インドでの苦闘、そしてNYへ…世界で愛される『PIZZA 4P’s』創業者が明かす「自分を生きる」勇気

執筆者: エディター・ライター/相馬香織

Pizza 4P's 創業者の益子陽介、高杉早苗夫妻

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2011年にベトナム・ホーチミンで1号店をオープンし、ベトナム全土のみならず、カンボジア、日本、インド、インドネシアと、徐々に世界に広がりを見せる人気ピザレストラン『PIZZA 4P’s』。2025年11月には、創業者である益子陽介さん、高杉早苗さんご夫婦が初めてとなる著書を発売。話題の著書と、これからの展望についてお話を伺った。

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世界へ広がる今だから、原点を伝える一冊を出したかった

――2025年11月に初めての著書『PIZZA FOR PEACE 世界で愛されるピザレストラン Pizza 4P’sの軌跡』が発売されましたが、なぜこのタイミングで本を出そうと思ったのですか?

益子陽介(以下、益子):2024年12月にインドネシアのジャカルタにお店がオープンするまで、インド、日本と海外での出店ラッシュが続きました。それらが一旦落ち着いて、今後さらに海外展開をしていこうとする中で、僕らのビジョンやミッションを改めてしっかりと伝えていくことが重要ではないかと思いました。僕らの考えを多くの方に届けるコミュニケーションツールとして本を出せるといいなと。それから、各国に新しいスタッフが増えているので、社内の人たちにも読んでもらえたらいいなという思いもありました。

高杉早苗(以下、高杉):Pizza 4P’sを創業して10周年のタイミングでは、世界中がコロナ禍で大変な時期だったので、10周年の区切りのようなものを何もできずにいました。あらゆることが大変でとにかく必死だったコロナ禍を経て、目指してきた海外進出もひと段落しましたし、益子も話したとおり、店舗が増えるにつれて新しいお客さまや仲間が増えてきたので、私たちがどのような思いでPizza 4P’sを始めたのかを改めて知っていただけたらいいなという思いで出版しました。

――益子さんは、サイバーエージェント時代から「いつかは起業したい」と思っていたそうですが、日本での起業という選択肢もあった中、ベトナムで起業したことの意味をどのように考えていますか?

益子:そうですね、もし日本で起業をしていたら、「日本発」という強みがあったり、会社の色や従業員の国籍など、あらゆる面で「日本らしさ」が強く出ていたものになったと思います。ただ、ベトナムで始めたことで、最初からボーダーレスな会社になったと思います。一応「ジャパニーズピザ」という定義で展開していますが、そこまで日本らしさを打ち出しているわけではないので、そういう意味ではとてもよかったと思います。

また、初めての起業がベトナムだったことで、やはり苦労する部分がとても多く、最初に苦労や大変さを経験したことで自力がつきました。そのため、海外展開もできましたし、2026年にオープン予定のインド2号店、ニューヨーク店などどんどん新しい挑戦をできているのだと思います。

高杉:私はベトナムで第二の人生が始まったような気がします。ベトナムで何者でもない自分がまっさらな状態で始めたので、とても気合いを入れて取り組めたように思うのです。おそらく日本で同じように起業していたら「飲食業界の経験もないのに転向して本当に大丈夫なの?」と言ったさまざまな声があり、その声を気にしてしまったかもしれません。起業した当時は大変でしたが、何者でもない自分たちだからこそ、本当に自分たちがやりたいことを突き詰めて取り組んでこられたのだと思います。

益子:それから、起業したタイミングもとてもよかったと思います。当時のベトナムにはまだコンビニも日本食レストランもあまりない状況だったので、そういうタイミングでスタートできたのはとても運がよかったです。

この記事を書いた人

映画配給会社を経て、出版社で企画立ち上げ、海外取材などを数々こなし編集長に就任。現在はベトナム・ハノイを拠点に、日本、韓国を飛び回りフリーランスの編集者として活動中。趣味はアクセサリー製作。インスタではベトナム情報をメインに発信中。

Instagram:@_kaori.soma

Website:https://smartmag.jp/

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