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“フランス帰り”のベトナムNo.1お洒落男子Ohiって知ってる?3ブランドを運営するやり手インフルエンサーにインタビュー

執筆者: エディター・ライター/相馬香織

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コロナ禍でも経済成長をし続け、日増しに発展している国・ベトナムでは、自分でブランドを立ち上げる若者が増加中!注目のおしゃれブランドが続々と誕生しています。今回は、アパレルや雑貨ブランドを起業し、インフルエンサーとしても話題を集めるベトナム人・Ohiさんを取材。どんなブランドを運営しているのか、どんな経歴を持つのかなど、気になるあれこれを聞いてみました。

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※本記事の内容は発売中のsmart3月号でも掲載しています。

ベトナム人インスタグラマーOhi(オヒ)さんとは?

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ベトナム・ハノイ出身で、ホーチミンに暮らす29歳の男性。センスのいいコーディネイトやおしゃれなインテリア、料理、海外旅行などの写真をインスタグラムにアップしており、フォロワーが1万人以上(ベトナムはインスタグラムよりもフェイスブックが盛んな国なので、男性でインスタグラムのフォロワーが1万人以上いるというのはかなりの数)!従来のベトナムのイメージが一変するような、おしゃれな日常を垣間見ることができます。

参考にしたい!Ohiさんのファッション

シンプルながらもセンスあふれるファッションが人気のOhiさん。インスタグラムでは参考になるスタイリングを数多くアップしています。

 
 
 
 
 
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AMI PARIS(アミパリ)のTシャツをメインにしたコーディネイト。キャップの色がポイントになっていて、シンプルなのにおしゃれ。

 

 
 
 
 
 
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トミーヒルフィガーのキャップにカルバンクラインのシャツ、ケンゾーのネックウォレットを合わせたコーディネイト。ジャケットはユニクロだそう。

 

 
 
 
 
 
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無印良品のトップスにブラックパンツのモノトーンコーデ。バレンシアガのバッグがポイントになっています。

センスがあふれるOhiさんの日常をキャッチアップ

Ohiさんの趣味やインテリア、訪れている場所などもおしゃれなものばかり。とくにインテリアは日本の家にもマッチしそうなアイテムが並んでいます。

 
 
 
 
 
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ホーチミンにある自宅には、たくさんの絵画やおしゃれな小物、雑貨が並びOhiさんのセンスがあふれています。

 

 
 
 
 
 
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日本の生花にも興味があるというOhiさん。まだまだ練習中だそうですが、自宅では生花やお花を飾っています。

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ホーチミンで一人暮らしをしているため、ときには自炊をすることも。お料理もおしゃれで、レシピを公開してほしいくらいです。
 

2匹の猫と暮らしている

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ご自宅では、Bắp(ベトナム語で“コーン=とうもろこし”の意味)とBỏ(ベトナム語で“バター”の意味)という名前の二匹の猫とともに暮らしています。インスタグラムにも度々登場し、その愛らしい姿に癒されること間違いなしです。

ブランドを複数手がける経営者の顔も持つ

Ohiさんは2つのアパレルブランドとキャンドルブランドを手がける経営者でもあります。Ohiさんのセンスで生み出されるアイテムは、どれもおしゃれで実用的!ベトナムの若者注目のブランドとして成長を続けています。

①HEE BY OHI

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メイドインベトナムのオリジナルシャツブランド。リネンを使用していて、着心地のよいシャツが揃います。シンプルなデザインでユニセックスで使えるため、友だちやカップルと着用しても◎。
 
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フランス語で「今晩ね!」の意味する「アスソワー」というブランドは、デイリーウエアを展開。ふんわりとしたモスリン素材を使用したドレスやシャツが人気です。

③not your common scent

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not your common scent(ノットユアコモンセント)は、フレグランスキャンドルやルームスプレーを展開しているブランド。友人と一緒に立ち上げたブランドで、フレグランスキャンドルはベトナムのおしゃれショップで使用されていることも。

インフルエンサー・Ohiさんインタビュー

冬でも日中の気温が30℃を超えるホーチミン。Ohiさんのご自宅へとお邪魔し、ブランドや起業した経緯についてお話を伺いました。

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――ブランドを立ち上げた経緯を教えてください。

Ohi(以下オヒ):最初に立ち上げたのは「HEE BY OHI」というシャツブランドで、大学1年生の頃でした。フランスへの留学を考えていたのですが、両親からの金銭的な援助を受けるのが難しかったので、留学やそれに伴う資金調達をしようと考えていた時期でした。そこからフィナンシャルプランナーの友人の力を借りて計画を立て、ブランドを立ち上げました。段々とブランドが起動にのり、資金を集めることができて、フランス留学をすることもできました。

――フランス留学では何の勉強をしたのですか?

オヒ:フランスのランスにある大学でソーシャルメディアマーケティングを専攻し、修士号を取得しました。その後はシンガポールとタイで数年暮らし、自分の夢を実現するためにベトナムに戻ってきました。

――留学中、ご自身のブランドはどのように運営していたのですか?

オヒ:留学中やシンガポール、タイで暮らしていた時期は、ブランドは妹に任せていました。ベトナムに戻ってきてからは再び自分で運営しています。

――留学を目指したきっかけはなんだったんでしょうか?

オヒ:理由はいくつかあるのですが、僕が15歳の頃テレビで『パリの恋人』という韓国ドラマが放送されていて、それを観て以来、フランスに憧れるようになりました。ずっと「いつか行かなくちゃ」と自分に言い聞かせていたんです(笑)。また、僕が5歳の頃に母が仕立て屋を始めたのですが、母はいつも僕に手縫いのスーツを作ってくれました。その頃からファッションに親しむようになっていったのですが、大人になるにつれ、「ファッションの中心地であるフランスで、それらに間近で触れてみたい」と思うようになり、留学を決意しました。

――フランス留学中の思い出はありますか?

オヒ:フランス語を覚えるのがとにかく大変でしたね。でもそれ以上にすべてが楽しかったです。僕が住んでいた町の近くにある古い村に観光に行ったり、博物館を訪れたり、ヴィンテージショップで買い物をしたりと、素敵なことをたくさん見つけることができました。

――それは楽しそうですね。日本では留学をする人が減ってきていますが、海外で学ぶことのメリットはなんだと思いますか?

オヒ:そうなんですか?それは驚きですね。ベトナムでは経済的に豊かになってきたこともあり、自分が生まれ育った国を出て留学する人が増えています。留学すると、異文化を知ることができるし、世界の人々の暮らしを知ることもできます。それに、海外で暮らすと、それまでよりも自分の心をもっと開くことができるし、自立の練習にもなると思うんです。

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――ご自身のブランドはどのようなブランドですか?

オヒ:「HEE BY OHI」は、ベトナムの若者向けのシャツブランドで、Shopee(シンガポールの電子商取引プラットフォーム。東南アジアでは広く利用されています)を通じて販売しており、お客さんの好みのスタイルや色、素材を使い、オーダーメイドで作っています。多様なデザイン、安定した品質のシャツをリーズナブルな価格で購入したいという方に、選んでいただけるブランドだと思います。

キャンドルブランドの「not your common sense」は、私の内面や香りに対する思いを表現したブランドになっています。コロナ禍になり、ベトナムでも多くの人がステイホームとなり、家で過ごす時間が増えました。そのため、以前よりも「心の健康」というものにも気を遣(つか)うようになったんです。そこで「香りを通してみんながリラックスできるようなものを作りたい」と思い、立ち上げました。

――若くして起業していますが、起業するにあたって大切なことはなんですか?

オヒ:ビジネスを始める上でもっとも大切なことは、自分の提供するものがお客のニーズにマッチしているかをきちんと把握すること。自分の好きなもの、やりたいことが知人にでも需要があれば、それはビジネスとして成り立っていくと思います。

――ビジネスのためにハノイからホーチミンに引越したと伺いました。

オヒ:ビジネスをもっと拡大し、ホーチミンに実店舗を持ちたいと思ったんです。ホーチミンはベトナム最大の経済都市ですし、ベトナムのドメスティックブランドも多く出店しているし、市場も大きく、ハノイよりも旗艦店を出すのに適していると思うんです。そういうダイナミックな雰囲気がとても気に入っています。

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――インスタグラムのフォロワーが増えることの喜びや難しさを感じることはありますか?

オヒ:正直なところ、僕は自分をインフルエンサーだと思っていなくて、フォロワーを増やさなければという思いやプレッシャーはありません。でも自分が行った場所やインテリアなど、ライフタイルに関することをたくさんの人にシェアできるので、フォロワーが増えるのはうれしいです。僕は、人生やビジネスをもっと楽しむために、自分が見て、感じたことをたくさんの人と共有し、お互いに影響しあっていくことが好きなんですが、それができるのがソーシャルメディアだと思います。

――『smart Web』から取材のオファーがあったとき、どう思いました?

オヒ:とてもワクワクしましたね。今までシンガポールや中国の媒体から取材を受けたことはあったのですが、どれもビジネスについての取材でした。こんな風にライフスタイルについてインタビューを受けるのが初めてなので、記事が配信されるのがとても楽しみです。

――オヒさんのブランドは日本からも購入できますか?

オヒ:今のところ海外発送は対応していないんです。今後やろうと思っているリストのひとつに入っています。

――日本でやってみたいことはありますか?

オヒ:ちょうど日本旅行を計画していたときにコロナ禍になってしまい、まだ日本を訪れたことがないんです。京都の古い街並みを見たり、ヴィンテージショップを訪れたり、富士山近くの温泉に行ったり、やりたいことはたくさんあります。ラーメン、お好み焼き、たこ焼きなどなど、日本料理も大好きなので、日本に行ったら美味しいものをたくさん食べることもしたいですね。

――日本の同世代の読者にメッセージはありますか?

オヒ:今回はこのような機会をいただき、ありがとうございます。日本にも友人をたくさん作りたいので、僕のインスタグラムをぜひフォローしてください!いつか日本でお会いできることがあればうれしいです。

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PROFILE/Ohi(オヒ)
1993年生まれ。ベトナムハノイ出身。フランス・ランスにてソーシャルメディアマーケティングを専攻、修士号を取得。大学在学中にシャツブランドを立ち上げ、現在は3つのブランドを運営している。

写真=小嶋淑子
文=相馬香織

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この記事を書いた人

映画配給会社を経て、出版社で企画立ち上げ、海外取材などを数々こなし編集長に就任。現在はベトナム・ハノイを拠点に、日本、韓国を飛び回りフリーランスの編集者として活動中。趣味はアクセサリー製作。インスタではベトナム情報をメインに発信中。

Instagram:@_kaori.soma

Website:https://smartmag.jp/

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