「モノじゃなく、人で買う時代」ユーズドショップを営むTASUKU×LOUPが語る、“この人から買いたい”と思われる店づくり

smart創刊30周年を記念して、ファッションも感性もリンクする、smart世代のクリエイティブペア＆チームが登場！今を生きる彼らのセンスとムードを丸ごとキャッチする。今回は、smartフレンド・TEAM編として共にユーズドショップを運営するTASUKUさんとLOUPさんを招き、2人の対談をお届けしながら、私服＆最近のハマりものも紹介！

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smartフレンド （右）TASUKUさん、（左）LOUPさん

モノではなく人で買う時代。この人から買いたいと思われるように（TASUKU）

─古着屋を営むお二人。出会いは？

TASUKU　大学の同級生で、初めて会ったのは喫煙所です。確かLOUPがGUCCIのファーサンダルを履いていて、何も考えずに指差して「GUCCIのファーサンダルやん！」って話しかけました（笑）。

LOUP　その頃はそんな感じのファッションだったよね。共通の知り合いがお互いを紹介してくれて、それからの付き合いです。お店は今間借りさせてもらっているんですが、元々僕がひとりでオンラインでやっていて、この場所を借りれるってなったときにTASUKUを誘いました。

─お二人に通じるファッションの感性は？

LOUP　着てテンションが上がることを大事にしています。それは店のアイテムにも言えることで、ブランドや年代などの要素もちろんありますけど、それよりは自分たちでデザインがかわいいなって思うものを取り扱っています。だから「何だこのブランド」ってなることもありますね。

TASUKU　ブランドや年代にこだわりすぎると本来のファッションの在り方を見失う気がするんです。着ててかっこよければいいよねっていうのが僕らのテンションとして一貫していますね。今着てるスウェットも古着ですが、ブランド名は……わっかんないです（笑）。

LOUP　服が好きになった最初から、自分をどう見せたいかっていうのが一番だったんですよね。カッコよく見せるツールとしてのファッション。そのマインドがずっと変わらなくて、お客さんにも伝えていきたいところですね。結局やっぱ、モテたほうがいいよねーみたいな。そのときに僕は古着のほうが、一点ものじゃないですけど個性が出せるよなと惹かれていった感じです。

TASUKU　僕は少女漫画の『NANA』の影響が大きくて。いい意味で中二病？ かっこいいなっていうのがグッと詰まっていて、そこで服を好きになってめちゃめちゃ服の勉強をしたし、それをきっかけにタトゥーカルチャーの影響を受けてきました。タトゥーがいっぱい入っている人のファッションを参考にして、服を選ぶ基準にもなっていったんですね。偏見があるのは仕方ないとは思いますし、僕はかなり考え方がカジュアルですが、ファッションの一部として捉えてくれたら嬉しいなと。先日店でタトゥーイベントも実施したんですが、伝えていきたいと思っている部分ですね。

─どんなお店を目指していますか？

LOUP　店のアイテムのベースは2000年初期ぐらいの裏原を意識しているんですが、やっぱりこのデザイン、このディテールかっこよくね？って感じで入れてるアイテムも多いのでジャンルレスなところがあって。あの頃のかっこよさをうちで体現できて、ちょっと今風にアレンジできる感じになればと思いますね。

TASUKU　服だけ買って終わってほしくないと思っているので、価格帯は気をつけています。うちのアイテムでは2万円いったら本当に珍しいです。ここで服を買ってバシッと着替えても、遊びに行けちゃうよくらいの感覚を大事にしていますね。なので居場所じゃないですけど店にも本当にラフに来てほしいですし、近況報告でも嬉しいし。この人のことが好きだな、この人から買いたいなと思ってもらえる2人でやっているつもりで人との関わりを大事にしているので、本当に誰でも歓迎です。

LOUP　仮にファッションにそんなに興味がなくても、ハマるアイテムがある店なんじゃないかと思っています。かっこよくなりたい人来てください。

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