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「トレードマークの坊主頭は自分で刈ってた」池内博之が語る1990年代と恩人との壮絶エピソード

執筆者: 編集者・ライター/高田秀之

“あの頃のsmart”への思い

俳優・池内博之が語る1990年代、ファッション、ヘアスタイル、演技論とは――。

――池内くんというと、昔は坊主頭がトレードマークでしたよね。

池内「坊主も完全にヒップホップからです。自分で刈ってたんですよ。今回は2mmにしようとか3mmにしようとか決めて。ブラックのスキンヘッドな感じに憧れていたので。ドレッドにもしたかったけど、似合わないかなと。初めにモデルでスカウトされたときはもう少し長かったんですけど、事務所に入ってから、勝手に坊主にしちゃった気がする(笑)」

――そういえば以前のインタビューで旅が好きと言ってましたが。

池内「ニューヨークは何度か行きました。音楽に対する思い入れもあったんで、20代のときに初めて行ったんですけど、衝撃的でしたね、街がデカすぎて。チェルシーとかおしゃれなエリアを回ったり、バーやクラブにも行ったりしていました」

――あとは、どんなところに行ったんですか?

池内「あとはアジア圏ですね。香港からタイに行って、そのままネパールに行ったこともあるし。タイの島で(モデルのサーフェン)智と偶然会って、“ネパールとかいいよ”って言われたから、カオサン通りで格安チケットを買って、タイパンツとTシャツのままで行ったら、ネパールってすごく寒いんですよ。みんなフリースとかダウンを着てるのに、僕1人だけTシャツにビーサン(笑)。そこからエベレストの下のポカラって湖まで行ったんですけど、そこはもっと寒かった(笑)。でも、そういう旅は面白いですよね」

――旅行先を決めるポイントは?

池内「世界のパワースポットを巡りたいというのがあって。イギリスのグラストンベリーは、キリストの聖杯があって、街自体がスピリチュアルで、すごく良かった。あと、メキシコのパレンケってところに行ったんですけど、そこはマヤの遺跡がジャングルの中にあるんですよ」

――smartに出ていた頃の思い出とかはありますか?

池内「いまでも“smartに出てましたよね”ってよく言われるんですよ。僕らの世代よりちょっと下の人で見てくれてる人が多かったみたいで。みんな見てたんだなって、今さらながら思います。あと、ファッションショーとかは好きでしたね。バックヤードのわさわさした感じも含めて、あのライブ感が好きだった」

――今後の目標を教えてください。

池内「今、いろんなジャンルの人がいろんなことをやってる時代じゃないですか、境目がないというか。他のことにも挑戦してもいいのかなとは思っています。料理がすごく好きなんですよ。それで、食品衛生管理者の資格を取ったりしたんです」

――飲食店が開ける資格ですね。

池内「あとインテリアも好きなんで、同じ空間で一緒にできるし。何の料理にしようとかいろいろ考えてます(笑)」

この記事を書いた人

流行通信社、ロッキング・オン社をへて、1990年に宝島社入社。Cutie編集長ののち1995年にsmartを創刊。2024年に退社し、現在はフリー。

X:@hideyuki1961

Instagram:@htakada1961

Website:https://smartmag.jp/

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