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三笘薫、田中碧を生んだ街・鷺沼(サギヌマ)で聖地巡礼してみた

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今週月曜の深夜、FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会の決勝トーナメント1回戦で、サッカー日本代表がクロアチアに敗れました。その悔しさを引きずり、心の中にぽっかりと穴が開いたまま残りの一週間を過ごした方も多いと思います。私も、本当に本当に悔しかった。勝負ごとに“if(もしも)”はありませんが、もしもクロアチアに勝っていたら、今晩金曜深夜0時から決勝トーナメント2回戦を戦っているはずでした(でもクロアチアvsブラジルも楽しみですね)。

さて、元々サッカー好きの方にとっても、今回のサッカー日本代表の快進撃でにわかサッカーファンになった方にとっても、鮮烈に印象に残っているのは三笘薫選手と田中碧選手の活躍ではないでしょうか?高速ドリブルで相手を翻弄(ほんろう)し、ピッチを駆け上がり、数多くのチャンスを作って日本中の人にアドレナリンをドバドバ出させた三笘選手と、その三笘選手からの折り返しを受けてスペイン戦で決勝ゴールを決めた田中選手。年齢は1歳差、お互い小学校時代からの幼なじみでともに「さぎぬまSC(サッカークラブ)」でプレーしていたという事実を知っている方は多いと思います。

前ふりが長くなりましたが、三笘薫選手、田中碧選手が生まれ育った街・鷺沼(さぎぬま)に行ってみました。メディアでも度々報道されている、今最も注目を集める街・鷺沼。“聖地巡礼”というと大層に聞こえますが、今、街はどのように盛り上がっているのかをレポートします!

渋谷から急行で20分。駅構内には選手へのメッセージが!

神奈川県川崎市宮前区にある鷺沼。渋谷駅から東急田園都市線に乗り、急行に揺られること20分(各駅停車だと28分)。鷺沼駅に到着しました。

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隣駅のたまプラーザ駅は住所が横浜市青葉区になるので、東急田園都市線沿線でもちょうど川崎市と横浜市の市境にあたるのが鷺沼駅です。

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ホームから改札に向かう途中の駅構内にはこんなメッセージが! 川崎市出身の三笘選手、田中選手だけでなく、権田修一選手、板倉滉選手(※)の名前もありました。小学生チーム「さぎぬまSC(サッカークラブ)」出身の4選手の活躍に、鷺沼中が「ブラボー!」と沸いたことがわかります。鷺沼の誇り!

※三笘選手と田中選手は川崎市宮前区出身ですが、権田選手は東京都世田谷区出身、板倉選手は横浜市青葉区出身です

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この日は平日の午前中でしたが、ロータリーはバスやタクシーがひっきりなしに行き交い、駅前も多くの人でにぎわっていました。駅前に「ケンタッキーフライドチキン」と「ドトールコーヒーショップ」もあってうらやましい!

まずは三笘選手と田中選手の母校へ!
聖地①鷺沼小学校

まず1つ目の“聖地”は母校! 鷺沼駅から歩くこと6分。三笘選手と田中選手の母校である鷺沼小学校に到着しました。

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“鷺沼から世界へ”というメッセージと二人の名前が遠くからでも目に入ってきます。今回はFIFAワールドカップカタール大会仕様の横断幕ですが、二人が昨年の東京五輪に日本代表として出場した際は、フロンターレカラー(サックスブルー)の横断幕がかかっていたそう。横断幕は二人の出身チームである「さぎぬまSC(サッカークラブ)」からの寄贈。

グラウンドに面した道路沿いのフェンスには、生徒が描いた運動会のイラストが数多く飾られていました。「まばたきする間もない熱い戦い」「まけても心の金メダルとれ!」など、ワールドカップの熱い戦いを彷彿(ほうふつ)とさせるメッセージが絵には描かれており、三笘イズム、田中碧イズムが今に至るまで学校に脈々と受け継がれていることを感じさせます。

生徒会の年間テーマがかっこいい……
聖地②有馬中学校

2つ目の“聖地”は二人の出身中学である有馬中学校。鷺沼小学校から歩いて15分で到着しました。

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有馬中学校には鷺沼小学校のような二人の名前を冠した横断幕はありませんでした。しかし見てください、この“有中維新 過去の自分を超えてゆけ”という横断幕のメッセージ。卒業生の二人は“過去の自分を超えて”いきましたね!

二人が通っていた地元のフットサル場
聖地③フロンタウンさぎぬま

3つ目の“聖地”は二人が通っていたというフットサル場・フロンタウンさぎぬま。有馬中学校から歩いて20分かけて向かいました(鷺沼駅チカで徒歩4分です)。

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鷺沼駅から徒歩4分という好立地にあるフロンタウンさぎぬま。関東最大級となる6面のフットサルコートと各種プログラムが用意されています。二人が小学校時代に通っていたというフロンタウンさぎぬまのフットサルコートを覗いてみると……。

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平日の日中ということもあり、かつての二人のような小学生はいませんでしたが、幼稚園児(保育園児)が歓声を上げながらフットサルを楽しんでいたり、元気いっぱいなお年寄りが笑顔でゲートボールに興じるなど、とってもいい雰囲気で皆さんが体を動かしていました。

隣接する鷺沼ふれあい広場は現在大部分が工事中でしたが、芝生の広場やじゃぶじゃぶ池(現在、使用不可)があり、子ども連れでのんびり休日を過ごすのに重宝しそうです。

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「小学生からはボール遊びが(可能な?)土の広場です。」という解釈でよいでしょうか? (そうであれば)さすがサッカーが盛んな鷺沼!

両選手もかつて所属!
川崎フロンターレを街ぐるみで応援

ここ6年の中で、J1で4回もの優勝を誇る川崎フロンターレのホームタウンでもある川崎市。

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街中の至るところで見られる「川崎フロンターレ後援会 さぎ沼商店会」の横断幕、そしてフロンタウンさぎぬまで見かけた“川崎フロンターレ自動販売機”。鷺沼に住む人たちが、街を上げてサッカーを楽しみ、サッカー(フロンターレ)を応援しているのが伝わってきました。

その他、決勝トーナメント1回戦のパブリックビューイングが行われ、地元住民約50人が集結して声援を送ったという総合スポーツクラブ「アスリエ鷺沼」や、パブリックビューイングに応援グッズを差し入れたというボウリング場「サギヌマボウル」などの前も通り、かすかに残る熱気も感じてきました。そして聖地巡礼の締めは、こちらもパブリックビューイングにカツサンドを差し入れたという「とんかつ稲 鷺沼店」でのランチ。

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地元の方々に愛されているのがひしひしと伝わってくる名店でした!食べ応えがあり、肉もやわらかいロースカツが絶品でした……。ロースかつ定食は1540円也。

 

こうして街を歩きながら、三笘選手、田中選手がどのような幼少期をこの街・鷺沼で過ごしたかに思いを馳(は)せてきました。「坂が多い街だから、それもあって足腰が鍛えられたのかな……」「地元の強豪Jリーグチーム・川崎フロンターレの存在も大きかったのだろうな……」などなど、かつての三笘少年と田中少年を思い浮かべながら……。首都圏の方は電車や車ですぐですし、年末年始はホットスポットに行こうと計画している方は、ぜひ鷺沼の街を訪れてみては?

この記事を書いた人

熊谷洋平

熊谷洋平

スポーツ新聞社、編集プロダクションを経て宝島社に入社。2014年よりsmart編集部に所属し、2022年9月よりsmart Webの専任担当。タレント特集を中心に、ファッション、スニーカー、腕時計、美容などを幅広く担当。3度のメシより野球好きで、幼稚園年長の頃からの熱狂的な東京ヤクルトスワローズファン。最近はサウナにハマっており、smartサウナ部の広報担当も兼務。

Twitter:@yoheihei170

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21:00

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