【村上隆の世界観を体感できる】「純喫茶ジンガロ」が東京・中野にオープン!ゲーム機や喫茶店メニューも昭和レトロを完全再現
執筆者: smart編集部
東京・中野に、カイカイキキの新名所が誕生! 次のお休みには、ネオ・昭和レトロな純喫茶で、美味しくて可愛いドリンクとお菓子を食べながら、村上隆の世界観を体験してみませんか?
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Back to the 1970s!
日本が元気な時代へタイムスリップ。
村上隆とカイカイキキがプロデュースするカフェ「純喫茶ジンガロ」が中野ブロードウェイにオープンした。
ブロードウェイには既にギャラリー「Hidari Zingaro」、スーベニアショップ「Tonari no Zingaro」、事務所「Office Zingaro Yokocho」があって、オタクの聖地ブロードウェイにおける村上隆のクリエィティブの情報発信基地として着実に広がりを見せている。そして新たにこのラインナップに加わったのが「純喫茶ジンガロ」だ。「純喫茶ジンガロ」の前身は2020年まで7年間営業していた「Bar Zingaro」。ここではライトな風味の浅煎り焙煎が特徴のノルウェーのフグレンコーヒーや、フラワーのハンバーガーなどが人気を呼び、国内外からの多くの来訪者で賑わっていたが、新型コロナウイルスにより、場所を移して通販を主体とした製菓事業「となりの開花堂」へと業態変更を余儀なくされてしまった。
ようやくコロナも落ち着き、満を持しての全面リニューアルオープンだ。手がけたのは、昭和レトロスタイルの空間デザインでは第一人者といえる「恵比寿横丁」や「渋谷横丁」の空間プロデューサー浜倉好宣。「Office Zingaro Yokocho」も浜倉さんによるものだ。
店内に入ると、昭和の喫茶店が見事に再現されている。1978年に爆発的流行となったスペースインベーダーをはじめとして、ドンキーコング、マリオブラザーズ、熱血硬派くにおくん、ゼビウス、ストリートファイターなどなど、80年代に大人気だったコンピュータゲームが設置されたテーブル筐体10台が並ぶそのインパクトは、若い人には一周回ってクールなカッコよさ、村上隆やミスターなどのアラシックスなオジサンたちにはかつての攻略法が脳裏に浮かび、すぐさまハイスコアにチャレンジしたくなるだろう。
ちなみに裏話として、ここまで漕ぎつけるのには大変な苦労があった。まず、これらのゲームはすべて生産が終了しており、タイトーや任天堂、ナムコなどのメーカーにも在庫がない。さらにニセモノもたくさん存在するため、安易にネットで買うわけにもいかない。そのため日本全国のコレクターなどの間を探し回り、すべて正規品を買い揃えた。
またこれだけゲーム機があると、営業としてはゲームセンター、つまり風営法での届けとなる。そうなると照明にグラデーションが使えない等々厳しい制限をクリアしなくてはいけなかった。なぜこの時代にしたのか。村上隆は「日本が元気な頃の時代を再現したかった」と答えた。メニューもメロンフロートのグリーンやホットケーキの厚さ、プリンの硬さなど徹底的に最新の技術で昭和の味の再現にこだわっている。
また、入手困難なときもあった「となりの開花堂」のお花クッキー缶も店頭販売されているのが嬉しい。
折りしも世間では映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が大ヒット。昭和に誕生したカルチャーの活躍が日本に勢いをつけてくれることを願う!
©Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.
SHOP INFO/純喫茶ジンガロ
住所:東京都中野区中野5-52-15 中野ブロードウェイ2F
(営業日は公式インスタグラム@coffee_zingaro でご確認ください)
Photography_SATOSHI OMURA
Text_HISANORI NUKADA
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