スタイリスト熊谷隆志が「気になる20代」を直撃！父はヘアスタイリストTAKU、ネクスト世代フォトグラファーKoh Ohnoの潜在能力

smart創刊30周年を記念して、お洒落な仲間＆先輩が大集合！1995年の創刊当時から本誌に縁のある兄貴たちが、smart世代の気になるクリエイターとのペアスナップで登場。今回は、“アニキ”に熊谷隆志さん、その“フレンド”にKoh Ohnoさんを招き、世代の垣根を超えた対談をお送りする。

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スタイリスト・熊谷隆志はKoh Ohnoが気になる

熊谷隆志さん × Koh Ohnoさんの対談

写真右・Profile／熊谷隆志（くまがい・たかし）
1970年生まれ、盛岡出身のスタイリスト、フォトグラファー、クリエイティブディレクター。1998年にスタートさせたブランド『GDC』を2025年に再始動させ、原点回帰と集大成を兼ねて多様なプロダクトを発信している。ヴィンテージディテールを継承しながら現代的に再構築したGDC初のデニムラインが登場。Instagramで@gdc_jpをチェック！
熊谷さんのInstagram：@takashikumagai_official

HAT：BONA CAPELLO
JACKET：USED
T-SHIRT： GDC
BOTTOM：FULLCOUNT
SHOES：J.M. WESTON

写真左・Profile／Koh Ohno
2004年生まれ、東京都出身。カナダへの短期留学を経て、現在は日本大学藝術学部に通ってカメラに関する技術を習得中。『i-D』や『THE FACE』などのファッションカルチャー誌で活躍するヘアスタイリストのTAKU氏を父に持つ。
KohさんのInstagram：@_koh_ono_

JACKET：USED
T-SHIRT： USED
BOTTOM：USED
SHOES：CONVERSE × nonnative

「Kohは潜在的にエディトリアルの感性が身についていていますよ」（熊谷）

──お二人の出会いについて教えてください。

熊谷隆志（以下、熊谷）　Kohはね、俺がお世話になっている先輩、TAKUさん（ヘアスタイリスト）の息子なんだよ。だから出会ったのは生後間もなくかな。

Koh Ohno（以下、Koh）　だから今日の撮影は勝手に感慨深くなっちゃっています（笑）。赤ちゃんの頃からずっとお世話してもらっていた方なので。それで、熊谷さんが最近、ブランド『GDC』を再スタートさせてご一緒させていただいたんです。

熊谷　そうだね。Kohがカメラを始めたという話を聞いてSNSをチェックしたら、これがなかなかイケてるんだよ。やっぱりお父さんがずっとファッションビジュアルを手がけてきて、家にもファッション誌が大量にあるわけだから、エディトリアルの感覚が潜在的に身についているんじゃないかと思った。それで、これは1回やらせてみようと思って、この間の撮影に呼んだの。そしたらすごくいい写真が撮れたよ。

Koh　これから公開予定ですけど『GDC』と『HYSTERIC GLAMOUR』のコラボのルックでしたよね。熊谷さんのディレクションに沿って撮影させていただいたんですけど、そのスピード感にびっくりしました。これまでの膨大な経験値と洋服に対する知識の深さは、自分には到底及ばないものなので、すごく勉強になりましたし楽しかったです。

熊谷　いつも言っていることなんだけど、俺はKohのような20代に注目していて。なぜかと言うと、自分の子どもたち世代だから。自分と同世代のクリエイターの家にある物は大体同じだから、その子どもたちは俺たちと同じものを見て成長してきているわけなんだよ。だから面白い。

Koh　僕が写真を始めたのも、ちゃんとしたカメラがほしいって話を父親にしたら、ニコンのFM2っていうフィルムカメラを渡されて、なんだか面白いぞって思いながら今に至るんです。まだまだこれからですけど、まずは10月に文化祭があるので、そこで展示をやる予定で準備を進めています。

熊谷　いいね。Kohもそうだけど今の20代が持つピュアな感性に刺激されることは多い。これからも彼ら20代の成長に注目していきたいと思う。