「CSに行くまで辞められない」D.LEAGUE 6年目の指揮官HALが語るディレクターの重圧と葛藤、keijiro電撃復帰の裏側【Benefit one MONOLIZインタビュー】
執筆者: 音楽家・記者/小池直也
苦しい時期を救ってくれたのは……

――今季おふたりが注目しているチームはどこでしょう?
HAL:お互いの作品を認め合ったり、励まし合ったりしてきたメンバーが多いのが最終ROUNDで当たるdip BATTLESなんですよ。そういうチームだからこそ、いい作品を持って行って、いい戦いができれば。
keijiro:やっぱり前回王者のCyberAgent Legitですね。
――気になるDリーガーは?
keijiro:ディレクターとしてはLIFULL ALT-RHYTHMの永井直也さんが気になってます。作品がただのエンタメではなく、自分の気持ちが乗っている点が好き。ダンサーとしてはdip BATTLESの健世君ですかね。手足が長くて自分と長所が似ているなかで独自性を感じるから嫉妬しちゃいます(笑)。
HAL:今はエグゼクティブ・プロデューサーですけど、昨季までKADOKAWA DREAMSのディレクターだったKEITAさんは私が辛い時期に話を聞いてくれたのでリスペクトしてます。どんなに頑張っても勝てなくて、それが続くとメンバーのメンタルもボロボロ。なかなか相談できる人もいない状態で大変でしたが、ディレクター同士で話せたのは救いでした。
――おふたりのプライベートについても聞かせてください。普段はどんなファッションをされますか?
HAL:バラバラですが黒、グレー、白が多いですね。
keijiro:僕は「PTAとか授業参観日のお母さん」みたいな服装が好きなんですよ(笑)。だから古着でレディースのワンピースなどを買ってます。

――ファッションの情報はどこから?
keijiro:Instagramが多いです。あとは今日も着ているHALさんに展示会へ連れていってもらったWANSIE (ワンジー)というブランドをフォローしてチェックしたり。
HAL:元ダンサーでパリ在住の日本人の方がデザインとアパレルをやられていて、帰国したときに受注販売しているんです。もともと私自身もアパレルをやっていたこともあり、そういう友人が多いので紹介してもらうことも多いですね。
――恋人にはどんなファッションをしてほしいですか?
HAL:シンプルな人が好きです。ユニクロを着てもイケてるのがベスト。靴とか小物は少しお金をかけてるけど、あとはファストファッションみたいなのでも全然大丈夫です。
keijiro:僕もそうですね。「こういうの可愛いよね」と言い合ったりはしたいんですけど、めっちゃキメキメな人よりはシンプルなほうがいい。
――オフにしたいことは?
HAL:家に籠って家の掃除をしまくるか、映画を見まくるか、猫ちゃんかワンちゃんのカフェに行くかですね。あとは友達とちょっと飲みに行くくらいかもしれません。
keijiro:僕はオフの前日にいっぱい飲んで、お昼くらいから映画をひたすら観るかな。行けるのであれば、海・川・山で寝転びたいです。でもシーズン中のオフ日はスタジオにいることが多いかも。面白いことできないかなと思って、照明を使ったりしてひとりで遊んでます。
HAL:その動画がLINEで送られてくるんですよ(笑)。
――最後に今季の意気込みを一言お願いします。
HAL:ベストなメンバーが揃ったので、今季こそCSに行きたいです。
keijiro:体も心も脳みそも勝ちにフルベットしていきます。

Profile/HAL(はる)
日本のみならず海外でも数々のダンスコンテストやバトルを幼少期から今まで、勝ち遂げた実績を持つ。また多数のアーティストのバックアップや振付、ミュージカル振付やファッションショー、モデル等でも活動中。海外ではGUESTとしてパフォーマンスやWS、コンテスト審査員を務め、イベントオーガナイザー等でも活躍している。
Instagram:@hal_hirata
X:@wovwhalwvow
Profile/keijiro(けいじろう)
京都を中心に関西地方で多数のショーや大会に出場。D.LEAGUE 21-22・22-23 SEASONでMONOLIZとして活動後、様々な大会での優勝、入賞経験を持つ。昨今では、米津玄師、満島ひかり、ラウール、MISIAなど、アーティストのMV出演やツアーライブダンサーも経験し、またファッションモデルなどに起用されるなど様々な角度でメディアへの露出を行う。またダンサー育成にも力を入れ、プロデュースする「ASTHENO」はSD.LEAGUE 2024西日本大会優勝、全国大会4位に導くなど、多岐にわたる活躍を見せる。
Instagram:@keijiro0118
X:@keijiro_0118
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撮影=西村満
インタビュー&文=小池直也
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この記事を書いた人
音楽家/記者。1987年生まれのゆとり第1世代、山梨出身。明治大学文学部卒で日本近代文学を専攻していた。自らもサックスプレイヤーであることから、音楽を中心としたカルチャー全般の取材に携わる。最も得意とするのはジャズやヒップホップ、R&Bなどのブラックミュージック。00年代のファッション雑誌を愛読していたこともあり、そこに掲載されうる内容の取材はほぼ対応可能です。
Website:https://smartmag.jp/
お問い合わせ:smartofficial@takarajimasha.co.jp
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