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注目の格闘技団体・KNOCK OUTとエース小笠原瑛作を知ってるか?地上波の土曜21時からレギュラー番組がスタート

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注目の格闘技団体・KNOCK OUTとエース小笠原瑛作を知ってるか?地上波の土曜21時からレギュラー番組がスタート

K-1、RISEに続く第三のキックボクシング団体として注目される「KNOCK OUT(ノックアウト)」。KNOCK OUTという名の通り、肘打ちあり、首相撲の膝蹴りありという“純キックボクシングルール”で行われる同団体の試合は、知名度では後塵を拝する冒頭の2団体と比べてもエキサイティングな試合を観られるのが魅力だ。KNOCK OUTは、今年の10月から地上波放送もスタート。TOKYO MXの土曜21時という、視聴者の裾野が広い良い時間帯での放送とあり、選手、関係者の鼻息も荒い。今回smart webでは、KNOCK OUTのエース・小笠原瑛作選手をインタビュー。去る9月23日に行われた「KNOCK OUT 2022 vol.5」において、第2代KNOCK OUT-REDフェザー級王座決定戦で勝利した、名実ともに団体を代表する男が見据える大いなる野望とは――。

注目の格闘技団体・KNOCK OUTとエース小笠原瑛作を知ってるか?地上波の土曜21時からレギュラー番組がスタート

格闘技の殴り合うことに
魅力を感じているわけではない。
リング上で表現をしているという感覚

――格闘家でもあり、俳優でもある小笠原選手。まずその経歴に驚かされます。昨年はカザフスタンの映画で主演も務められました。今はタイ語も勉強中ですが、それは将来的にタイでも映画に出演したいという思いからなのでしょうか?

「昨年初めてカザフスタンの映画に出演して、外国で撮影すること、外国の撮影スタッフと一緒に仕事をしたのがすごくいい機会だったんです。今のトレーナーがタイ人というのもあって、タイ語を習得してもっとコミュニケーションをとれるようになりたいというのもありますし、最近はタイのドラマが盛り上がっていて、日本の若い人も結構観ているという話もよく聞きます。タイのドラマや映画に、日本人の留学生役とかで出演できたら面白いなと思っています(笑)。僕はもともと多摩美術大学で4年間演劇を学んで表現の道を歩み、格闘技も殴り合うことに魅力を感じているというより、リング上で表現をしているという感覚なんです。小さい頃から学芸会のような舞台に立つのが好きというのもあったし、同じ格闘技でもボクシングと比べてキックボクシングはエンターテインメント性、ショー性が高い。昔でいうと、須藤元気さんに憧れていて、入場シーンや試合中のパフォーマンスもかっこいいなぁと観ていて。そういう選手たちを観ながら、キック(ボクシング)は9歳、小学5年生のときに今のジム(クロスポイント吉祥寺)で始めて今に至ります。僕、武蔵野、吉祥寺の生え抜きなんです(笑)」

――格闘家と俳優という、二足の草鞋(わらじ)で注目されている小笠原選手がエースのKNOUT OUTという団体には、ビジュアルのいい選手も多いと聞いています。

「KNOCK OUTの魅力の一つと言えるくらい、選手のビジュアルはいいですね。恋愛ゲームだったら、魅力的な人(選手)が多すぎて選べないくらい(笑)。顔がいい選手、キャラが立ってる選手、みんなそれぞれの個性を持ちながら実力も兼ね備えた色々なファイターが揃っています」

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――KNOUT OUTのレギュラー番組「KNOCK OUT STYLE」が10月1日(土)から放送が開始されました。TOKYO MXという地上波で、しかも土曜日の夜といういい時間帯での放送というのも非常に意義がありますね。

「KNOCK OUTはまだ知名度が低いですが、ビジュアルもよくて実力も兼ね備えた選手が多い非常に魅力的な団体だと思っています。K-1、RISEに負けないだけの選手が揃っている。そして他団体にないルールとして、肘アリルールというものはあります。組んでからもひざ攻撃アリという、言ってみれば少し過激で、選手にとっては過酷なルールが団体の一つの魅力になっているんです。番組では、選手のパーソナルな部分にも迫るし、これまでもKNOCK OUTを応援してくれていたコアなファンにもより好きになってくれる番組になると思うし、まだKNOCK OUTを知らない視聴者の方にも楽しんでいただけると思います。選手としても“魅せられる”番組になると思うので、『ぜひ俺たちを見てくれ』という思いでいます」

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――選手密着ドキュメンタリーやバラエティ企画など、従来の格闘技番組とは異なる内容になりそうです。選手は番組内で何をやらされるんですか?(笑)

「わかりません(笑)。格闘家なので当然格闘技を中心にやりますが、格闘家として『常に挑戦』というマインドでいるので、いろんな企画にもどんどんチャレンジしていきたいですね。先日の大会前もジムワークの密着が多かったですが、今後は私生活の部分にも密着してほしいです。ファンにどう受け入れられるかは分からないですけどね(笑)」

――雑誌smartは今年の7月号で那須川天心選手と武尊選手の2ショット表紙を実施しました。6月19日に行われたTHE MATCHという大会は、格闘技ファンはもちろん、格闘技以外のファンからも大いに注目されました。小笠原選手自身はTHE MATCHをどのような思いで観ましたか?

「東京ドームという最高の会場で、しかも格闘技を知らない人にも注目された大会だったので、選手としてその舞台に立てなかった悔しさはありました。THE MATCHは天心選手、武尊選手の一戦をはじめ、K-1とRISEという2団体の対抗戦的な意味合いもあったじゃないですか?あのような、団体を超えた対抗戦には興味があります。KNOCK OUTは他の団体に負けないという思いもあるし、ゆくゆくは東京MXという局を越えて盛り上がっていくような機運を作っていけたらいいなと思っています」

――小笠原選手のファイトスタイルにも迫ってみたいです。小笠原選手は、相手の攻めもすべて受けた上で、最終的にKOで勝利するという非常に魅せる試合をするという印象があります。その辺のファイトスタイルについてご自身ではどのように考えていますか?

「KNOCK OUT(=KO)という団体名もあるし、勝たないと意味がないけど、倒し方、勝ち方は常に意識しています。格闘技はエンタメの世界なので、お客さんが観て面白いと思う試合をしたい。若い頃の僕はKOを狙って倒されるということも多かったですが、27歳になった今は、KOを狙いつつも倒されない、負けない試合ができるようになってきました。ファイターとして成熟してきたというか、自分の中でのパフォーマンスも充実しているタイミングで今回地上波で放送が始まるのは『持ってるな。きたな』と思っています」

――9月23日の「KNOCK OUT 2022 vol.5」では、階級を上げて第2代KNOCK OUT-REDフェザー級王座決定戦でTAKERU選手にKO勝ちを収めました。

「調整過程の早い段階で減量のきつさから解放されて、かなりいい状態で試合に臨めました。これまでにバンタム級、スーパーバンタム級でベルトを獲って、今回フェザー級でベルトを獲って、今後もベルトは欲しいですが、その思いよりも他団体の強い選手を倒したいという思いが強いです。これから他団体の同階級の選手、チャンピオンにどんどん噛みついていきたいです。今回獲ったベルトがそういう行動をする権利、前提条件だと思うので」

――最後に一言お願いします。

「KNOCK OUTという団体の“本物の戦い”をぜひ観てほしいです。今後、他団体と対抗戦が実現したら、他団体に負けない才能がある選手が揃っている僕たちが必ず勝ちます。自分のことでいえば、格闘家、俳優それぞれの活動で魅力を感じていただけるように頑張りたいです。応援よろしくお願いします!」

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所属先であるクロスポイント吉祥寺
山口元気会長コメント

「やっぱりメディアを確保するというのは大事な部分で、必ずつけなくてはいけないと模索をしていたんですけど。プロスポーツとして、(KNOUT OUTのレギュラー番組「KNOCK OUT STYLE」が始まったことで)他団体と肩を並べるところまで来たかなと思っています。土曜の21時はかなり魅力的です。他の格闘技番組も深夜の放送が多かった中、格闘技に興味がない方も目にしていただける機会が多くなると思っています。

THE MATCHもありましたが、今後の格闘技界を考えたときに、スターがいないと格闘技もどうしても冬の時代に逆戻りしてしまう。うちも選手は数多くいますが、なかなか難しい。(小笠原)瑛作も27歳なので、地上波放送も始まりますし、もう一花咲かせてあげたいです。瑛作は倒される可能性もあるし、倒す可能性もある。ハイリスクハイリターンなエキサイティングな試合をしてくれると思います。

今後、KNOCK OUTという団体名にある通り、たとえKOできなくても、KOを狙う選手を評価していける団体にしたいです。勝ち方として面白いのは鈴木千裕(ちひろ)ですかね。初めて観た人も『なんだこれ?』と衝撃を受ける試合を見せてくれると思います」

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Profile/小笠原瑛作
おがさわら・えいさく●1995年9月11日生まれ、東京都出身。クロスポイント吉祥寺所属。現KNOCK OUT-REDフェザー級王者。小学校5年生のときにクロスポイント吉祥寺に入会し、格闘技人生をスタート。2011年にプロデビューを果たし、その後初代REBELS52.5㎏級王者、初代REBELS-MUAYTHAIフライ級王者、ISKA K-1ルール世界バンタム級王者、WPMF世界スーパーバンタム級王者を獲得。名実ともにKNOCK OUTの顔的存在。
小笠原瑛作Twitter
小笠原瑛作Instagram

写真=大村聡志
インタビュー&文=smart編集部

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