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【Netflix】韓国軍隊、ゾンビ、刑務所…メンズもハマる韓国ドラマ5選!

執筆者: エディター・ライター/相馬香織

日本ではもちろん、世界中でブームを巻き起こしている韓国ドラマ。コロナ禍にはステイホームによって韓国ドラマを見始める人も多く、『愛の不時着』や『梨泰院クラス』が大ヒット。でもなかには「恋愛ものが多い」「現実的じゃない」と途中で離脱してしまった人も多いはず。ここではそんな固定概念を覆す、メンズもハマるおすすめドラマをご紹介。息を呑む展開や、次が気になって仕方なくなる作品をピックアップ。

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『D.P. -脱走兵追跡官-』

韓国社会に衝撃を与えた
兵役が抱える問題点に焦点を与えた話題作

D.P. -脱走兵追跡官-,場面写真,チョン・ヘイン

2021年に公開された本ドラマは、韓国の軍隊生活を描いた作品。なかでも主人公アン・ジュンホ(チョン・ヘイン)は、脱走兵を捕まえる「D.P.」に配属されることに。同じ兵役に就いている身でありながら、脱走兵を追う立場になったジュンホは、任務につくなかで、脱走兵たちのそれぞれの思いに直面していくことになる。

D.P. -脱走兵追跡官-,場面写真,チョン・ヘイン

元々はウェブトゥーンという韓国のウェブ漫画が原作で、作者の実体験を基に描かれている作品。ドラマの前半はコミカルかつスピーディな展開だが、物語が進むにつれ徐々にトーンが変化。韓国の兵役は、自殺やいじめ、兵役逃れなどさまざまな問題を抱えていて、そうした闇の部分を正面から描くことで、韓国社会にも大きな衝撃を与え、たくさん人に視聴された。韓国の人気俳優や男性アーティストも必ず通る兵役という制度を描いているだけに、一度は観ておきたい作品だ。

D.P. -脱走兵追跡官-,場面写真,チョン・ヘイン

主人公を演じるのは、三池崇史監督作品『コネクト』や『スノードロップ』などで知られる人気俳優のチョン・ヘイン。それまでは『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』や『ある春の夜に』などで演じていた“かわいい年下の男の子”というイメージが強かった彼は、本作に出演したことでイメージが一新。近々公開が予定されている『D.P.』のシーズン2にも多くの期待が寄せられている。

D.P. -脱走兵追跡官-,場面写真,チョン・ヘイン

<あらすじ>
兵役義務により入隊した青年(チョン・ヘイン)が、軍の脱走兵を追跡する部隊に配属されることになり、任務に就く中で、脱走した兵士たちがそれぞれ抱える過酷な現実が見えてくる。
Netflixシリーズ「D.P. -脱走兵追跡官-」シーズン1:独占配信中、シーズン2:近日独占配信

『キングダム』(シーズン1、シーズン2)

迫力満点のゾンビと
世継ぎ問題を絡めた時代劇ホラー

キングダム,場面写真,チュ・ジフン

『キングダム』って日本の漫画のキングダム?と思ってしまう人も多い本作だが、まったくの別物!こちらは韓国版ウォーキングデッドのごとく、謎の疫病に侵された人々が凶暴なゾンビと化していくホラー作品。

キングダム,場面写真,チュ・ジフン

王が死んだと聞いたチュ・ジフン演じる世子(皇太子)が、父親の様子を確かめようとするも、若い王妃に拒まれ、不穏な空気を感じとる。王の病と世間で流行る疫病との関係が徐々に明らかになるにつれ、韓国の「時代もの作品」では欠かすことのできない醜い世襲争いの様相も複雑に絡み合う。ゾンビに追われるだけでなく、命を狙われる世子にハラハラどきどきが止まらない!

キングダム,場面写真,チュ・ジフン

2019年に公開されたシーズン1は全6話と韓国ドラマにしては短く、あっという間に見終わってしまった人が多く、シーズン2を待ち侘びる声が続出!続いて2020年に公開されたシーズン2ではゾンビがさらに元気になって、どこまでも追いかけてくる。エンディングでは大物俳優も登場し、シーズン3が期待されている作品でもある。

キングダム,場面写真,チュ・ジフン,ぺ・ドゥナ

<あらすじ>
病に倒れたといううわさが国を揺るがすなか、大流行の兆しを見せる不気味な疫病。王宮に渦巻く悪き陰謀と野心から民衆を救うため、世子は宿命の旅に出る。
Netflixシリーズ『キングダム』シーズン1~2独占配信中

『ナルコの神』

一般人が麻薬王の捜査に協力⁉︎
実際にあった事件を基に描いたスリル満点ドラマ

ナルコの神,場面写真,ハ・ジョンウ,ファン・ジョンミン,パク・ヘス

ハ・ジョンウやファン・ジョンミン、パク・ヘスといった実力派俳優の競演で話題となった『ナルコの神』は、実際にあった出来事を基にしたドラマ。韓国の原題は『スリナム』で、南米の小さな国・スリナムが舞台だ。

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韓国で自動車整備工場とカラオケバーを営んでいたカン・イング(ハ・ジョンウ)は、エイをタダで仕入れて韓国で売るという新たなビジネスを開拓するためにスリナムにやってきた。そこで中国マフィアとの縄張りをめぐるトラブルが起きるが、韓国人牧師(ファン・ジョンミン)が救いの手を差し伸べてくれる。しかし、その後韓国に送ったエイから麻薬が見つかり、韓国国家情報院から牧師の正体を知らされる。イングは麻薬犯検挙の作戦に協力することになるのだが、果たして牧師を捕まえることはできるのか?イングは韓国に無事に帰ることができるのか⁉︎

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主役のカン・イングを演じるのは韓国の人気俳優で、映画『神と共に』シリーズで知られるハ・ジョンウ。麻薬王の牧師を演じるのは、『国際市場で逢いましょう』のファン・ジョンミン。そして、国家情報院のチェ・チャンホを演じるのは、『イカゲーム』のパク・ヘス。実力派の俳優たちが物語の重要人物を演じているので迫力も十分!とくに、国家情報院の捜査に気づいているのかいないのか、笑顔が不気味さすら感じるファン・ジョンミンの演技はさすがとしか言いようがない。

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さらに、中国マフィアを演じるのは、台湾の俳優チャン・チェン!大ヒット映画『レッドクリフ』で孫権役を演じた彼を韓国ドラマで観ることできるなんて、豪華すぎるキャスティング。

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ドラマ内の麻薬王の牧師は、1990年代の終わりからスリナムで大規模な麻薬組織を率いたチョ・ボンヘンという実在の人物をモデルにしており、一般人が捜査に協力したというのも実話だそう。捜査に協力した人物に話を聞き、80%程度は実話のエピソードを作中に落とし込んだという。緊張感のあるシーンが続くが、一気観する人が続出した作品だ。

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<あらすじ>
南米のとある国で、政府の極秘作戦に参加することになった民間人事業家。その目的は、その地で麻薬取引を行う韓国人麻薬王を検挙すること。実話を基にした物語り。
Netflixシリーズ「ナルコの神」独占配信中

『刑務所のルールブック』

球界のスター選手が刑務所に?
囚人たちとの愉快な生活を描く物語

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2017年のドラマ『刑務所のルールブック』はメジャーリーグへの移籍目前だった韓国球界のスーパースター、キム・ジェヒョク(パク・ヘス)が、刑務所でさまざまなバックボーンを持った受刑者たちとの日常や友情を描いた作品。

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渡米前、妹を襲った犯人への暴行容疑で逮捕されてしまうキム・ジェヒョク。最悪なことに実刑判決を受けてしまい、刑務所で服役することになる。刑務所で同室になった受刑者たちはみな個性豊かな人たちばかり。スーパースターから刑務所生活という腐りそうな状況でも、さまざまな出来事を乗り越えていくジェヒョクの姿や、受刑者の仲間たちのキャラクターに思わず笑ってしまう場面が数多く盛り込まれている。スリルや緊張感があるドラマではないが、個性的な仲間たちが刑期を終えたり、移送されていくたびに思わず寂しさを感じてしまう。

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元々舞台を中心に活躍していた主役を演じるパク・ヘスは、本作がテレビドラマ初主演でザ・ソウルアワーズの新人男優賞を受賞した。今でこそ『イカゲーム』で世界的な人気を博したが、当時は知名度がなく本作をきっかけに徐々に知られるようになっていった。『刑務所のルールブック』は他にも舞台俳優がたくさん出演していて、彼らが演じるキャラクターはみな個性豊かで愛着が湧いてくる。親友の看守イ・ジュノは、『賢い医者生活』でも知られるチョン・ギョンホが演じている。

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また、本作の見どころは、キム・ジェヒョクの恋人、キム・ジホを演じるf(x)のクリスタル。受刑者となってしまった彼の帰りを待ち続け、ときには怒り、ときには大きな声をあげて泣く感情豊かな女性を魅力的に演じ、アイドルだけでなく、女優としての才能を開花させている。

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<あらすじ>
メジャーリーグでのデビューを目前にしながら、刑務所に入ることになったプロ野球のエース。塀の中という未知の世界を、何とか生き抜く術を身につけねばならない。
Netflixシリーズ「刑務所のルールブック」独占配信中

『未成年裁判』

少年犯罪をテーマに
韓国社会の暗部を映した話題作

未成年裁判,場面写真,キム・ヘス

2022年に配信がスタートした『未成年裁判』は配信開始以降、Netflixで連日1位を記録した人気作。韓国でも増加する少年犯罪を題材にした社会派ドラマで、日本だけでなく本国・韓国でも配信前から話題を集めていた。

未成年裁判,場面写真,キム・ヘス

9歳の男児を殺害し、自首してきた13歳の少年。法廷で、悪びれる様子もなく「14歳未満なら人を殺しても刑務所には行かないってホント?」と高笑いするというショッキングな話で始まる本作。全10話でおもに6つの少年事件を取り扱っているが、少年法を盾にし、罪から逃れようとする子どもたちを「非行少年を憎んでいる」公言し、厳しく裁くのがキム・ヘス演じるシム・ウンソクだ。

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一方、同僚判事のテジュ(キム・ムヨル)は、ウンソクとは対照的に加害少年に献身的に寄り添う人物。作中では二人の過去が徐々に明らかになるにつれ、それぞれがなぜ加害少年たちや少年犯罪というものに異なる向き合い方をしているのかがわかるようになる。

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好きだ嫌いだといったロマンス要素や、クスッと笑ってしまうようなコメディ要素は一切なし。そういったドラマがお好みであれば、あまりおすすめはできないが、本格的な社会派ドラマを求める人にはぜひともおすすめしたい。このドラマは、本来であれば刑事責任が問われるはずの罪を犯した子どもたちに対し、少年法の存在意義問うだけではない。子どもの責任を論じる前に、加害者の家族、学校、社会といった大人たちのあり方や責任、少年犯罪への向き合い方を改めて考えるきっかけを与えてくれる。

未成年裁判,場面写真,キム・ヘス

<あらすじ>
未成年犯罪への嫌悪を抱きながら、正義と処罰に対する信念を貫く冷静沈着な少年部の判事。その仕事は、複雑な事件と向き合い、罪を犯した若者に審判を下すこと。
Netflixシリーズ『未成年裁判』独占配信中

 

文=相馬香織

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この記事を書いた人

映画配給会社を経て、出版社で企画立ち上げ、海外取材などを数々こなし編集長に就任。現在はベトナム・ハノイを拠点に、日本、韓国を飛び回りフリーランスの編集者として活動中。趣味はアクセサリー製作。インスタではベトナム情報をメインに発信中。

Instagram:@_kaori.soma

Website:https://smartmag.jp/

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