連載スタイリスト服部昌孝のマシン沼。

ジャルジャル後藤淳平の「欧州旧車」愛がすごすぎた!服部昌孝も驚く“洗練されたセンス”の正体と、3台維持を貫く独自の美学

執筆者: インタビュアー・ライター・編集者/本田圭佑

ジャルジャル後藤淳平の「欧州旧車」愛がすごすぎた!服部昌孝も驚く“洗練されたセンス”の正体と、3台維持を貫く独自の美学

旧車に乗っていて、今までに困ったハナシ

服部 旧車には何も代えがたい魅力がありますけど、その分我慢しなきゃいけないところや突然のトラブルがつきものですよね。

後藤 本当にいろんなことが起きるので、乗りながら耐性を身につけていくしかないと思って乗っています。

服部 後藤さんも自分も現場に遅れると非常にマズい仕事をしているわけですけど、回避策とかってどうしていますか?

後藤 前もった行動はもちろん、「今、急に車が動かなくなったらどう対処しよう」を常に頭の隅に置いておくようにしています。

服部 そうですよね。でもいざ車が止まるとめっちゃ焦りませんか?去年、キャトルとは別の車で高速を走っているときにいきなり調子が悪くなって止まっちゃって。しかもまだトンネルの途中だったからマジで焦りました。

後藤 それは怖い……!僕は以前、1人で車に乗ってロケ撮影の現場に向かう途中で止まってしまいました。

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服部 どうやって間に合わせたんですか?

後藤 レッカー到着まで1時間ぐらいかかると言われて、待っていると遅刻してしまうのでどうしようと思って。それで困って車屋さんに電話したところ、「うちのお客さんでその近辺にいる人に向かってもらいます」と助け舟を出してくれたんです。

服部 じゃあまったく知らない人がその場に来てくれたってことですか?

後藤 そうなんです。しばらく待っていたら原付に乗った男性が現れて、「自分がレッカーを対応するので、後藤さんはタクシーで現場に向かってください」と言ってくれて。本当に助かりました。

服部 すごい!めちゃくちゃいい人。旧車は止まる以外にもちょこちょこ不備が出ますよね。この間も、この連載の撮影のためにボルボ・240に乗って逗子まで行ったんです。そしたら着く直前にエアコンとパワーウインドウが効かなくなり、リアドアも開かなくなっちゃって。

後藤 一気に3か所の不調はなかなかですね(笑)。でも240の場合、助手席の足元にあるヒューズボックスを触ると案外なんとかなることが多かったりしますよ。

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Ami8のコンディションは良好とのこと。乗り慣れた愛車が一番心地いい!

服部 え!? 自分でメンテできるもんですか?

後藤 車種であったり、お店や人ごとでやり方に違いがあるはずなので一概には言えませんが、自分が乗っていたボルボは調子が悪い箇所を車屋さんに聞きながら直したことが何度かあります。一時的な処理ですけど、工作の延長のようで楽しかったですね。

服部 へぇ~!今度調子が悪くなったらチャレンジしてみます!と、まぁ旧車あるあるを挙げだしたらキリがないですけど、後藤さんが今までで一番困ったことはなんですか?

後藤 いろいろありましたけど特に苦痛だったのは、車のクラクションが鳴りっぱなしになったこと。配線の不具合で、エンジンを切ってもダメで泣きそうになりました。

服部 それはヤバい(笑)。

後藤 道路を走りながら「プァーン!! プァーン!!」ってずっと……(苦笑)。ハンドル位置によって音が止むポイントがあることに途中で気づいたんですけど、ちょっとでもハンドルを切るとまた「プァーン!!」ってなるんです。限界までハンドルを押さえ込みながら最悪な気分で家路に着きました。

服部 走ったら走ったで不具合が起きるけど、乗ってなくてもダメになるし、旧車との付き合いって日々勉強だなとつくづく思います。

後藤 僕もそう思います。好きなモノに対してどれだけ向き合えるかですよね。

服部 どれだけ続けられるかわからないけど、これからも旧車ライフを満喫していきたいな。今日はいろんな話ができて楽しかったです。ありがとうございました!

後藤 こちらこそありがとうございました!

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Profile/後藤淳平(ごとう・じゅんぺい)

ジャルジャル後藤淳平の「欧州旧車」愛がすごすぎた!服部昌孝も驚く“洗練されたセンス”の正体と、3台維持を貫く独自の美学
1984年生まれ、大阪府吹田市出身。NSC大阪校25期生。2003年に高校のラグビー部で出会った同級生の福徳秀介と結成したお笑いコンビ「ジャルジャル」でデビュー。キングオブコント2020優勝。YouTubeチャンネル「JARUJARU TOWER」では2018年から毎日かかさずに持ちネタを配信中。
オフィシャルHP:吉本興業
YouTubeチャンネル:「JARUJARU TOWER」
後藤淳平インスタグラム:@jarujaru_jjg

Profile服部昌孝(はっとり・まさたか)

ジャルジャル後藤淳平の「欧州旧車」愛がすごすぎた!服部昌孝も驚く“洗練されたセンス”の正体と、3台維持を貫く独自の美学
1985年、静岡県浜松市生まれ。2012年に独立。人気アーティストや有名俳優のスタイリングをはじめ、エディトリアルディレクションやテレビCM、ミュージックビデオ制作など多岐に渡り活動を展開。2020年に制作プロダクション「株式会社服部プロ」を発足。2024年秋冬シーズンからモーターサイクルカルチャーを軸にしたブランド「SHIDEN(紫電)」のディレクターとして始動。
服部昌孝インスタグラム:@masataka_hattori
服部のマシン愛インスタグラム:@hattori__motor_machine
SHIDENインスタグラム:@shiden_beyond_the_speed

企画・インタビュアー=服部昌孝
撮影=宇佐美直人
構成・文=本田圭佑
編集=熊谷洋平

この記事の画像一覧

  • 服部氏念願のAmi8前で撮影!
  • 70年代の旧車2台を並べてみた。
  • 楽しそうにマシントークをする後藤さん。
  • 楽しそうにマシントークをする後藤さん。
  • 後藤さんが以前所有していたボルボのワゴン。240(左)から245(右)に乗り換え時期で撮影した1枚。
  • 楽しそうにマシントークをする後藤さん。
  • 後藤さんが乗っていたランドローバー・レンジローバー(2ndレンジ)。
  • 後藤さんが乗っていたシトロエン・エグザンティア。
  • 後藤さんが乗っていたアルファロメオ・GT1300ジュニア。
  • 楽しそうにマシントークをする後藤さん。
  • 後藤さんの愛車Ami8をまじまじと見つめる2人。
  • Ami8のシートにはシトロエンのロゴを彷彿させるデザインのラグが。「たまたまラグ屋さんで見つけて購入しました」。
  • 1970年式のレトロな見た目がたまらない!
  • 1970年式のレトロな見た目がたまらない!
  • Ami8を見つめながらマシントーク。
  • 2人の車はシフトレバーがダッシュボードから突き出ているのが特徴。このL字型の鉄棒を押し/引き/左右に傾けることで変速する。
  • 後藤さんのシトロエン・Ami8。正面からの“顔つき”がお気に入り。
  • 服部氏のルノー・4。
  • お互いの車の内装を見比べてはしゃぐ2人。
  • 600ccしかないAmi8同様、ルノー4の排気量も軽自動車を少し上回る程度。「頑張って走っている感じがいい」と2人は声を揃える。
  • キャトルに興味津々な後藤さん。
  • 旧車2台を見つめながらマシントーク。
  • Ami8のコンディションは良好とのこと。乗り慣れた愛車が一番心地いい!
  • 街で走っていたら二度見必至な可愛さ。対談、お疲れ様でした!

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