【ビームス社員のお洒落部屋】自分も環境も大切にするエコな暮らしが気持ちいい
執筆者: smart編集部アシスタント/杉野悟史
4月から始まる新生活に向けて家具をそろえたり、衣替えをしたり準備をするこの時期。せっかく新しい暮らしが始まるなら、お洒落で心地の良い部屋に住みたいものです。今回は3回に分けて、日本を代表するお洒落集団であるビームス(BEAMS)スタッフのウェルビーイングな暮らしをご紹介。3回目の今回は、家庭菜園やなるべくゴミを出さないような生活をしながら、自分も環境も大切にするエコな暮らしを実践している方を紹介します!
※この記事は『BEAMS AT HOME For Wellness In Life』に掲載した記事を再編集したもので、記載した情報もその時点のものです。
目次
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環境に優しい衣食住で、心地よく暮らす
ピルグリム サーフ+サプライ アシスタント/加瀬谷 純奈さん(27歳)、ピルグリム サーフ+サプライ バイヤー/西村 尚悟さん(30歳)/東京都世田谷区
加瀬谷さんと西村さんが着ているのは、生産背景や過程にこだわって作られたPilgrimSurf+ Supplyのもの。心地いい服に包まれ、ともに過ごす時間が愛おしい。
厳しい基準をクリアしたオーガニックコットンやリサイクルポリエステルを使用したアイテムが揃うPilgrim Surf+Supply。サステナブルな作りも飽きのこないデザインも、お気に入り。
「ホワイトセージを焚くのが最近のマイブーム」と加瀬谷さん。パロサントやセージの香木を焚いているそう。小さいながらも存在感のある器は、西海岸発Kat & Rogerのもの。
キャビネットは、状態のよいアンティーク家具が揃う京都のインテリアショップ、70BANTIQUESで見つけたもの。職人の手仕事が感じられる花器や、誕生日にいただいた大切なオブジェが並ぶ。
アフリカ・コートジボワールで暮らす、セヌフォによるハンドメイドのスツール。有楽町の東京国際フォーラムで開催された大江戸骨董市で見つけた一点物。木を削り出して作られている。
都内で量り売りショップを見つけて、利用している加瀬谷さん。「ひよこ豆のパスタ、そば、小麦粉など、必要な分だけ買えるのがいい。もっと量り売りショップが増えたらいいなと思います」
液体洗剤だとすぐ消費されることに疑問を持ち、大きな固形石鹸を使い始めた。1年近くも持つ上に容器も不要。天然のヘチマスポンジをお供に。
BEAMS JAPANで取り扱っている青森ヒバのウッドチップは、天然の消臭剤として愛用中。除湿やカビ防止にも役立つので、多用途に活用できる。
インドの生活に根付くホリスティックな考えに基づいて作られたブランド、auromèreの歯磨き粉。アーユルヴェーダの思想を基に、植物由来の成分を使用。体にも自然にも優しい素材を厳選している。自然分解が可能な竹製の歯ブラシを愛用中。
主な移動手段は、CO2削減に役立ち、エコな乗り物としても再注目されている自転車を使用。通勤だけでなく、休日にちょっと遠出するときも、2人で自転車に乗ってサイクリングを楽しんでいる。
「果物が大好き」と話す加瀬谷さん。自然栽培された無農薬の果物や野菜は、ちょっと値段が高いけれど、たくましく育っているので長持ちするのもポイント。何より、おいしさも格別だ。
汚染のないニュージーランドの植物を原料に使用。持続可能な森林に由来する100%生分解性のチューブを採用するなど、リパーパスにも取り組んでいる。
行く場所、使うモノ、食べるモノ……
選ぶ際のキーワードは“自然”
「体に取り入れるものは、高くても、よいものを」とお母様から口酸っぱく言われて育ったと話す加瀬谷さん。語学留学先で目の当たりにしたサステナブルな日常をきっかけに、自然と環境や体に優しいものを選び、野菜中心の食事をするようになった。一方、料理上手な西村さんは、休日になると友人たちを家に招き、ヤングコーンの素焼きやセロリの水餃子など、評判の料理を振る舞う。みんなと幸せを分かち合う2 人の暮らしは、よい循環をもたらすベターライフそのものだ。
――サステナビリティを意識し始めたきっかけは?
21歳の頃、カナダのトロントで語学留学したのがきっかけ。マイバッグ、マイボトル、プラスチック削減などを当たり前に行う現地の人々がとてもクールで心地よく感じました。BEAMS 入社後、Pilgrim Surf+Supplyに所属し、サステナブルなアクションを実際に肌で感じられる環境が自分のライフスタイルにとって、とてもよい刺激になっています。
――心地よい/ウェルビーイングな生活をする上で、実践している習慣・愛用しているアイテムは?
人工的なものではなく、自然なものを選択すること。月に一度は、自然を感じられる場所に行くこと。最近では、ホワイトセージを焚くのがマイブームです。
――サステナビリティ/環境を配慮して始めた新たな習慣や見直したこと、使い始めたアイテムはありますか?
できるだけプラスチック製品は選ばず、自然に還る素材のものを選択するようにしています。
――日常を心地よく過ごすために、どのようにリフレッシュしていますか?
とにかく好きなことをする。また、何もしない無になる日を意識的につくるようにしています。
――ファッションや衣服について、サステナブルな行動を心がけていることはありますか?
長く使えるもの、環境に配慮したサステナブルな素材のアイテムを選ぶようにしています。古着屋もよく行きます。
――サステナブルな活動をしている好きなファッションブランドがあれば教えてください。
Pilgrim Surf+Supply。長く着続けられること、環境負荷の少ない素材選び、デザイン性のバランスを考えながら衣服を作っています。環境に配慮した生産過程はもちろん、ショッピングバッグの売り上げを環境保全団体へ寄付したり、給水スポットの設置など、サステナブルな活動を積極的に行っています。
――衣服を長く着るためのケアで実践していることはありますか?
シーズン終わりには、洗濯をして保管。靴は、収納前にブラッシングをしています。
――買い物をするときに、心がけていることは?
買いだめをしないことと、無農薬野菜やフェアトレードの食品を積極的に購入しています。
無理をせず、“自分の一番いい”を見つける
イベントプランナー/前田 瑞貴さん(25歳)/埼玉県さいたま市
有害な化学物質を一切使用しておらず、使い終わったら、容器を持ち込んで店頭でリフィルもできる、ecostoreのホームケアグッズを愛用している。シトラスの香りがフレッシュなマルチクリーナーは、キッチン、テーブル、床や窓など部屋のあらゆる場所で使用できる優れもの。
愛用しているstasherの保存バッグ。余った野菜や果物などの食材を保存する際に使用している。何度もリユースできる安全なシリコン製のバッグの使用は、プラスチックフリーの実践のひとつ。カラーとサイズのバリエーションも豊富で気に入っているのだとか。
余った食材を保存する際は、水洗いして繰り返し使えて、プラスチックフリーで地球に優しいみつろうラップを使用。はちみつには自らを守る成分が含まれているため、「みつろうラップを使うようになって、食材の持ちがよくなった気がします」と前田さん。
バッグに収納しやすいように、折り畳み式のタンブラーをコーヒー用と水用で2本持ち歩いている。ファミリーマートやローソンなどのコンビニオリジナルコーヒーは、持ち込めばタンブラーに注げる。Pilgrim Surf+Supplyにも天然水のサーバーを設置しているのだとか。
店頭で好きな分量をカットして購入することができるLUSHのネイキッドアイテム。手と体を洗うときは、ゴミが出ないように、保護や包装のためのパッケージがほとんど要らない固形石鹸を使用しており、量り売りを行っている新宿店などの大型店舗まで買いに行く。
新卒でBEAMSに入社するまでの、学生時代の 2年間、神戸のLUSHでアルバイトをしていた前田さん。「LUSHの商品はフルーツ、コーンスターチ、泥など、自然由来の成分でできているため、使用して水で流した後汚染になりにくく、自然に還りやすい。そこが愛用している理由のひとつですね」と彼女。
とても仲がよかったという父方のお祖母様。「彼女は洋服の持ちがよくて、亡くなった後に片づけに行った際にいただいたアイテムを愛用しています。コンサバなアイテムも、結構攻めたレザージャケットなども、自分のスタイルになじませて着ていたんだ、素敵だなぁと気付くことができました」と前田さん。
好きな音楽とアロマオイルに囲まれた
お風呂で果物を食べるのが至福の時
エシカルな場面に触れたいという理由から、学生時代にコスメブランドLUSHでアルバイトをした前田さん。きっかけは2017年のアメリカ留学時。WHOLEFOODS MARKETなどのスーパーマーケットや、化粧品メーカーの取り組みを目の当たりにし、社会全体がサステナブルな方向に向いていたことに影響を受けたのだとか。LUSHではスタッフ間の意識徹底を含めたエシカルの体現があり、前田さんも自然と行動に移すように。現在に続く心がけも、当時の影響が色濃い。
――心地よい/ウェルビーイングな生活をする上で、最も大切にしていることは何ですか?
無理をしすぎず、自分の“一番いい”を見つけること。
――心地よい/ウェルビーイングな生活をする上で、実践している習慣・愛用しているアイテムは?
アナログ盤で好きな音楽を聴くこと。セルフケアをする時間を忙しくても作ること(キャンドルや自然由来のスキンケア用品、ハーブティーなど)。
――家具や住まいについて、長持ちさせるために実践しているお手入れはありますか?
長持ちさせるためになるのかはわかりませんが、普段からこまめに掃除をするようにしており、その際に使用する洗剤や布巾は再利用したものや、自然由来で環境への汚染や影響が出にくいものを選ぶようにしています。
――手放してよかったものがあれば、理由とともに教えてください。
着なくなったワードローブ。できるだけ必要なピースで収めることで、大切に着続けられるものを選べるから。
――日常を心地よく過ごすために、どのようにリフレッシュしていますか?
大好きな音楽と、アロマオイルのきいたバスボムでお風呂。その際にたくさんフルーツをカットして食べながらゆっくり浸かるのが好きです。
――ずっと捨てずに大切にしているアイテムがあれば教えてください。
基本的に洋服自体は、ずっと大切にして着ているアイテムがほとんどなので、コレ!みたいなのを挙げるのは難しいですが、初めてニューヨークに行ったときに買ったホイットニー美術館のマーチのTシャツでしょうか。かなりくたってきましたが、フロントのプリントの遊び心が素敵で大切にしているアイテムのひとつです。
――BEAMSへの入社動機は?
バービー人形がすごく好きで、バービー人形がただのおもちゃではなく、アメリカの60年超の文化を表現しているように、カルチャーを発信できる仕事がしたかったのが一番の志望動機。40周年の『POPEYE』創刊号の復刻版で、雑誌内の広告を当時の風合いですべて作成していたのを見て、BEAMSってただの洋服屋というだけでなく文化をつくることができるんだと思って入社を希望しました。
手仕事を大切にする暮らし
こども ビームス/根方 基行さん(46歳)/東京都杉並区
近所の友達からの声かけがきっかけで、近くの空き地をともに耕して野菜を育てている。収穫後はお互い分け合ったり一緒に食べたりと、菜園は交流の場としても機能している。
秋冬アイテムはクリーニングに出すことが多いが、お願いする場所はしっかりと厳選。全部を機械に任せず丁寧に手作業で仕上げてくれるおじいさんがひとりで営む近所のお店へ。
BEAMS fennicaを通して好きになった陶器は、今では沖縄に加えて九州を巡り直接探しにいくことがあるとか。日常的に使うため、家族全員が大切に扱う意識を持っている。
家の庭部分は植木職人の友人が担当。土台となる石塀は、伝統的手法でセメントを使わず力学のみで積み上げられたもの。自然石のみの組み合わせで形成されている。
家の庭部分は植木職人の友人が担当。土台となる石塀は、伝統的手法でセメントを使わず力学のみで積み上げられたもの。自然石のみの組み合わせで形成されている。
友人のブランドでもあるSanca。使用素材から工程まで国内の技術を使用している。一点一点の作り込みにしっかりとこだわるというブランドの姿勢にシンパシーを感じ、日頃から愛用している。
家の建設時に、工務店側の提案ですぐに気に入りお願いをした漆喰の壁。廃棄された卵の殻を粉状にして塗られている。湿度を調節する機能を持ち、自分で塗り直すことも可能。
車は新しい家に越すタイミングで手放し、家族全員で自転車にシフト。パンクしても自身で直して大切に使っている。カーキのボディが気に入っているのも乗り続けている理由のひとつ。
ものを大切に扱うための第一歩は
作り手のバックボーンを知ること
日本の伝統的な手仕事と、北欧の新旧デザインを融合したスタイルを提案する、BEAMSのfennicaというレーベルを好きになったことがきっかけで陶器に出会い、一気に魅了されてのめり込んでいった基行さん。サステナブルに通ずる考えが芽生え始めたのは、沖縄在住の作家のアトリエに直接訪れたときのこと。作り手のバックボーンが見えることで、ものを大切に扱おうという気持ちが強くなっていったからだそう。
――サステナビリティを意識し始めたきっかけは?
BEAMSのfennicaを通じて、民藝品、特に陶器の魅力にハマっていったことです。クラフト感や手作り感があるので、大事に使おうという気持ちが生まれてきますよね。それがサステナブルの考え方とリンクしていきました。
――サステナビリティについて、影響を受けたものごとを教えてください。
長い付き合いの、近所に住む植木職人の友人には影響を受けましたね。家庭菜園に誘ってくれたのも彼で、畑を耕すことの楽しさを知ったり、専門家だからこそ家の庭の相談をしたりと、多くのことを教えてもらっています。
――日常を心地よく過ごすために、どのようにリフレッシュしていますか?
ムエタイのレッスンに通っています。完全に初心者のため、頭が真っ白の状態でのめり込めて、いいリフレッシュの時間になっています。
――ファッションや衣服について、サステナブルな行動を心がけていることはありますか?
クリーニングを出す場所にはこだわっていますね。
――サステナブルな活動をしている好きなファッションブランドと、その取り組みがあれば教えてください。
国内ブランドのSanca。使用素材はすべて国内のもので、大量生産をしていないところが好きなポイントです。
――衣服を長く着るためのケアで実践していることはありますか?
まめな洗濯を怠らないこと。修復が必要なときはリペアにも出していますね。
――着なくなった洋服はどうしていますか?
リメイクをすることもありますが、基本的には着てくれる方に譲っています。
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この記事を書いた人
smart編集部アシスタントの杉野です!好きなものは旅とキャンプとコーヒー!(たまにコーヒー屋さんでも働いてます) 家で文鳥を飼っているので、休日は文鳥と遊ぶか日本橋あたりを自転車でうろうろしています。
Instagram:@omsatoshiva
Website:https://smartmag.jp/
お問い合わせ:smartofficial@takarajimasha.co.jp
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