「中2で競馬が推し活に!?」DeNA三浦監督の愛娘・三浦凪沙が綴る愛情たっぷりの競馬ガイド
執筆者: smart編集部/熊谷洋平
競馬の世界をもっと身近に
――今回、出版された本はどのような読者に向けた本なのでしょうか?
三浦 基本的には競馬を始めたばかりの方や、興味を持ち始めた方、そして女性の方に向けて書きました。もちろん競馬ファンの方にとっても「面白い!」と思ってもらえるような本にしたいという思いもあり、内容を充実させました。
――本書では、ジョッキーや調教師だけでなく、(馬が過ごす厩舎で馬の世話をする)厩務員さんや生産育成牧場の方など、普段あまりスポットライトが当たらない方々へのインタビューもされていますね。
三浦 (競走馬の)生産育成の現場に取材に行かせてもらったのは、私にとって大きなこだわりでした。競馬を好きになって、「1頭の馬がレースに出るまでに、たくさんの人が携わっている」ということを知ったんです。それこそが競馬の一番の魅力だと思いますし、この本でお伝えしたかったことでもあります。
――中学生のときからお父様と競馬場に足を運んでいた三浦さんだからこそ書けた本だと思います。
三浦 リーゼントブルースのデビュー戦で調教師の矢作先生とお会いして以降、お会いするたびに競馬について教えてもらいました。牧場巡りをさせていただいたときには、生産牧場の方や育成牧場の方もいらして、ジョッキーや調教師さん以外にもたくさん知り合いが増えていくんです。スタッフさんとたくさん出会える環境にいたというのは、私にとっては大きなことだったと思います。なので、これまでお世話になった方々への恩返しという思いも込めています。
――本書の「はじめに」にも記載されていましたが、競走馬の引退後について問題意識があるそうですね。
三浦 「なぜ競馬の魅力を広げたいか?」という動機は、実はそこにも繋がっています。競馬を好きになってから、競走馬を引退した後に行き先がない馬がたくさんいることを知りました。ただ、これは非常にデリケートな問題で、私のような人間が簡単に触れられる内容ではありません。ですが、例えばの話、競馬に興味を持ってくれる人が一人でも増えて「乗馬をやりたい」という人が現れれば、馬の需要が高まり、受け皿が広がることにつながる可能性があります。そうしたことに、ほんの少しでも役に立ちたいと思っています。
――そういう意味でも、同世代にもっと競馬の魅力を広めたいと思っていらっしゃるんですね。
三浦 実際、周りで競馬を始める人も増えてきた感じがしています。私は女子校時代の友人や大学の同級生から「今日、競馬場に行くんだ」とか「何を買えばいい?」「何食べたらいい?」といった連絡が増え始めたんです。競馬人口も増えていますから、これから始めたい人にも「これを読めば大丈夫だよ」とおすすめできる本にしました。
――最後に、競馬ファン、そしてこれから競馬を始めてみたいと思っている方へメッセージをお願いします。
三浦 「1頭の馬がレースに出るまでに、たくさんの人が関わっている」という競馬の魅力を伝えたいというテーマのもと、この本を作りました!この本をきっかけに競馬を好きになって楽しんでくれる人が増えたら嬉しいです。ぜひ手に取って楽しんでいただければと思います!
この記事を書いた人
スポーツ新聞社、編集プロダクションを経て宝島社に入社。2015年よりsmart編集部に所属し、2022年9月よりsmart Webの専任担当。タレント特集を中心に、ファッション、スニーカー、腕時計、美容などを幅広く担当。3度のメシより野球好きで、幼稚園年長の頃からの熱狂的な東京ヤクルトスワローズファン。最近はサウナにハマっており、smartサウナ部の広報担当も兼務。
Website:https://smartmag.jp/
お問い合わせ:smartofficial@takarajimasha.co.jp
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