“センスがいい”20代男子3名のインテリアスナップ！⾃分らしい部屋作りのヒントはスタイルがある人から学ぶ

インテリアはこだわり始めるとキリがない、まさに「沼」！まずはそんな「部屋づくり沼」に落ちた、20代のお洒落男子3名のリアルなお部屋を訪問。それぞれの個性が出たこだわりの空間を、のぞき見させていただきましょう。

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※この記事は2023年smart3月号に掲載した記事を再編集したもので、記載した情報もその時点のものです。

好きなものを詰め込んだ都会的な空間
ダンサー・コレオグラファー
KAITA（Rht.）さん（24歳）
【東京・3LDK】

ENHYPENやBE:FIRSTをはじめ、数々のアーティストの振付を担当する人気コレオグラファーのKAITAさん。昨年引っ越したばかりという高層マンションの一室からは、都内の景色が一望できる。「昼間は富士山、夜は夜景が見える眺望のよさが気に入ってこの部屋に決めました。ダンスを作るのは主にスタジオで、家では仕事をしないので、僕にとっては完全にリラックスするための場所なんです」というリビングの真ん中には、ずっと憧れていた深掛けの大きなソファを置いた。この部屋に引っ越すことになって、ほとんどの家具をIKEAで新調したんだとか。「この家には、友達もたくさん遊びに来ます。みんなで晩ご飯を食べて、リビングで映画を観たりのんびり過ごすのが楽しい。前に住んでいた家は1Kですごく狭かったので、広くなった分家賃も上がったから、今年もたくさんお仕事頑張ります」。角部屋で、二面採光の大きな窓が自慢。「引っ越してまだ3 カ月。これからもっとアートを飾ったりしてアップデートしていきたいですね」。

ダンスの師匠であるRIEHATAさんのアートブックやベアブリック、引っ越し祝いでチームメイトにもらったDIESELの花瓶など、お気に入りをディスプレイ。自身のテーマをデザインしたラグは、タフティングで自作。愛犬の〈すだち〉はまだ生後7カ月。友達が来たら、このダイニングを囲んでご飯を食べる。照明もお気に入り。組んでいるチーム「Dr.SWAG」の10周年記念にスタッフさんが手作りでプレゼントしてくれたアート。お気に入りのキャラクターやクッションをソファの上に。玄関に飾ったアートは師匠のRIEHATAさんからいただいたもの。一部屋は衣装部屋として、服やサングラスを収納。衣装部屋を作るのも、ずっと夢だったそう。

観葉植物と一緒に暮らす
創造的なインテリア
アートディレクター／
ビジュアルアーティスト
midoriさん（24歳）
【神奈川2LDK】

日当たりのいい二面採光の角部屋で、大好きな植物を育てているmidoriさん。以前の住まいには大型の観葉植物を育てるスペースがなかったが、この部屋に引っ越してきて念願が叶った。部屋を見渡すとセンス溢れるアイテムが並んでいて、クリエイターらしさを感じさせる。「中学生の頃からインテリアが好きなんです。気に入ったモノがなければ自分で作っちゃいます」。そう話すとおり随所にD.I.Y.が見受けられ、余暇にオリジナルのラグを製作。さらには料理も趣味に持ち、クリエイティブな性格が家中に投影されている。植物を筆頭に好きなモノを詰め込んでくつろげる空間を構築しつつ、在宅ワークの彼にとってここは職場。ひと部屋を仕事部屋にして、オンオフを切り替えているようだ。植物に合わせて、グリーンを差し色にコーディネイトしたリビング。そこに太陽光が降り注ぎ、爽やかに仕上がった。「日当たりがいいので、植物が育ちすぎちゃっています（笑）」。

玄関のシューズラック（写真・左）は〈niko and…〉のもので、ベンチ型になっているのが便利。スチールロッカー（写真・右）にキャップや時計、香水などを配置して、外出前に身支度を整える。瓶に挿しているのは〈LEGO〉のフラワーブーケ。フェイクグリーンも洒落ている。キャンドルは、北欧の精神である“ヒュッゲ”な暮らしに欠かせない。タフティングで作成したラグは、今年から販売する予定。仕事部屋のデスクはPCを増設できるように大きめをセレクト。ここでゲームをして過ごすことも。寝室でラグを製作。最近はタフティングガンを使わず、手作業で丁寧に仕上げている。引っ越す前から購入を決めていた〈niko and…〉のソファもグリーン。奥の本棚やダイニングテーブルは白を選んだことで、圧迫感を覚えない。

アメリカンカルチャーが香る
音楽を存分に味わえる空間
UNBY セールス
白井 陸さん（25歳）
【東京・1LDK】

白井さんは10代の頃から音楽を始めとしたアメリカのカルチャーに魅了されていて、そのニュアンスをインテリアにも取り入れているが、その塩梅は絶妙だ。「アメリカのインテリアに憧れますけど、日本の家じゃ狭くて再現できないし、そのままマネするのも個人的に好みじゃない。言うなれば、この部屋は“ネオ フェイク アメリカン”です」。ミッドセンチュリーやヴィンテージも好きと話すが、すべてをそのテイストに寄せることなく、やりすぎない程度にまとめた差し引きに洒落っ気が漂っている。部屋の主軸を担うのは音楽だ。集めているレコードを聴いて日々を過ごし、アーティストのポスターで空間に彩りをプラス。そして小物でアメリカの空気感を演出し、居心地の良さを向上した。

友人のプロスケーター、熊谷一聖が製作しているデッキを使用したモービル。触れると羽が動いてかわいらしい。財布や時計などの外出の際の必需品はターンテーブルの横に。ヴィンテージのガーフィールドの電話機は、逸話が残る名品だ。〈PACIFIC FURNITURE SERVICE〉のスイッチパネルを取り付け、細部にもこだわりを反映。キャップもインテリアの一部になっている。

帰宅後は、ソファに座るテディベアに脱いだキャップと愛用する〈AS2OV〉のバッグを預ける。冷蔵庫の背面にペグボードを設置して、〈SONY〉のライトをセット。大ファンのレッド・ホット・チリ・ペッパーズのポスターは、部屋の一番目立つ壁にディスプレイ。2月に開催される16年ぶりの単独来日公演は、プラチナ席で参加するそうだ。アメリカンヴィンテージのアイロン台に、カメラとカセットプレイヤーと、音楽やアートの書籍、アメコミなどを配置。整然と並べず、少し雑多に置いているのがサマになっている。インテリアショップ『NICK WHITE』で購入したポスターと、ハインズの来日公演でもらったサインを額装して飾る。生活感が出やすい掃除用具はウッド製を使い、部屋に馴染ませた。ナイトテーブルに、NYのインテリアショップ『west elm』のランプをセット。白をセレクトし、部屋のテイストと統一している。香りで部屋の印象を左右するインセンスも欠かせない。クローゼット内に〈IKEA〉のラックを投入して、収納を拡張した。『UNBY GENERAL GOODS STORE』のタフなショッパーで、下着や靴下などの細々とした衣類をひとまとめに。

Photography_SATOSHI OMURA
Text_SHOGO KOMATSU, smart

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