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【ととのえ親方とサウナ師匠が惚れた“日本一の水風呂”】大分「寒の地獄温泉」&「暖の地獄サウナ」は暑い夏こそ行きたい!

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【ととのえ親方とサウナ師匠が惚れた“日本一の水風呂”】大分「寒の地獄温泉」&「暖の地獄サウナ」は暑い夏こそ行きたい!

ととのえ親方 これまでも僕らは冬のプールとかを仕掛けてきて、プールがメインのホテルにサウナを付けることによって、年間を通して宿泊を埋めるという形を生み出したりしてきました。例えばね、神奈川の「8HOTEL茅ヶ崎」。あそこもプールにサウナを付けることで、冬も絶対にお客さんが入れるようになるからと言って、プロデュースしてきた経緯もあるんです。

サウナ師匠 サウナを付けた場所も、直前までは会議室になる予定でしたからね。最初に長テーブルが置いてある図面を見たんですよ(笑)。

有本 「8HOTEL 茅ヶ崎」もですけど、お二人がプロデュースされたサウナ施設は結構smartサウナ部でも取り上げさせてもらっています。

ととのえ親方サウナ師匠 ありがとうございます。嬉しいです。

ととのえ親方 話が戻りますが、「寒の地獄温泉」はストーリー的にも魅力的で、お地蔵さんとかいろいろなものが置いてあるんですよ。「それってどうしたんですか?」って聞くと、病気にかかった人が来て、その病気が治ったということもあったそうなんです。お湯の湯治場じゃなくて、冷泉の湯治場だったんですよ。だから、「冷泉行進曲」みたいのも作っていて、寒い中、耐えて耐えて病気を治してったみたいな歌詞があって。それで病気が治ったことを感謝した人たちが、お地蔵をプレゼントしたりだとか、「行進曲」の歌詞をパネルにして寄贈したりとか。

サウナ師匠 みんなであの場所を作ってきた感じがあるんですよね。

ととのえ親方 僕らが入っていって、みんなで作っていくみたいな。普通僕らって、今までもそうなんですけど、自分たちがお金を集めてサウナに投入するっていうことは、してこなかったことなんです。今までも「クラファン(クラウドファンディング)をやったらいいじゃないですか」ってよく言われたんだけど、自分のビジネスを誰かから協賛をもらってやる必要もないよなというのが、元々考えとしてあったんです。今回はなんて言うんだろうな、マクアケさんと一緒にやりたくなったというか。みんなの支援、お金も入ってできたっていうのが、たぶんあそこの宿にめちゃくちゃ合ってると思ったし。他のところは僕らがプロデュースしても、僕らが直接出ていって、「支援をお願いします」っていうことは絶対に言わないから。

サウナ師匠 お金だけの話じゃなくて、みんなでやりたいなっていうのがあって。今回のマクアケのメニューにも、みんなの思いが残せるような絵馬とか、南京錠とか、みんなが関わったっていう証(あかし)をご用意したんです。お地蔵さんとか、行進曲の看板から来てるんですよ。今まではルールも設けずにフリースタイルにしてたので、みんなが自由に落書きしてたんです(笑)。それをちょっと整理して、想いをせめてここに書いてっていうのが絵馬なんです。そういういろいろな人の想いを現地に行って見ていくと、またそこで何か新しい想いになって、日常に帰ったときに新しいアイディアが生まれたりとか、新しいサウナのプロジェクトが動き出す可能性があるじゃないですか。だからそういう場所にしたいなと思っています。

有本 これいいじゃないですか!サウナストーブに設置できる南京錠。

サウナ師匠 37(サウナ)個限定なので、ご希望の方はお早めに(笑)。

ととのえ親方 ロンドンとかに行ったらよくあるよね。橋に引っ掛けたりして。

編集部 リターンの内容に関して、他にこだわったポイントはありますか?

サウナ師匠 宿泊をしてもらうっていうのは、宿のオーナーさんにとってもめちゃくちゃポジティブなことだし、やっぱりそこが元々狙いとしてあるじゃないですか。なので、その宿泊がパッケージになっていて、早い段階で応援していただくと、安く体験(宿泊)できるっていう形になっているので、そこはオーナーさんにとっても、今回参加してくれるサポーターにとっても双方にメリットがある。あとは、みんなのサウナに対する熱い思いを表現する場にもなってくると思うので、そこをどうやったらグッズでアウトプットできるか。グッズに関しては“和”の雰囲気に寄せて、内装とか演出も和に寄せているので、“ととのえ一門”っていう今までやってなかったファッションスタイルもここでデビューさせてるっていう(笑)。

ととのえ親方 誰が着るのかわかんないけど(笑)。

一同 爆笑

ととのえ親方 でも誰が着るかわかんないって言いながら、俺らが最初のサウナのブランドを作ったもんね。

サウナ師匠 そうそう(笑)。

有本 いやでも特に南京錠がいいですね~。

サウナ師匠 人気になって、現地に行ってみたら300個くらい付いてたりして(笑)。 

編集部 あとは提灯とかもありますよね?

サウナ師匠 そうです。企業の法人向けにも作っていて、地元の企業とか、全国のいたるところのオーナーさんたちも、このプロジェクトだったら応援したいって思ってもらえれば、メニューの中に社員をここに研修で行かせられるような、宿泊もセットになっているプランもご用意しているので、福利厚生としても活用していただけます。それに名前ものるので、サウナ内で「僕らも支援してます」っていうことが表現できる。ほかにも東京の足立区にある「堀田湯」とか、施設自体がメディア化してる施設もあるじゃないですか。鏡の下が広告になっていたり。ただやりすぎると「寒の地獄」から離れていくので、そのバランスには気をつけています。

編集部 神聖な場であるという点を守りながらということですね。ストーリーが全部抜け目なさすぎます(笑)。

サウナ師匠 もし今回のケースが成功したら、これを真似する人もまた出てくるわけじゃないですか。それでまた成功する人が増えればいいなと思っていますし、マクアケさんも社長まで出てきて、スタッフさんも10名体制で社運をかけていらっしゃるので(笑)。 

ととのえ親方 (マクアケ社長の中山)亮太郎さんがプロジェクトに直接出てくることあるの?

マクアケ広報 いや、ほぼないですね(笑)。今回のプロジェクトの発表会も、中山がぜひやりたいということで実現しているので。

サウナ師匠 社長号令でみんな駆り出されて(笑)。裏を返せば絶対に失敗できないっていうことですね(笑)。

ととのえ親方 嫌だな~今の話めっちゃ怖いな~(笑)。

サウナ師匠 ハハハ(笑)。だからこそ、まずこのプロジェクト自体を知ってもらったり、オーナーの気持ちを知ってもらいたいという思いは強いです。「サウナがよさそうだから行ってみたい」ということとはまた違う、地方創生文脈もあるし、日本のカルチャーが世界でどこまで通用するかっていう、ちょっとチャレンジみたいなところもありますからね。サウナがラーメン、カレーになれるかどうかっていう(笑)。だからそのくらいの大志があるなら、『TTNE』が単独でやってそうなったっていうことよりも、日本のみんなが集まって、みんなでやったほうが絶対いいと思うんです。

(了)

急げ!Makuakeでの応援購入は7月15日(土)17時まで

開湯186 年の歴史を誇る大分県の九重“夢”温泉郷のひとつであり、大分県九重町に位置する全国でも珍しい自然湧水の霊泉を提供する「寒の地獄温泉」は、サウナー専門ブランドを運営するTTNE 株式会社の監修により「暖の地獄サウナ」を2023 年7月中に開業予定。サウナ施設のクオリティ向上のために、応援購入サービスの「Makuake(マクアケ)」にて先行予約販売を実施中。応援購入の期限は明日7月15日(土)17時までなので、気になった人は急げ!
Makuakeプロジェクトページはコチラ>>骨の髄まで冷える衝撃の水風呂!大分県「寒の地獄温泉」に「暖の地獄サウナ」が誕生

「寒の地獄温泉」とは?

日本一の「おんせん県」である、大分県の九重町に位置する「寒の地獄温泉」は、江戸末期嘉永2年開場、開湯186年歴史ある温泉宿です。全国でも珍しい自然湧水の冷泉がある江戸末期開湯の秘湯で、これまで冷泉は夏の期間のみ冷泉の提供を行ってきました。この度、冷泉を年間を通じて楽しんでもらうためにサウナ施設をオープンいたします。毎分2,160リットルの豊富な湧水で温度も年間を通じて13~14℃の硫黄の香る硫化水素泉の源泉かけ流しの冷泉を、サウナ施設を作ることで水風呂として活用することで1年中楽しんでいただけるようになります。

Profile/ととのえ親方(松尾大)
札幌在住。複数の会社を経営する傍ら、日本全国のサウナ施設のプロデュースを手掛ける実業家にしてプロサウナー。多くの人を“ととのう”状態に導いてきたことから“ととのえ親方”と呼ばれるように。2017年には秋山大輔(サウナ師匠)と共にプロサウナーの専門ブランド[TTNE]を立ち上げ、11月11日をサウナの記念日「ととのえの日」に制定(日本記念日協会認定)。今行くべき全国のサウナ11施設を発表・表彰する「SAUNACHELIN(サウナシュラン)」をスタートさせた。2019年、サウナに関する研究及び安全な利用に関する知識を提唱する「サウナ学会」を設立し、2021年にはサウナ機器世界No.1シェア「HARVIA」の国内正規代理店として製品販売を開始するなど、サウナ界における様々なジャンルで活動を展開。メディア出演多数。日本各地に眠る素敵なサウナとカルチャーを探すYouTubeチャンネル「&SAUNA」に出演中。著書に『Saunner BOOK』(A-Works)、本田直之氏との共著『人生を変えるサウナ術』(KADOKAWA)がある。

Profile/サウナ師匠(秋山大輔)
東京在住。イベントを中心とするブランディングプロモーション会社を経営。20代よりサウナに開眼し、国内外の様々なサウナを経験。サウナの母国フィンランドをはじめ、北欧を中心とする10カ国40サウナを体験するEUサウナツアーや、NYのファッション系サウナなど7サウナを巡るNYサウナツアーを敢行。サウナー専門ブランド「TTNE」の立ち上げ、「ととのえの日」記念日制定、「CORONA WINTER SAUNA」監修、「サウナシュラン」立ち上げ、「日本サウナ学会」設立、「SAUNA FES JAPAN」や「SKYTREE SAUNA」、「RoofTop 37」プロデュース、「ソロサウナtune」サウナ監修等、次々にサウナ関連のプロジェクトを仕掛ける。最近では、サウナで汗をかくだけでなく、サウナプロデュースやTV、新聞、ラジオ、雑誌、WEBといったメディア活動を通じ、サウナの為に汗をかいている。

「TTNE」とは?
TTNEは、ととのえ親方こと松尾大・サウナ師匠こと秋山大輔が主宰する、プロサウナ―集団。“おじさん”イメージが強い日本のサウナに、北欧のように若者を中心に幅広い層に受け入れられるデザインされたサウナ文化を根付かせたいという思いから2017年に発足。11月11日をサウナの記念日「ととのえの日」に制定(日本記念日協会認定)。「Saunner」ロゴデザインによるファッションやグッズを販売。現代の日本で心身ともに最も“ハード&クリエイティブ”な活動を展開する人々とともにサウナのプロデュースやイベントの開催などの活動を通じて、日本におけるサウナのリブランディングを目指す。TTNEオフィシャルサイト: https://ttne.jp

写真=田中利幸

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  • 写真左から、“ととのえ親方”こと松尾大さん、smartサウナ部部長のスタイリスト・有本祐輔さん、“サウナ師匠”こと秋山大輔さん
  • “ととのえ親方”こと松尾大さん
  • 写真左から“ととのえ親方”こと松尾大さんと“サウナ師匠”こと秋山大輔さん
  • “サウナ師匠”こと秋山大輔さん
  • 写真左から、“ととのえ親方”こと松尾大さん、“サウナ師匠”こと秋山大輔さん、smartサウナ部部長のスタイリスト・有本祐輔さん

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熊谷洋平

熊谷洋平

スポーツ新聞社、編集プロダクションを経て宝島社に入社。2014年よりsmart編集部に所属し、2022年9月よりsmart Webの専任担当。タレント特集を中心に、ファッション、スニーカー、腕時計、美容などを幅広く担当。3度のメシより野球好きで、幼稚園年長の頃からの熱狂的な東京ヤクルトスワローズファン。最近はサウナにハマっており、smartサウナ部の広報担当も兼務。

Twitter:@yoheihei170

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