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NOフェイク情報!アドビが取り組む「コンテンツ認証イニシアチブ」

デザイン未経験でもAI機能で誰もが簡単にプロ並みの画像加工ができるようになりましたが、一方でそのAI機能を「デジタル作品の盗用」や「ディープフェイク」に悪用する人たちが出てきています。アドビとしてはツールプロバイダーの責任として、悪意のある改ざんコンテンツに対抗する取り組みとして「コンテンツ認証イニシアチブ」に3年前から取り組んでいます。

アドビ

元の背景画像と加工後画像との比較も容易だ

コンテンツ認証イニシアチブとは
“フェイク情報に対抗する取り組み”

「コンテンツ認証イニシアチブ」は、コンテンツの帰属と検証可能な事実によってフェイク情報に対抗する取り組みです。
①デジタルメディアの出処を明示するシステム
②クリエイターが客観的事実を認識した上で共有できるツール
③消費者には目の前のコンテンツの真正性と信頼性を確認できるツール
コンテンツ認証イニシアチブでは、上記3つのシステム構築、ツールの提供をしています。

問題解決するにはアドビだけでは不十分。
社会全体で取り組む必要がある

 これらの問題に対する取り組みはアドビだけでは充分ではありません。アドビだけでなくツールプロバイダー(アドビやマイクロソフトなど)、メディアやソーシャルプラットフォーマー(New York Times、BBC、Twitterなど)、デバイスメーカー(クアルコム、ニコン、ソニー)、その他教育機関やNPO法人などとも連携する必要があり、社会全体でこのプロジェクトを進めなくてはいけません。コンテンツ認証イニシアチブ参加企業・団体の数は現在375以上で、アドビをはじめ、New York Times、BBC、Twitter、マイクロソフト、クアルコム、そして最近ではニコンやソニーなど様々な業界から本プロジェクトする企業・組織が日々増加しています。

最近のアドビの取り組みと
今後の展望

昨年10月、Adobe Photoshopに「コンテンツ クレデンシャル(Content Credentials)機能」を導入しました。コンテンツの帰属情報を含めた来歴を記載し、誰もが確認できるようになります。この機能は希望すれば誰でも利用でき、クリエイターの身元、編集内容、写真が撮影された時間と場所など、画像に関するコンテンツの詳細な来歴を作品に埋め込んで表明することができるのです。

アドビとしては、今後エンドユーザーのフィードバックを得ながら、他のCreative Cloud製品すべてに「コンテンツ クレデンシャル機能」を横展開していく予定。 並行して、マイクロソフト、アームやクアルコム、ニコン、ソニーといった企業とともに機能のスタンダード化にも取り組んでいくという。今後デスクトップ上のデジタル作品だけでなく、スマートフォンやカメラで撮影したデジタルコンテンツにメタデータを埋め込むといった構想も検討しています。

アドビ

どのソフトを使って加工したかが一目瞭然

“盛れてる写真”や戦時下の
“フェイク写真・動画”も元通りに?

今後デジタル写真だけでなく、デジタルクリエイティブすべてにこの機能がデフォルトでONされれば、そしてそれを使うメディアもその辺りの意識が高まってくれば、フェイクなニュースを出す危険性が減ります。また今後、「盛った写真」も元の状態に戻せてしまう可能性も……。昨今、戦争報道、戦争にまつわるSNS投稿で話題になるフェイクな写真や動画も元の状態に戻せる可能性があり、その用途には非常に効果が大きいでしょう。

今回紹介した内容は、リテラシーを高めてくれる機能でありつつ、自らが主体となって写真や動画を制作する際の味方になってくれるかもしれません。

文_熊谷洋平

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