、広い部屋の入口に立ってたんですよ。たぶん、僕の印象が違いすぎたのか、最初一回素通りされました(笑)。

長谷川:いろいろとややこしいんですけど、ちょっとこれには理由があるんですよ(笑)。事前情報で見ていた写真では、呂敏さんに髭(ひげ)が生えていて、「かっこいい髭の方」っていう印象が強かったんです。でも部屋に入ったら、髭じゃない方がいて、「あ、この人じゃないな」って。素通りしようとしたら、呂敏さんから声をかけていただいて、驚きました。髭の有無のギャップにやられたというのもあるし、滲み出るフレッシュさ・優しさ、笑顔を見て、その一瞬でグッと壁がなくなった気がします。その時、いい作品ができそうだなって思いました。

古屋:フレッシュではないでしょ!(笑)でもそうですね、作品に関しては、僕もいい作品になるだろうなと感じました。いちばん、この作品のパートナーがまこっちゃんで良かったなって思ったのが、顔合わせや本読みの後の帰る時です。その時に「ハグしませんか?」ってまこっちゃんから言ってくれて。ハグした瞬間に、「これは一緒に(作品を最後まで)走りたい」と思わされました。役を抜きにして、古屋呂敏が長谷川慎にキュンとしてしまった瞬間でもあります。

──Instagramにハグの様子がアップされていましたね。ちなみにハグの意図はなんだったんでしょうか?

長谷川:役柄や話の内容もありますし、言葉だけじゃなくて、行動も大切にしたいなと。やっぱり二人の仲が重要な作品かなと思ったので、体で一回確かめるために、ハグの温もりと力強さを感じたかったんです。あとは、これから頑張ろうぜ!という気合入れみたいな感じ。それが気づいたら撮影始まりと終わりの日課になっていました。

撮影始まりと終わりの日課となったハグについて語る

──日課になってどうですか?

古屋:僕としては、お互いの心と心を通わせるためのいいスイッチになってます。BL作品であっても、相手を想うという部分に壁は感じたくないと思っているんですが、撮影が終わって家に帰っちゃうと、どうしても気持ちが途切れてしまう瞬間があるんですよね。それがハグによって、気持ちをもう一度繋ぎ合わせることができるんです。この日課のおかげで生まれた二人だけの空気感は必ずあると思っています。

──先ほど、「役を抜きにしてキュンとした」をおっしゃっていましたが、ハグの他にお互いに萌えたエピソードなどはありますか?

長谷川:呂敏さんってめちゃくちゃ優しくて丁寧なんです。誰に対しても低姿勢で、歳下の僕のこともすごく気遣(づか)ってくれます。撮影は大変なんですけど、そんな時でも思いやりをもって接してくださるし……。その呂敏さんの良さが、演じている時も役にリンクしているなぁと感じました。

古屋:ありがとうございます(笑)。後で飴ちゃん渡しますね。

長谷川:ありがとうございます!ほら、こういうところね。

──古屋さんはいかがですか?

古屋:僕ね、他にもキュンとしたことがあるんですよ。カメラテストの時なんですけど……。そのシーンって、僕たちも噓なく真摯(しんし)に作り上げたいと思っていて、すごく集中力を高めていたんです。本来だとテスト中、キスとかは実際にしないんですが、お互いに役に入りすぎて思わず唇が触れ合っちゃったんですよね。その時に、まこっちゃんが「あっ、チューしちゃった!」って言ったのが、もう可愛くて。役に入っていたので、全く違和感はなかったんですけど、え!?僕、長谷川慎に落としにかかられてる!?って思うくらいキュンとしました(笑)。まこっちゃんの可愛さや、真面目なんだけどふわっとしてるところが詰まった瞬間でしたね。

役を抜きにキュンとした瞬間を明かす

──役を演じる上で、意識していたことや気を付けていたことなどはありますか?

長谷川:今回、自分たちだけでなく、監督と密になって、宮田や崇という役を作り上げました。僕が演じる上で気を付けているのは、画としての可愛さだけにならないようにすること。ちゃんと過去の恋愛を気にした上で滲み出る可愛さを表現したいと思っています。監督含め、ただ一つの感情だけで表せない感じにすごくこだわりました。

古屋:やっぱり飄々(ひょうひょう)といることが難しかったですね。父親がハワイ出身のアメリカ人ということもあり、愛情表現が大きいタイプで。僕自身もそれを受け継いじゃってるので、できるだけ抑えながら、自分の感情を宮田には伝えるよう意識しました。あとは、あまり長谷川慎を好きになりすぎないように、ですね(笑)。やっぱり人間としてすごく魅力的な人なので、僕の想いがどんどん役に溶け込まないように気を付けています。そういえば、この取材の前日、初めて撮影終わりに2人でサウナに行ったんですけど、プライベートで話していても「あ~やっぱりまこっちゃんっていい子だなぁ」って思ってしまうんですよね。だからなるべく気持ちを抑えるようにはしています……!

長谷川:抑えてたんですか?抑えないでください(笑)。

古屋:なんでだよ(笑)。

──宮田と岩永はそれぞれ、編集者と大学准教授ですが、その職業を表現するにあたって、前もって準備したことはありますか?

古屋:僕は、ありがたいことに父親が大学の教授なんですよ。なので、いちばん身近に自分の役柄のロールモデルがいた感じですね。家でパソコン作業しているところとかを幼い時から見てきましたし、父親が勤めている大学に遊びに行ったりもしていたので、(役に)入り込みやすかったです。教授の部屋にいるときも、落ち着いて、自分の空間のように演じることができました。

長谷川:僕は制作側の方から、編集者の一日のスケジュールとか連載の仕組み、専門用語を色々教えてもらいました。

──これまでの撮影で印象に残っているシーン、これから楽しみなシーンなどはありますか?

長谷川:もちろんキスや絡みのシーンもあるんですけど、そこがキュンポイントかなと思います。BL作品でしか出せない空気感を意識して撮影しました。上手く言葉で言えないんですが、シチュエーションも相まって本当に美しいシーンに仕上がっているので注目していただきたいです。

古屋:崇と宮田の何気ない日常会話のシーンが印象的でした。その会話の中に愛おしさがたくさん詰まっているんですよね。一瞬一瞬の言葉のやり取りが僕にとってはとても大切で、二人の距離感や歯がゆさ、面白さが感じられるかと思います。

長谷川:日常会話の中で、宮田君が崇への気持ちを隠してツンツンしちゃうところがあるんですけど、そういうところが愛おしいですよね。

古屋:愛おしいね。あと本読みのときに、好きなシーンが僕たち二人とも同じだったんですよ。その部分の撮影が楽しみです。

ドラマ『恋をするなら二度目が上等』でW主演を務める長谷川慎(はせがわ・まこと)と古屋呂敏(ふるや・ろびん)。ドラマの見どころや、撮影裏の仲良しエピソード、恋愛観に迫る

この記事を書いた人

アパレル業界に勤めた後、フリーライターに。ファッションはもちろん、グルメ、エンタメ、お出かけ情報など幅広いジャンルの執筆経験あり。ウェブを中心に活動中。趣味はアートトイの収集や喫茶店巡り、読書。

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