「ジャズ警察から集中砲火される覚悟で」“25年の仲”SOIL社長 × 長岡亮介が語る「Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN」への意気込みジャズ初心者にオススメの曲も紹介
執筆者: 音楽家・記者/小池直也
SOIL&“PIMP”SESSIONS(ソイル・アンド・ピンプ・セッションズ)が9月28日、スペシャルゲスト・長岡亮介を迎えて音楽フェス「Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN」の2日目に出演する。ノラ・ジョーンズやNe-Yoといったヘッドライナーを始めとした豪華海外勢のなかで、彼らはどんなステージを見せてくれるのか。
そんな期待のパフォーマンスについてソイルの社長と長岡をインタビュー。長年の付き合いながら、意外にもネット媒体での対談は初だという。気心の知れた互いの関係性からジャズ観、そしてフェスへの意気込みまでを語ってもらった。
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ふたりが考える「ブルーノート」
――おふたりが並んだインタビューはネット媒体では初めてだと思います。
社長:昔、車好きミュージシャンでいろいろなテーマを話すという配信を主催したことがあって、そのときは真っ先に声をかけたんですけどね。
長岡亮介(以下、長岡):こういうインタビューは初めてです。
社長:あと雑誌「smart」はめちゃくちゃ読んでたし、買ってましたよ。もう30周年なんですね。学生時代は他のストリート系の雑誌で「オシャレ高校生」的なページに出たりもしてました。
長岡:なんか腹立つわ(笑)。僕はオシャレな子じゃなかったので、ファッション誌自体を読んでいませんでした。寝ぐせのまま登校してましたから。
社長:亮ちゃんは佇まいが既にオシャレだからね。
長岡:腰履きとかしてた?
社長:してない。きちっとしたモードなファッションが好きだったな。
――今さらかもしれませんが、お互いの印象について改めて聞きたいです。
社長:もともとはソイルのメンバーであるタブゾンビと亮ちゃんが「pLAYA」というバンドに所属していたんですよ。その当時からの付き合いで、何かあったら「亮ちゃんにお願いしよう」となるような頼れる存在。ライブの客演はもちろん、レコーディングも然りでコラボしてない曲でも無茶ぶりで録音してもらったりとか。
長岡:あったなあ……(笑)。本当に古い仲で、もう25年くらいになりますね。ソイルは昔から全員オシャレで音楽もとびきりオシャレな人たちという感じ。どんどん知名度を上げていって「バンドで売れるってこういう感じなんだ」と思いながら見てました。
社長:恐縮です。
長岡:いやいや、事実ですから。
――今回「Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN」への出演に際して、なぜコラボを考えたのですか?
社長:やはり頼れる存在ということで、ここぞとばかりにお願いした次第ですね。
長岡:もちろん彼らのお願いなら、どんなことでも引き受けますよ。ただ僕はジャズを通ってきてないので怖いですね。失笑とか嘲笑が起きたら嫌じゃないですか(笑)。
社長:亮ちゃんはジャズの従兄弟のような関係にあるジャンル「カントリー」を深堀りしているし、ジャズだと言っていいと思いますよ。
――「ブルーノート」という言葉にはニューヨーク発祥のジャズクラブ、音楽レーベル、そしてピッチが下がった音程を指す音楽用語と3通りの意味があります。おふたりにとってはどんな印象?
社長:僕はレーベルの印象が強いですね。あの音楽に影響を受けたので「ブルーノート=ジャズ」くらいに考えています。ジャケットもカッコよくて視覚的にもインパクトがありました。
長岡:音としての「ブルーノート」は、要するに音楽ジャンル「ブルース」のフィーリングを指すと思うんですよ、半音の感じというか。でも楽器を弾かない人たちが「ブルーノート」と聞いたら、単純にライブハウスかレーベルかを連想して「ジャズだ」と浮かぶんじゃないかな。
社長:大学の時にニューヨークへ旅行したときも「とりあえずブルーノートに行くべ」と名前も知らないトロンボーン奏者のライブをつたない英語で予約した思い出がある。
この記事を書いた人
音楽家/記者。1987年生まれのゆとり第1世代、山梨出身。明治大学文学部卒で日本近代文学を専攻していた。自らもサックスプレイヤーであることから、音楽を中心としたカルチャー全般の取材に携わる。最も得意とするのはジャズやヒップホップ、R&Bなどのブラックミュージック。00年代のファッション雑誌を愛読していたこともあり、そこに掲載されうる内容の取材はほぼ対応可能です。
Website:https://smartmag.jp/
お問い合わせ:smartofficial@takarajimasha.co.jp
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