「また会いたい」と思われる人は、ツッコミが優しい。30代映画プロデューサーがバイブルにする『ツッコミのお作法』【イケメンの本棚】
執筆者: ライター・コラムニスト/ミクニシオリ
いつもは言えない一言を「野暮にならず」「印象的に」伝えるツッコミ

人生を通して「面白くあること」や「笑い」を重視してきたKさん。そんな「笑い力」の一つの教科書として手に取ったのが『ツッコミのお作法』だった。
著者であるトンツカタン・森本氏は、人力舎所属のお笑いトリオ「トンツカタン」のツッコミ担当。幼稚園から高校までインターナショナルスクールで過ごし、国際基督教大学を卒業した高学歴芸人としても知られている。単に面白いフレーズを言うだけでなく、現場の空気を整えながら出演者の魅力を引き出す「潤滑油としてのツッコミ」に長けており、その卓越した進行能力から、芸人の枠を超えた「司会者」としての認知も急速に広がっている。
「もともとトンツカタンが好きだったこともありますが、特に森本さんはビジネス番組や恋愛リアリティーショーにも呼ばれていて、強い言葉で人を傷つけない、優しくも面白いコミュニケーションができる人として注目していました」
『ツッコミのお作法』によれば、トンツカタン・森本氏が考えるツッコミが、単純にコミュニケーション手法の一つであるということが分かる。ツッコミの役割は「ボケの面白さを汲み取り、観ている人に伝えること」である。だからこそ、ボケの人が伝えたい“おもしろ”が何なのかを、ツッコミが考える必要があるのだ、とも。
この考え方は、そのまま日常にも活かすことができる。ボケの面白さを汲み取って伝えるということは、相手が本当に伝えたかったであろうことをうまく拾い、伝える手助けをすることだからだ。何かを誰かに伝えるとき、誰しも「どんなふうに伝えるか」を考えるだろう。そんなときにツッコミ力があれば、野暮にならない範囲で相手の心に残る伝え方・言葉を選ぶことができる。
「この本はとにかく実用的なんです。森本さんが実践している、他者の魅力を引きあげるためのツッコミ手法が、シチュエーションも込みで掲載されているので、日常生活で必ず『これ、進研ゼミ……じゃなくてツッコミのお作法でやったヤツだ!』とはっとする瞬間があるはずです(笑)。
この本を読めば、なんでもない会話の中のちょっとした一言が、いかに会話に彩りを生むかが分かると思います。ツッコミというと、お笑い番組で見るような強い言葉や挙動での“なんでやねん”的イメージを持つ人が多いと思います。だけど森本さんが紹介してくれているのは、そういった高カロリーな手法ではありません」
誰かが身につけているものや髪型の変化がいいなと思ったときに、照れを隠すために「素敵なお召し物ねぇ」とマダム風に言ってみたり。はたまた「とってもキュートね!」と海外ドラマの翻訳風に言ってみたり。本書は、一言でいえば人間関係の教科書のような書籍でもある。ちょっと言いづらいこと、普通に言ったらスッと流れてしまうような言葉を、ツッコミというオブラートで包み込むことで、その場をよい空気に変えることができるのだ。
この記事を書いた人
ファッション誌や週刊誌、WEBメディアなどで幅広く活動。女性向けのインタビュー取材や、等身大なコラム執筆を積極的に行う。いくつになってもキュンとしたい、恋愛ドラマと恋バナ大好き人間。
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お問い合わせ:smartofficial@takarajimasha.co.jp
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