「“ちんかめ”内藤啓介が惚れた新世代の才能」田中かえと語る、カルチャーがつなぐ“時代のセンス”

smart創刊30周年を記念して、お洒落な仲間＆先輩が大集合！1995年の創刊当時から本誌に縁のある兄貴たちが、smart世代の気になるクリエイターとのペアスナップで登場。今回は、“アニキ”に内藤啓介さん、その“フレンド”に田中かえさんを招き、世代の垣根を超えた対談をお送りする。

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フォトグラファー・内藤啓介はイラストレーター・田中かえが気になる

「来年もまた、一緒に展示をする予定だしね」（内藤）

──お二人の関係性は？

内藤　初めて会ったのは、よく行くカレー屋さん。

田中　私はよく昼にカレーを食べに行っていて、夜はお酒を出したりしていると聞いて行ってみたんです。そこで、私が絵を描いたりしているという話から、店主の方に「ちんかめさんって知ってますか？よく来ますよ」と言われて。で、その店で会って話したのがきっかけですよね。

内藤　そのときちょうど、BEAMSでやる〈Let’s get naked〉というグループ展の準備をしていたから、「ちょっと手伝ってよ」って言って。展示用の絵を描いてもらったり、smartの「ちんかめ」連載でコラボして、かえちゃんにディレクションを担当してもらったり。「ちんかえ」コラボ。

田中　なつかしい～！ ちんさんのことは学生時代から知ってました。ちんさんは、カルチャー的になんかすごくいい時代だなあと、私が思っているときの人なので。ファッションとかなんか文化的に一番活気があった時期にブイブイ言わしてた人。今は落ち着いてますけど（笑）。そのあたりの先輩たちは、みんな音楽とか映画とか詳しいし、話してたら楽しいです。

内藤　かえちゃんは、オジサンにも刺さるかわいい絵を描く子。会うとどんな話してるかな、悪口とか？

田中　悪口！（笑）でも実際けっこう大事なことで、〈なんかこれ違くない？〉みたいな感情の共有を、ちんさんとはめちゃくちゃできるんです。何かがあったときにダサいと思うものの感覚が一緒だと思うんですよね。私はすごく気が強くて、ブイブイ（笑）なので、すぐ〈これ、なくない？〉とか〈そのスタンス、ダサくない？〉みたいになっちゃうんですけど、共感してくれつつも“おじさんサポート”で「まあ、こいつは全然悪いヤツではないからな」とか言ってくれる。

内藤　（笑）。もはや、かえちゃんの妹もお母さんも知ってるしね。

田中　横浜のカッコいい先輩ラインですね。ちんさんの写真はカッコいいし、見たらすぐにちんさんが撮ったってわかる。私もすごく好きなので、自分のお仕事の撮影もけっこうお願いしています。フットワークも軽いですし。

内藤　ありがとう。60歳に向けて、これからもいろいろやっておかないとね。来月56歳だ。

田中　え！ 還暦のときはパーティしましょうね！

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