「バチェラーだけど、モテなさそう!?」ローズを奪い合った3人が語る共通認識…“真面目すぎる男”の意外な素顔とは【ネタバレあり】
執筆者: ライター/石野志帆
交錯する予感と覚悟 それぞれが抱くファイナルローズへの想い
――第7話でバチェラーのご家族と会ったときについてお伺いします。辻本さんはその後のバチェラーとのツーショットで交わしたハグを振り返って「(お別れの)予感がしていた」とおっしゃっていました。
辻本 まさに彼はわかりやすい方なので……(苦笑)。ご両親と会った後のツーショットの時間で、私は「あ、もしかしたら……」というのを感じちゃったんです。それで、お別れの時間になったときに「最後にできることはやろう」と思ったのと、すごく寂しくなってしまって、最後にハグをしに行きました。「気がついたらハグしに行っていた」という感覚に近いです。
――「もしかしたら……」と感じた理由は、決定的な事があったわけではなく、“空気感”だったのでしょうか?
辻本 そうですね、空気感です。確かに、かけてくれる言葉も眼差しもいつもと変わりませんでした。ですが、なんかわかるんですよ。心の中で通じてしまうというか……。やはりあれだけ彼と向き合う時間が長かったので、なんとなくわかってしまって。実はあの日の夜、美夢と美月季にお手紙を書いたんです。今まで全くそういうことはしなかったんですけど、「これで最後だな」という覚悟があったので、「ありがとう」と書いて2人に渡しました。
――辻本さんからお手紙をもらって、お2人はどう感じましたか?
石森 手紙をもらったことは嬉しかったんですけど、あのときは全員が「自分が帰る」と思っていたと思います。理由はそれぞれあると思うんですが、私は(辻本さんと小田さんの)2人がご家族に会った後のツーショットで話した内容を聞いて、2人の方がすごく強い言葉で想いを伝えられていたなと思って。私はそれに比べてちょっとふわってしてる感じで終えてしまったと思ったんです。後悔が残って「あぁ、ダメかもな……」と思いました。
小田 私もダメだと思っていました。「大好き」という気持ちはずっとあったんですけど、自分の中で“結婚”ってすごくハードルが高くて。そのように葛藤している中でご両親に会ったから、多分全部見透かされただろうなって思ったし、一輝くんも気づいただろうなって思って「もうダメだ」と思いました。
――そして第7話で石森さんと小田さんのお2人に絞られます。当時の心境はどうでしたか?
石森 私は、最後の2人になったときには「もうどっちに転んでも大丈夫」と思っていました。投げやりな気持ちではなくて、できることは全てやって、あとはもう彼の選択だから任せよう!という気持ちでしたね。
小田 私は最後の2人になるとは本当に夢にも思ってなかったので「ここまで選んでくれたのなら、最後も選んでくれるよね?」という気持ちでした。
――小田さんはバチェラーとのツーショットデートのとき、すごく大胆なアクションをされていました。一方で、「大人になってから、お付き合いしたことがない」という告白もあり、意外でした。
小田 実践はしたことがなかったのですが、いろんな映画やドラマをたくさん観て、いっぱい学んでいたので(笑)。
――「こういうことやってみたい!」という憧れのようなものがあったんですね(笑)。
小田 そうそう(笑)!そうです!
――選ばれなかった場合のことは考えたことはありましたか?
小田 選ばれなかったときのことは全く考えてなかったです。もう「人生が終わる」って思っていました(笑)。
石森 私は、選ばれなかったとしても「好きになれてよかったな」と思える人だと思いました。自分自身にもすごく成長を感じられたので、選ばれなくても、ポジティブな部分はすごくあるかなと思いました。
――辻本さんは、久次米さんとの恋はどういう恋だったと振り返られますか?
辻本 「この人と結婚するんだろうな」と思って日々デートをしていました。一輝には、今までの人生でしたことのないような恋愛をさせてもらったと感じています。今までの恋愛では、男性に対してベクトルを向けていた部分がありましたが、今回の旅では自分の内面を見つめながら恋愛ができました。多分一輝は一輝で、自分を見つめながら恋愛をしていたと思うので、そういう人と恋をするってこんなに素敵なんだというのを学ばせてもらいました。すごく感謝しています。
――では最後に、最終話に向けてメッセージお願いします。
辻本 優しい子たちが多かったシーズンだったかなと思うんですけど、意外とみんな泥臭くここまで走ってきて、ラスト2人も一輝も、最後の最後まで這いつくばってボロボロになりながらゴールに向かっていると思います。みなさんにはゴールテープを持って待っているような気持ちで、温かく見守ってほしいなと思っています。
石森 恋愛だけではなく、それぞれの人としての成長も見られる旅になったと思っています。まだまだこれからも見どころがありますので、楽しんでいただけたら嬉しいです。
小田 自分の話になってしまうのですが、最後の最後まで気持ちを伝え続けるので、必死な姿を最後まで見守ってほしいです。そして、やりきった先に何があるか、何を感じるのか、最後まで見届けてほしいです。
(了)
※辻本さんの「辻」は正確には一点しんにょう
この記事を書いた人
TV局ディレクターや心理カウンセラーを経て、心を動かす発見を伝えるライター。趣味はリアリティーショー鑑賞や食べ歩き。海外在住経験から、はじめて食べる異国料理を口にすることが喜び。ソロ活好きが高じて、居合わせた人たちの雑談から社会のトレンドをキャッチしている。
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