山本彩が親身になって説く「人見知りを克服する方法」と「乙女心を理解する方法」 | smart連載「山本彩の今日、何してる？」

ここから本誌未掲載Q&A！

お悩み7.うわー！！！！！ もう無理だー！！！！なんにもやりたくなーーーーい！！！！ と心が叫んでいる時の解決方法教えてください（泣）。（訳：仕事でもプライベートでも、行き詰まった時はどうやってリフレッシュしていますか？）

山本「そういうときは結構あって、私は何もやらないです。最近、座禅をしたいなって思っているんですけど（笑）、それは何でもかんでもいっぺんに考えすぎちゃって、そのときに考えるべきこと以外でも頭を使いすぎちゃうところがあるからなんです。例えば、試験前だったら一番に考えるべきは勉強することなんですけど、『もしこのテストで悪い点数を取ったらこうなって……』とか、考えつく他の悩みごとも全部一緒に考えちゃうタイプで。あとは呼吸をするように考えることをしていて、でもそれって自分が思っている以上にエネルギーを使うし、意識して考えないようにしないと必要以上に悩んじゃうんですよね。だから最近は瞑想をしたり、邪念を捨てるというか（笑）、余計なことを考えないための時間を作っています。そのためにライブ前も運動したり、階段ダッシュをしていたんですけど（笑）、今悩んでいることを忘れられれば方法はなんでもいいんです。やってみて邪念が出てきてもダメだと思うんじゃなくて、できなかった自分を責めない。どんなことでも『できなかった、じゃあ次はできるようにしよう』とちょっとずつ考えていくといいのかなと思いますね」

お悩み8.ギターを始めたいのですが、情報量が多過ぎて初心者にはとても入りづらい領域な気がします。ギターを弾きたい人にアドバイスはありますか？

山本「漠然と『上手くなりたい』だと、何からしていいか分からないと思うんです。きっと好きなバンドやアーティストがいたり、好きな曲があって始めているはずだから、まず『この曲を弾きたい』と１曲決めて練習したり、『このコードを弾けるようになろう』という小さな入り口や目標を決めてみる。そしたら絶対にどこかでつまずくんで、そこから『これができないからこの練習をしよう』『こういうトレーニング方法が合ってるかも』とか、自分に合った明確な練習方法が見つかるのかなと思います。私も最初は何からしていいか分からなかったけど、アヴリル・ラヴィーンが好きでバンドスコアを買ってもらって、１ページ目から順にやっていったら『コードっていうのがあるのか』『こうやって押さえるんだ』と楽しくなって、あとは夢中で続けていったので、そうなれるといいですよね。ちなみに、使うギターはなんでもいいんです。私は最初のギターを買いに行ったとき、当時習っていた先生に『パッと見てカッコいいと思ったものを選んだらいいよ』って言われて。買う前からこれはどういう音で、ここが長所でって考えてもキリがないし、シンプルに直感で選ぶほうが愛着もわきますよね。まあ、予算とは相談しながらですけど（笑）。ギターはひとりでできるし、何歳から始めても遅くないですよ！」

お悩み9.9つ上の兄がいます。昔から会話が全くなく、たまに2人きりになると緊張でどうしよう……と思います。お互いにいい歳なので、仲良し！とまではいかなくても会ったら自然に会話出来るようになりたいです。どうしたら普通に会話できるようになるでしょうか？

山本「誰かとふたりっきりになったときに、相手によっては気まずいなって思うじゃないですか。私はそう思った瞬間から気まずい空気が流れるなと思うんで（笑）、『別になんとも思ってないですよ』みたいな空気でいるようにはしています。ただ、仲がいいに越したことはないけれど、兄弟だから会話が止まらない！みたいなことはないと思うんですよね。別に話せなくても何も悪くないし、居心地が悪いんだったら話すか、そこから去るかかなと思います。あとは相手はそこまで深く考えてないと思うんで、自分もそこまで気にする必要はない気がしますね。空気や流れに身を任せてみてください」

お悩み10.自分に自信がなかったり、人に頼るのが苦手です。他人と比べてしまう自分が嫌になります。彩ちゃんなりの自己肯定感を高める方法があれば教えてほしいです。

山本「私も『自己肯定感を高める方法』と調べるぐらいには（笑）、自己肯定感はないほうだと思うんです。でもこれは性格もあるし、そこはなかなか変えられないかなと思うんで、意識的に考え方を少しずつ変えていくしかないんじゃないかな。例えば『誰かと比べてこれができなかった』『ここが足りないな』というところを探すんじゃなくて、できたことや頑張ったところを探したり、見つけてみる。人に対してもそうなんですけど、できないことを見つけるのは簡単なんですよね。だけど、どれだけちっちゃくてもできたことに気づけたら全然違うと思うんです。自分が頑張っていると思ってないだけで、周りから見たら『それができるの、すごいな』という面は絶対にあって、でも周りのみんながいつも褒めてくれるわけじゃないので（笑）、自分が気付いて褒めてあげる。だから私も、甘やかすじゃないですけど、今年はちゃんと自分を褒めてあげようと思っていて。ライブのときって一曲終わるごとに反省しているし、終わってからも『あそこはもっとこうすればよかったな』みたいなことしか考えてなかったんですけど、それってしんどいし、集中もできてないし、何が楽しいの？っていう（笑）。でも周りの人が『あそこ、よかったよ』と褒めてくれるとすごく救われるので、それを自分でできるようになれたら1番いいなと思いますね。それにミスったと思っても、見直してみたら案外大丈夫だったりするんですよ。反省しすぎて切り替えられないのもよくないから（笑）、自分の考え方次第でどうにでもなるんだなと思うようになりました」

お悩み11.私はまとめ役になることが多いのですが、効率が悪く、周囲からリーダーシップがあると言われても上手くやれている自信がありません。彩ちゃんがNMB48でキャプテンをしていた際に意識してやっていたこと、今考えると効果的だったと思うことなど教えていただきたいです。

山本「リーダーだからこうでないといけないみたいなものはないと思っていて、私の場合は、たかみな（高橋みなみ）さんを見て、そう考えるようになったところもあるのかもしれないですね。たかみなさんはオンとオフがはっきりしていて、厳しいときは厳しいけど、誰からもいじられて愛されている側面もあって、だから『この人の下で頑張りたい、ついていきたい』と思ったので、そういう自分がついていきたいと思ったリーダーを目指していたという感じですね。あとはベストかどうも、正解かどうかもわかんないんですけど、私はグループである以上はみんなの気持ちも大事だと思っていたんで、自分だけの意見で決め事をしないとか、独りよがりにならないで周りの声に耳を傾けることは心がけていました。私はどっちかというと先頭に立つというより、みんなを後ろから見ていたいタイプで、やっぱりみんながみんな、自分と同じ立場や考えじゃないから、他の人がどういう感情や意見を持っているかはわからないし、それを聞いてもっとよくできる方法があるんだったらそのほうがいいなと思っていて。社長とかでも、近寄りがたいくらいリーダーシップや存在感のある人もいれば、気さくな雰囲気でチームワークを強くさせる人もいて、私は後者のほうが好きだし、自分でもそのほうが楽だったんですよね。だから自分がどうしたいか、どういうリーダーでいたいかが大事なのかなと思います」

starring_SAYAKA YAMAMOTO
photography_MOTOFUMI SANNOMIYA
styling_TAKASHI TOKUNAGA
hair & make-up_AKIHIRO MOTOOKA
text_SONOKO TOKAIRIN

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