「世の中に純粋な“悪”はなくとも、“罪”はあふれている」高良健吾が衝撃のミステリー映画『罪と悪』で出会った新たな価値観【インタビュー】
執筆者: ライター/石野志帆
“新しい価値観に出会える映画”を是非観てほしい
©2023「罪と悪」製作委員会
――ロケ地の福井県は齊藤監督の出身地だそうですが、高良さんの目にはどう映りましたか?
高良 僕にとっての福井の印象は……、もう最高!それはもう、最高でした。撮影期間は一度も東京に帰らず福井にいたのですが、福井の町や人に助けられたと感じています。ロケーションはもちろんのこと、やっぱり地元の人たちに本当に良くしてもらいました。地元の人たちの協力があってのこその作品だと思います。
――具体的にどんな交流があったんでしょうか?
高良 美味しいご飯に連れて行ってもらいましたし、エキストラの人たちも地元のいろんなネットワークを使って仲間を集めてくれて。今も連絡を取り合っていて、福井のみんなが東京へ遊びに来たときには一緒に遊びました。
――最後に改めて見どころをお願いします。
高良 『罪と悪』というタイトルはなかなか“どストレート”ですが、だからこそ観た人たちの解釈に多様性が見られる映画だと思います。ミステリーではありますが、“犯人探し”の映画になってないのも、この映画の良さだと思います。それと、描いているスケールの大きさも魅力です。感動する部分ももちろんありますし、こういう題材だからこそ普段考えないようなことを考えて感じて、新しい自分の価値観に出会えると思いますので、ぜひ劇場でご覧ください!
(了)
Profile/高良健吾(こうら・けんご)
1987年まれ、熊本県出身。2006年『ハリヨの夏』で銀幕デビュー。2011年映画『軽蔑』で第35回日本アカデミー賞新人俳優賞、2012年映画「苦役列車」で第36回日本アカデミー賞優秀助演男優賞、2013年『横道世之介』で第56回ブルーリボン賞主演男優賞・第23回日本映画プロフェッショナル大賞主演男優賞を受賞。待機作に『レイニーブルー』(24)、Netflix「忍びの家 House of Ninjas」(24)など。
この記事を書いた人
TV局ディレクターや心理カウンセラーを経て、心を動かす発見を伝えるライター。趣味はリアリティーショー鑑賞や食べ歩き。海外在住経験から、はじめて食べる異国料理を口にすることが喜び。ソロ活好きが高じて、居合わせた人たちの雑談から社会のトレンドをキャッチしている。
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