【潜入レポ】裏垢オフ会は出会いの新聖地!? 200人が入り乱れるカオス空間の正体
執筆者: ライター・コラムニスト/久留米あぽろ
クラブのような空間で「今夜を共に過ごす人」を探すカオスさ
この日の会場は新宿にある、とあるダーツバー。ダーツバーとしてはかなり広めな会場で、キャパは200人くらいだろうか。にも関わらず、開始時間から30分を過ぎた頃には、会場はもう歩くのが難しいほどパンパンに。
参加費を渡して会場に入ったら、後は自由に交流するコンセプトのよう。会場入りしてすぐに主催側からのアナウンスがあったが「相手が嫌がることをすることだけはNG」とのこと。会場を見渡してみると、6割が男性、4割が女性といったところか。
繁華街らしい、派手目なクラブファッションの女性もいれば、まるでホストのような外見の男性、コスプレをしている女性もいる。はたまた、仕事帰りのスーツ姿の人もいれば、女装してきている人も。あまりに色々な人がいるので、最初はどうしたらいいのか分からないのだが、どうやら自分の「参加目的」をテーピングしておくことができるよう。
色分けテープを確認してみると、超ライトな目的からかなりディープなものまで色々。会場には緑、グレー、赤などのテープをつけている人が多いようでしたが、中央で楽しそうに会話している通い慣れていそうな人たちの中には、テーピングをしていない人も。
とにもかくにも交流をしてみないと雰囲気が分からなそうだったので、緑のテープをつけて、声をかけてくれた人たちと交流してみることにした。
最初に声をかけてくれたのは、女性1人、男性2人のグループ。女性は友達に誘われてきたそうで「裏垢」のことはよく知らないのだそう。男性2人のグループも、1人は「裏垢男子」として活動しているそうだが、もう1人はその人に連れてこられたとのことで、初心者のテーピングをつけていた。
まずは裏垢男子として活動している人に話を聞いてみると「裏垢よりも、リアルで出会った方がコスパがいい」と感じているそう。匿名での出会いを求めていたため裏垢で活動していたそうだが、SNSでは出会うまでに丁寧なコミュニケーションが必要になることも多く、すぐにデート……とはいかないのだそう。しかしここではすぐにリアルで交流できるため、人によっては「今日このまま」、夜を一緒に過ごすことができる場合もあるのだそうだ。
そういったグレーな趣旨が含まれていることを知らずに来たというもう1人も男性も、出会いそのものに対してはまんざらでもないのだそう。匿名であることにこだわってはいないが、フリーなので彼女候補を見つけられれば嬉しいという。
もう1人の女性は、新宿のコンカフェで働く女性だそう。裏垢を名乗ってはいないが、SNSに自撮りを載せるのは好きで、この日すでに4人とSNSのアカウントを交換したそう。彼氏はいるそうだが、友達が増えるのはいいことだと話す。
……実際に話を聞いてみると、かなり“ごった煮”感のある会であることが分かる。裏垢を持っていないという人も来ているので、雰囲気はただのオフ会だ。しかしテーピングで表示できる内容をみると、ワンナイト的な出会いを求めてもいい場だと、公式が許していることは特殊といえるだろうか。
大きめの音楽がかかっていて、お酒も飲めるので、交流自体はよくあるクラブイベントのような感じだ。端の方をよく見てみると、すでにイイ雰囲気がムンムン漂っているテーブルもある。酔っているのか、店内でキスし合う男女も。しかし、ごく普通に男性同士で固まっているテーブルもあり、なかなかにカオスである。
この記事を書いた人
女性向けの恋愛・婚活コラムの執筆、シナリオライターとしても活動。恋バナと青春映画が大好きなゆとり世代のマージナルマン。アニメや音楽が好きだったが、今となってはサブカル崩れ。セクシーな女の子も好き。
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