「私服から私物まで…長谷川慎の“センス”がすべてわかる」待望のファッションスタイルブック『melt』に込めた想い
執筆者: エディター・ライター/齊藤美穂子
本誌smartにもたびたび登場し、言わずと知れたTHE RAMPAGEのファッションアイコンである長谷川慎さんが、待望のファッションスタイルブック『melt』を3月20日(木)にリリース。まるでアートブックのような写真に、センスが光る私物もふんだんに掲載された渾身の一冊は、メンズが読んでもオシャレの参考になること必至。制作時のこだわりや撮影秘話を聞いた。
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この2年半の間にインプットしてきたものがたくさんあった
——『melt』がリリースされましたが、最初から「ファッションスタイルブックを出したい」という思いがあったのでしょうか?
長谷川慎(以下、長谷川):実はファッションスタイルブックを出したいという気持ちがあったわけじゃなかったんです。前回の写真集(『CHARACTER』小学館刊)を出してから2年半くらい経ってたタイミングで今回のお話をいただいたんですけど、そのときは特にスタイルブックを作りたいとは考えてなくて。でも、いざ企画の話を進めていくうちにどんどんアイデアが出てきて、この2年半の間にインプットしてきたものがたくさんあったんだなと気づきました。
——企画がスタートしてから、制作期間はどのくらいかかりましたか?
長谷川:最初に企画の話をしたのが2023年の年末だったので、実はわりと長期プロジェクトなんです。2024年の10月くらいに本格的に動き出して、そこから細かい部分をどんどん詰めていったので、約1年かけて作り上げた感じです。じっくり作ったぶん、やっと完成した!っていう達成感がめちゃくちゃあります。もう、やっと手放すぞ!っていう感覚ですね(笑)。
——企画が進む中で、アイデアがどんどん湧いてきたとのことですが、具体的にどのように形にしていきましたか?
長谷川:もともと僕は、雑誌や好きな写真家の本を買ったり、日頃からSNSでもかっこいい写真をチェックしているんです。だから、普段から自分の中に溜めているものは結構あって。実際に打ち合わせのときには、かなりの量の雑誌やビジュアル資料を持っていきました(笑)。 そこでこういう雰囲気にしたいとか、こういう写真の感じがいいっていうのを具体的に見せながら、チームと共有していきました。まずはベースとなるイメージを固めて、そこからこういう写真を撮ろうとか、こういうテーマを入れようっていうふうに詰めていきましたね。
——実際、長谷川さんの世界観が爆発している、感度が高くてエッジの効いた内容になっていましたが、仕上がりを見て一番気に入ってる企画はどのあたりですか?
長谷川:どのページもこだわって作ったから全部好きなんですけど、横浜中華街での撮影は特に気に入っています。そもそも今回作品のコンセプトを固めていく上で、香港とかアジアっぽい雰囲気を入れたら面白いんじゃないか?っていう話になったんですよ。どこか日本じゃないような空気感を写真に落とし込みたくて、ロケ地として横浜中華街を選びました。その撮影を一番最初にしたので、そこからさらに広げていった感じです。
この記事を書いた人
出版社でファッション誌の編集を経て、フリーエディター兼ライターに。現在は雑誌や書籍、Webなどをメインに、幅広いジャンルで記事を制作。 趣味は陶芸と金継ぎ、料理、旅。2020年に移住し、湘南暮らしを満喫中。
Instagram:@hana0910
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お問い合わせ:smartofficial@takarajimasha.co.jp
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