「週5でディズニー通い」浅川梨奈が語る、映画『49日の真実』撮影秘話と推し活ライフ
執筆者: ライター・エディター/佐藤玲美
個性あふれる共演者のセリフの掛け合いも大きな魅力
――物語の中で浅川さん演じる高橋まどかは、田辺桃子さん演じる松井あきこと力を合わせて口の重たいメンバーたちから話を聞き出していきます。田辺さんとは、昔から親交があるとお伺いしておりますが、この作品において田辺さんはどんな存在でしたか?
浅川「桃ちゃんとは節目節目の作品で一緒になるっていう間柄。桃ちゃんはすごく真面目な方なんです。そこは昔から変わらない。性格は全く逆なんだけど、テンションは似ているんです。昔から、お芝居に入ったときに集中力を高めていく感じがすごいなと思っていたのですが、今回もそこは全く変わらなくて、学ぶことがたくさんあったなと思います。物語の上でも、桃ちゃん演じるあきこの力を借りながら犯人を見つけ出していくのですが、役の上だけでなく私自身もたくさん助けてもらったなと感じています」
――今回は、座長として作品に参加されていましたが、座長として現場で心掛けたことなどはありましたか?
浅川「特になかったです。キャストのみなさんは、ご一緒したことのある方が多くて。何度目かの方が多かったので、気を張って頑張るということはなかったですね。撮影日数も短くてチームワークが大切な作品ではあったんですが、みんなの性格も知っていたし、役者としても信頼のおける方ばかりだったので、そこは安心感を持って臨めたと思います」
――今回は、自殺した友人が実は殺されたかもしれないという疑惑が物語の軸になっています。実生活ではなかなかないシチュエーションだと思うのですが、どのように物語の世界に気持ちを寄せていったのでしょうか?
浅川「作品のテイストとしては、感情を作っていくのがそんなに難しいものではなかったと思います。京都が舞台にはなっていましたが、物語のほとんどが一軒家というワンシチュエーションで起こることで会話が主体になっていたので、私としては、そのシーンの中で会話のテンポや登場人物それぞれの関係性をどう表現していくかとか、そっちのほうに重きをおいて役を作っていった気がします」
――確かにテンポのいい会話の掛け合いは見応えがありました。
浅川「誰が犯人なのか追い詰めていくストーリーではあるのですが、ちょっとコメディ要素のあるシーンもあって。そこが“誰が怪しいのか”と肩に力を入れて成り行きを見守っていた方々が、力を抜いてほっと一息つけるポイントだったりもするので、そういったコントラストをいかに自然体で見せるかには気をつかいました。登場人物もやたらキャラの濃い方が多くて(笑)。その中で私は一番普通でいいと思うし、普通でなければいけないと思っていたので、自然体の演技を心がけました」
――浅川さん自身がストーリーテラーでもありましたね。
浅川「私と桃ちゃんが、その役割を果たしていたので遊べない役だなと思っていました。二人で気持ちを合わせて物語を進行しつつ、その二人もキャラが似ないようにというのは、お互い考えていたと思います」
――登場人物の中でも男性陣はキャラが濃かったですね。特に佐野岳さん演じる“横山やすし”。名前からして、もうずるいと思いました(笑)。
浅川「佐野岳さんとは今回が2回目の共演なんですが、佐野さんが一緒だと安心してお芝居できるし、場の空気をキュッと引き締めてくれる方なんです。それでいて誰よりもふざけるし、誰よりもおかしい人なんです。そんな彼の演技力と人柄に今回の作品では救われたと思います。また、なんかあったときに全てを吸収してくれるスポンジみたいな方でもあるので、そういう部分でも佐野さんには助けられたなと思います」
――今回の役はかっこいいけれど、面白い人でしたね。
浅川「役もなんですが、本人自体も面白い人なんです(笑)」
――smart読者はどんなふうにこの作品を楽しめばいいでしょうか?
浅川「可愛い女の子がたくさん登場するので、絵としても楽しんでいただきたいですし、キャラクターも違うのでその部分を楽しんでいただきたいなと。あとは、メンズって結構推理好きだと思うので、最初からどこに伏線が張られていて、どのように回収されていくのか……というところも見守っていただけたら面白いんじゃないかと思います」
――編集部的には主人公の浅川さんが犯人なのではないか説も浮上しています。
浅川「え、本当に(笑)? 正解は言えませんが、そうやって疑っていただけるのは嬉しいかもしれない(笑)。映画館でぜひ答え合わせをしていただきたい。全員、よく喋るんですけど、みんな秘密を隠し持っているんです。なので、それぞれ怪しい部分があるので、いろいろ推理しながら見てもらいたいですね」
――一軒家の室内が中心でしたが、ロケは京都で行われたんですよね。京都は楽しめましたか?
浅川「現場に行く途中に道の駅があって、売店にコロッケなど食べ歩きフードがあったので、いろいろ買ってロケバスの中で食べたのがとても幸せな思い出です。そこに足湯もあったのですが、営業時間が終了してしまい入れなかったのが残念です」
この記事を書いた人
東京在住のライター・エディター。『smart』『sweet』『steady.』『InRed』など、ウィメンズ、メンズを問わず様々なファッション誌やファッション関連のwebでライター&編集者として活動中。写真集やスタイルブック、料理本、恋愛心理、インテリア関連、メンタル&ヘルスケアなどの本の編集にも携わる。独身。ネコ好き。得意ジャンルはファッション、ビューティー、インテリア、サブカル、音楽、ペット、料理、お酒、カフェ、旅、暮らし、雑貨など。
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