日本橋の人気スイーツ店GRANDPAが“ホーム”である理由　三上龍馬＆田渕諒×ペインター茂田雅弘の共同制作

smart創刊30周年を記念して、ファッションも感性もリンクする、smart世代のクリエイティブペア＆チームが登場！今を生きる彼らのセンスとムードを丸ごとキャッチする。今回は、smartフレンド・TEAM編として日本橋・小伝馬町の人気スイーツショップGRANDPAを手掛けるシェフの三上さん＆ベイカーの田渕さんと、ペインターの茂田雅弘さんを招き、3人の対談をお届けしながら、私服＆最近のハマりものも紹介！

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smartフレンド （右）田渕 諒さん、（中）三上龍馬さん、（左）茂田雅弘さん対談

ここは、みんなが帰ってくる場所「HOMME（ホーム）」（三上）

─知り合ったきっかけは？

三上　シゲさんは、仲良しのお友達の旦那さんです。今、GRANDPAの2店舗目を作っていて、自分たちで内装もやっているんですが、お店の構想を練っていたときに壁には絵を描きたいなと思ったんです。80年代のアメリカのお店の資料をいろいろと見ていて、どこか懐かしさを覚える山や自然の風景の絵が欲しいと思ったときに、シゲさんが描く絵がぴったりだ！と思って、すぐにお願いしました。

茂田　仲のいい友人の大切な新しいお店を任せてもらえるというのが嬉しくて、即答で「お願いします！」と答えました。丸一日かけて下絵を描いた上から、色を入れていくところです。

三上　店内の壁にぐるっと一周、描いてもらっています。僕の地元である青森県の弘前は、盆地で見渡す限り山に囲まれているんですが、そういうイメージで、弘前の自然やリンゴの木、八甲田山や岩木山、パートナーの諒（田渕さん）の地元の埼玉の景色や、僕たちが好きな奥秩父の三峯の山から見た雲海なども入れてもらって。現実にある風景そのまんまではないのですが、自分たちにとって大切な景色を詰め込んでもらいました。

茂田　平面的な風景画ではなく、少し奥行きをつけたりして、見ていて飽きないように工夫しました。GRANDPAのお店は、いつ行ってもみんなウェルカムで、ゆっくりできる温かい場所というイメージがあったので、新店舗もきっとそういう雰囲気になるんだろうなっていうのを想像して描いています。

三上　〈ホーム〉という店名は、おじいちゃんの家みたいなイメージ。この物件に出会ってもう5カ月は経っていて、のんびり作っているんですが、その間もお店のスタッフが床を塗ってくれたり、お客さんが壁を塗りに来てくれたり、いろんなところにいろんな人の手が加わっていて、それがとても嬉しいんです。これからも、みんなで作っていって、みんなが帰ってくるような場所にしたいです。