週2でピザスライス、一年のうち9割はキャップを被っている……この男が“一家に一人必要”な理由とは? | ファッションモデル・タレスの好きなもの
執筆者: モデル事務所 /STANFORD(スタンフォード)
普段は知ることができない、ファッションモデルのパーソナリティに迫りたい!との思いから始まったこの連載、題して『ファッションモデルの好きなもの』。注目の精鋭モデルが集まるモデル事務所・STANFORD(スタンフォード)とともにお送りします。
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今回の連載ゲストはタレスさん
前回の渡邊祥さんからのバトンを受けた第88回はTHALES(タレス)さんです。
はじめまして。THALES(タレス)です。絞るのは大変でしたが、僕の好きなものを4つ紹介します。ぜひ最後まで読んでください。淡々としてるけど、熱が伝わればと思います。それでは。
タレスの好きなもの
①PIZZA
一番最初に好きになった食べ物。今でも毎日ピザでもいいくらい好き。とくにペパロニ。響きも好き。ペパロニ。
きっかけは子供の頃、母がピザ屋の店長、今の義理の父が同じお店でピザ職人をしていて……あ、複雑な話は省きます。
学校が休みの日は、よく母と一日そのピザ屋にいた。お店はモールの中にあって、子供の俺には遊園地のようだった。モール内に飲食店は他にもあったと思うけど、朝、昼、夜、ピザを食べても本当に飽きなかった。お店での一日はまさに至福の時間。
それは4、5歳の時の話なのに、あのピザの味を今でも鮮明に覚えてる。ブラジルのピザって具がとにかく多くて、これが中々にくどい。特にチーズピザ。スイーツ系のピザは言うまでもない。
当時はミュータントタートルズを食い入るように何度も観た。手がベタベタになるあのピザの持ち方もよく真似をした。ピザを食べながらじっとテレビを観る僕も、ある意味タートルズそのものだったに違いない。担当の色はイエローがいいな。ちなみにお気に入りはレオ。青いやつ。
その影響もあってか、今はニューヨークピザが一番のお気に入り。多い時は週2で名店「ピザスライス」に足を運ぶ。欲を言えば、家から歩いて行けたらと切々に思う。
それでもたまには、あのくどいチーズピザが食べたくなる。一切れで天を仰ぎたくなるあのピザは、僕の故郷の味の一つで、ルーツの一つでもある。
タレスの好きなもの
②映画
間違いなく僕という人間を形成してきたもの。
家族がみんな映画好きで、映画は音楽よりもずっと身近にある。ブラジル人では珍しいかもしれない。映画レビューサイト・Filmarks(フィルマークス)でクリップした数は、とうとう1000本を超えた。
最近はマーベル映画ばかり観てる。アメコミが好きで、原作も少しばかり詳しい。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』には思い入れが強い。原作の流れ的にも死んでしまうアイアンマンと、降板が決定していたキャプテンアメリカ。子供の頃、この2人のフィギュアがお気に入りで、いなくなるのが受け入れられなくて、観るのに公開から4年もかかってしまった。
最近、観れていなかったマーベル作品たちをやっと観ることができた。
「一番好きな映画は?」とたまに聞かれるけど、生きてるうちに一番は決めたくない。
ただ、なぜ映画が好きか。それはタイミングや年齢によって、同じ映画を観ても、全く違うものに受け取れるようになるからだ。子供の頃好きだった映画は、“好き”から“懐かしい思い出”になっている。意味がわからなかったセリフも、大人になると心にグサっとくるようになった。ファッションはその逆で、なぜか昔の映画を参考にしたりする。
そのように何回観ても、その時その時で印象も、心の動き方も全く違ってくる。だから果てしなく映画が好き。
今パッと思い浮かぶものを挙げておく。最初は5本にしようと思ったけど、12本でも足りないな……あぁ、数奇な人生。
タレスの好きなもの
③キャップ
一年の9割はキャップを被っている。いつからそうなったかは覚えてない。
いつの間にか毎日被るようになった。きっかけは髪のセットが洗濯物を干すぐらいめんどくさいのと、アメリカのストリートカルチャーがどことなく好きだったからだろう。
普段はストリートか、シティーなスタイリングをすることが多い。
買う服もキャップに合うものを選ぶし、基本的にスニーカーもローテクなものしか履かない。
僕の好きな古くさいユーズドのベースボールキャップや、派手なジェットキャップたちは、ハイテクなスニーカーにはどうもしっくりこない。まあ……変な意地もある。
キャップに対して、細かい哲学も自分の中にはある。「このアイテムにはこれ」「でも深さはこれ」「色はこれがいいけど、タイプはジェットのほうがいいな」みたいな。年々細かくなっていく。恐ろしい。独身が長く続いて、結婚できないのと近い気がする。
将来、自分のキャップブランドを立ち上げる。僕の細かい哲学たちは誰にも伝わらないかもしれないけど、少なくとも毎日被るキャップに迷うことはなくなるだろう。
最近よくラッパーのマック・ミラーに似てると言われる。キャップのおかげかな。マック・ミラーとキャップは偉大だ。
タレスの好きなもの
④アイロンをかけている時間
長くなった。怒られそうだな。最後は手短に。
正直、特別な理由は特にない。シワが綺麗に伸びていく様と、何も考えずにアイロンを夢中になって掛けているあの時間がたまらなく愛おしい。
寝坊しないかぎり、家を出る前に必ず着ていく服にアイロンをかける。マインドがスッキリして、いいスタートを切れる気持ちになる。
アイロンウォーターなんかも使ってね。
家庭に1人、タレスが必要だなと皆さんが感じてくれたところで、終わりにします。最後まで読んでくれた方はありがとうございました。また会う日まで。
次回のモデルはKENJIくんでお願いします!
写真・文=タレス
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この記事を書いた人
2018年設立。立ち上げ当初より個性の際立ったモデルたちが次々と加入。カルチャー色の強いモデルが多く在籍しており、ファッション、音楽、アート、食など、モデル業のみならず、そのライフスタイルも注目の的に。日本のみならずアジア、ヨーロッパなど海外で活躍するモデルも多く、現在飛ぶ鳥を落とす勢いでファッションシーンを席巻中!
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お問い合わせ:smartofficial@takarajimasha.co.jp
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