「Mステ出演は前代未聞」Dリーグ完全制覇のCyberAgent Legit・ena&地獄が語る、2連覇へのプレッシャーと次なる“出発”
執筆者: 音楽家・記者/小池直也

日本発のプロダンスリーグ・D.LEAGUEで、昨季レギュラーシーズン1位、さらにチャンピオンシップ優勝という完全制覇を成し遂げたCyberAgent Legit。王者として迎えた今シーズンは、追われる立場としてのプレッシャーと2連覇への期待を背負う。そんななかでチームを支えているのが、初年度から在籍し続けるenaと地獄(SHOW)だ。ふたりはチームをどう見つめ、どんな覚悟で今季を戦っているのか。リアルな言葉から、Legitの25-26シーズンを紐解く。
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前代未聞の「Mステ」出演の裏側
――お互いについて、どんなイメージを持っているかを改めて教えてください。
ena:年上らしくチームの士気を上げてくれるのがSHOW(=地獄)君だなと思います。メンバーが発言しにくい状況でも率先して意見を言ってくれることで、みんなも言い出しやすくなる。今もそういう姿勢に助けられて……少し褒めすぎましたか(笑)。
地獄:僕からすれば、THE JET BOY BANGERZ(TJBB)の活動などで不在にするタイミングが多い中、メンバーとして一番動いてくれるのがenaなんですよ。自分がディレクションするラウンドじゃないときも進行役をやってくれるし、本当にチームの心臓。気持ちが落ちているときに「やるぞ!」と声をかけてくれるムードメーカーでもあり、チームに欠かせない存在です。
――ダンス面ではいかがでしょう?
地獄:キッズの頃から知り合いですが、バトルの現場で見て「元気でダンスが上手い子だな」と思ったのが最初の印象でした。パワフルで体から音が鳴っている感じ。緩急も魅力的で唯一無二のスタイルを持っていると思います。
ena:出会った当時のSHOW君は、戦いモードで無口だし怖かったです。今みたいなコミュ力の高いお兄さんじゃなかった(笑)。でも当時からダンスは圧倒的で、今でもSHOW君の昔のバトル映像を見るくらい、記憶に残るダンスをする人。
そんな人と今チームを組めているのが光栄です。今はアーティスト活動を通して演技など幅広いことにも挑戦したいみたいですが、ダンス愛はなくさないでほしいなと。
――昨年レギュラーシーズン1位、チャンピオンシップ優勝という完全勝利を達成しました。音楽番組「ミュージックステーション」にダンスチームとして出演したのは異例のことだったと思います。それを振り返っていかがですか?
ena:すごく光栄でした。子どものときからテレビで観ていた、あの階段を下りて、チャンピオンシップ優勝ができた作品『Crystal』を披露できるなんて……。あんな機会はダンサーとして、またとないんじゃないかなと思います。
地獄:僕は『Crystal』に参加してないので、客観的に観させてもらったんですけど、「Mステ」にダンサーが出演するなんて前代未聞。数年前はイメージもできなかったことですよ。今年は一緒に階段を下りたいです。
ena:下りるだけね(笑)。
地獄:下りてハケるだけでもいいから(笑)。あれはD.LEAGUEが人々に浸透してきたのと、これまでの積み重ねの結果だと思います。本当にダンサーの未来が広がったと感じた瞬間でした。
ena:普段連絡を取らないような地元の友人とかから「観たで!」とメッセージが来たり、素敵すぎました。
――今シーズンはどんな気持ちで臨まれていますか?
地獄:プレッシャーもありますし、僕たちを倒そうと意気込むチームもいます。それを打破していかないといけない。その気持ちでいつも戦っていますし、それで勝つのがカッコいいんじゃないかなと。
ena:Legitの強みは柔軟なところかと思います。作品作りの上で生じる急な変更にも対応できるメンバーばかりですし、しかも得意なジャンルだけでなく、他ジャンルもできる。自分が振り付けを担当したときも助かっていますね。
地獄:あとはリーグが始まって2年、Legitは負け続けていました。その経験があるからこその今なんです。そこは忘れたくない。
ena:そうですね。今シーズンもメンバー全員が「2連覇したい!」という気持ちで一致しています。
この記事を書いた人
音楽家/記者。1987年生まれのゆとり第1世代、山梨出身。明治大学文学部卒で日本近代文学を専攻していた。自らもサックスプレイヤーであることから、音楽を中心としたカルチャー全般の取材に携わる。最も得意とするのはジャズやヒップホップ、R&Bなどのブラックミュージック。00年代のファッション雑誌を愛読していたこともあり、そこに掲載されうる内容の取材はほぼ対応可能です。
Website:https://smartmag.jp/
お問い合わせ:smartofficial@takarajimasha.co.jp
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