連載熊谷隆志連載 Tokyo Fashion Tribe

映画『ストロベリームーン 余命半年の恋』で話題の齋藤潤、演技にかける“解像度”と新人賞5冠の若手俳優が語る「お芝居の魅力」

執筆者: ライター・エディター/佐藤玲美

お芝居が上手くなるためにさらに解像度を上げていきたい

熊谷「今年も残り少なくなってきましたが、今年中にやっておきたいことは?」

齋藤「国内旅行です。一人旅をしたいです。長野や山梨などのグランピング施設とか、そういう場所に行ってみたいです。自然に包まれながらリフレッシュする時間を作れたらいいなと思います。ただ、まだ車の免許がなくて。もう取得できる年齢ではあるので、来年中には取りに行けたらいいなと思っています」

熊谷「作品の合間などに取り入れているリフレッシュ方法は?」

齋藤「休日は一人で映画館やショッピングモールに行っています。あとは、最近デジタルカメラを購入しました。それでいろいろな場所で初めて見るものなんかを撮影することが自分にとっての息抜きになっていると思います」

熊谷「スマホで撮影するのとはやっぱり感覚が違いますよね?」

齋藤「スマホでも、すごくきれいに撮影できるんですが、カメラは一目惚れして買ったものです。写真だけを撮るお気に入りのカメラで、撮影した景色や人物は自分の記憶の中にも深く残る気がしています。“あのときの自分が見ていた世界”を記録ではなく記憶として思い返せるものなんじゃないかなと思っています」

熊谷「さまざまな作品で注目を集めている齋藤さんですが、僕は『カラオケ行こ!』という作品で齋藤さんを拝見してぜひ、この企画に出演していただきたいなと思ったのですが、演技の魅力はどこにあると思いますか?」

齋藤「役をいただくところから、すでにワクワクが始まっています。お芝居を始めた頃から比べると役への向き合い方は、新たな考え方も加わって少しずつ変化していると思うのですが、それも正解がないので毎回、役と向き合う時間が楽しみの一つでもあって。これからもっと、お芝居も追求していきたいですし、人間らしさという要素も自分の演技に取り入れていきたいです。観てくださった方が、少しでも幸せを感じてくださることが、お芝居の世界の素敵なところかなと思います。もっとお芝居がうまくなりたいですし、解像度を上げていけたらいいなと思っています」

熊谷「今の目標は?」

齋藤「海外の映画祭に行きたいです。あとは、俳優としてだけでなく人として英語をはじめ、いろいろな国の言語を習得して、たくさんの国の方とコミュニケーションを取れたらいいなと思っています。海外はまだ1回だけしか行ったことがないのですが、今後、海外の作品にも出演できたらいいなという気持ちがあります」

熊谷「海外で行ってみたい国はありますか?」

齋藤「アメリカは体感してみたいです。あとは最近、気になっているのはスリランカです。『アナザースカイ』(日本テレビ)でスリランカに行っている方がいて、その中で建築家の(ジェフリー・)バワさんが作ったホテルを観たんです。“建築は風景の一部であるべき”という考えのもとに作られたホテルに一度泊まってみたいなと思っています」

熊谷れからいろいろなことに出会って体感して、お芝居にも活かしていくんだろうなと思うと今後の活躍がとても楽しみです。これからも応援しています」

映画『ストロベリームーン 余命半年の恋』で話題の齋藤潤、演技にかける“解像度”と新人賞5冠の若手俳優が語る「お芝居の魅力」

Profile/齋藤潤(さいとう・じゅん)
2007年6月11日生まれ。神奈川県出身。 2019年デビュー以降トリリオンゲーム」(23/TBS)、「生理のおじさんとその娘」(23/NHK)、 「9ボーダー」(24/TBS)ほか多数のテレビドラマに出演。映画作品では『カラオケ行こ!』 (24/山下敦弘監督)、映画『室井慎次』二部作(24/本広克行監督)、などに出演し注目を集める。また、第16回TAMA映画賞 『最優秀新進男優賞』、第48回日本アカデミー賞『新人俳優 賞』、第37回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎新人賞に史上最年少で受賞するなど2024年度だけで計5本の新人賞を獲得。さらに、2025年7月からは連続ドラマ「ちはやふるーめぐり ー」(日本テレビ)に出演し話題をさらった。
公式Instagram:@junsaito_14

Profile/熊谷隆志(くまがい・たかし)
1994年スタイリストとして活動を開始。1998年フォトグラファーとしての活動もスタート。 広告・雑誌等で活動するかたわら、様々なファッションブランドのブランディングやショップ内装、植栽のディレクションなど、幅広い分野で活動。
公式Instagram:@takashikumagai_official

この記事を書いた人

東京在住のライター・エディター。『smart』『sweet』『steady.』『InRed』など、ウィメンズ、メンズを問わず様々なファッション誌やファッション関連のwebでライター&編集者として活動中。写真集やスタイルブック、料理本、恋愛心理、インテリア関連、メンタル&ヘルスケアなどの本の編集にも携わる。独身。ネコ好き。得意ジャンルはファッション、ビューティー、インテリア、サブカル、音楽、ペット、料理、お酒、カフェ、旅、暮らし、雑貨など。

Instagram:@remisatoh

Website:https://smartmag.jp/

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