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【Ado、メジャーデビューからの5年を語る】4月9日にベストアルバムを発売 「人生経験を積んで多様な感情と向き合った」Adoが夢や美容についても語る

執筆者: 音楽家・記者/小池直也

「うっせぇわ」から5年、ベストアルバムを発売し、2度目の世界ツアー「Ado WORLD TOUR 2025 “Hibana” Powered by Crunchyroll」を控えたAdo

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世界におけるJポップ人気の牽引者ともいえる歌い手・Adoが4月9日、メジャーデビュー5周年を記念した全40曲収録のベストアルバム『Adoのベストアドバム』を発売する。4月からは自身2度目となるワールドツアー『Ado WORLD TOUR 2025 “Hibana” Powered by Crunchyroll』も予定され、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの彼女にリモートインタビューを実施。大ヒット曲「うっせぇわ」から5年、Adoは今何を見ているのだろう?

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怒り以外の感情に寄り添えるようになった

――デビュー5周年ということで、今のご心境はいかがですか?

Ado:うっせぇわ」でデビューしてから、もう5年も経ってしまうんだな……と若干の衝撃を受けています(笑)。まだまだかもしれませんが、5年も活動を続けられて、より多くの方々にAdoの存在を知っていただけていることに感謝しています。聴いてくださる方や取り上げてくださるメディアのみなさま、助けてくださるスタッフの方々に日々支えられています。

――メジャーデビューしてから印象深い出来事などがあったら教えてください。

Ado:たくさんの思い出がありますが、2022年に開催した2度目のワンマンライブ『2ndワンマンライブ「カムパネルラ」』は外せないものかなと。自分の1番の夢だったさいたまスーパーアリーナでのライブが叶った、自分の人生に大きく影響した1日だと思います。

――5年間の活動で変化した部分、大人になったと感じる部分はありますか?

Ado:考え方は変わった部分が大きいと思います。より自分自身のことや活動を客観視することが増えましたし、視野が広がった気がしています。たくさんの人にサポートしてもらっている今の環境について見直したり、多くのご意見を踏まえた上で歌と向き合ったりする機会も増えました。「落ち着いた」という心境なのかもしれません。

――自身が5歳くらいのときはどんな子どもでしたか?

Ado:小さい頃は雪が好きでした。東京出身なんですけど、東京は雪が降りづらくて、雪の日はやっぱり子どもながらに嬉しかったです。自分の近所が雪景色になるのが楽しくて、雪だるまを作ったり、雪遊びをしたりするのが好きでした。5歳くらいのとき、なかなか雪が降らなくて寂しかったときがありまして、てるてる坊主のように「雪降れダンス」を開発して毎日のように踊っていました。振り付けは盆踊りと変わらないんですけど。

そしたらある日、おばあちゃんと近所に買い物に行っていたら、天気予報で降らないはずの雪が降ったんですよ。親も私の「雪降れダンス」を見ていたので。「本当に降ったじゃん!よかったね!」と。それで小学生くらいまで「自分は雪女だ」と話していました(笑)。

――なるほど(笑)。さて、ベストアルバム『Adoのベストアドバム』には、新曲「ロックスター」と「わたしに花束」が収録されています。こちらについても伺いたいです。

Ado:コカ・コーラさんの「ジョージア」とのタイアップ楽曲「わたしに花束」は、HoneyWorksさんがプロデュースしてくださっています。背中を押してくれるような元気にあふれた1曲なので、学校や出勤の前など頑張りたい朝に聴いてほしいです。幅広い世代の方に聴いていただきたい、という想いがあります。

もう一方の「ロックスター」は丸紅さんのCMソング。私の楽曲ではおなじみのjon-YAKITORYさんが描き下ろしてくださいました。jon-YAKITORYさんの楽曲でもフィーチャリングとして何曲か歌わせていただいたり、自分のなかでロックといえばjon-YAKITORYさん。CMのなかで歌うシーン場面がありますが、ライブ映えする心が燃えたぎるカッコいい楽曲なので、ライブで披露するのが楽しみです。

――本作には自身初ライブ「Ado 1st Live『喜劇』」のDVDが付属しています。こちらは約3年前の映像となりますが、ご自分で改めて見てみていかがですか?

Ado:場数を踏むことでパフォーマンスを進化させることができたかなと。以前はたどたどしかったり、ぎこちない点があったんです。なので、今のライブのほうが見応えがあったり、逆に昔のライブ映像に幼さや未熟な部分を感じてもらうことで成長を楽しんでもらえると思います。

――全40曲の収録曲のなかで、デビュー当時の自分に聴かせたい曲を選ぶとしたら何でしょう?

Ado:難しいところではありますが……、ディスク2の20曲目「桜日和とタイムマシン with 初音ミク」です。憧れの歌い手・まふまふさんの書き下ろし、かつ私が大好きな初音ミクさんと歌えたことは、ボカロ楽曲に支えられて今に至る自分の原点に返るような経験でした。この曲を5年前のAdoに聴かせたら、ものすごい感動して横転してしまうかも(笑)。

――アーティストとして活動を始めてから、歌に対する気持ちはどう変化してきましたか?

Ado:デビュー当初は「自分の歌を聴いてほしい」、「自分の想いや考え、存在を多くの人に見せたい」という思いが強かったです。あとは怒りとか感情そのままの表現とかも多くて。

でも、人生経験を積んで、多様な感情と向き合う機会を得たので、自分の気持ちに対する寄り添い方が上達したと思います。この先も幅広い世代に楽しんでもらえる歌い方の「エルフ」のような楽曲やバラード、日本語以外の言語の曲などいろいろな歌を歌えるようになれれば。インプットとアウトプットも変わらず大切にしたいです。

この記事を書いた人

音楽家/記者。1987年生まれのゆとり第1世代、山梨出身。明治大学文学部卒で日本近代文学を専攻していた。自らもサックスプレイヤーであることから、音楽を中心としたカルチャー全般の取材に携わる。最も得意とするのはジャズやヒップホップ、R&Bなどのブラックミュージック。00年代のファッション雑誌を愛読していたこともあり、そこに掲載されうる内容の取材はほぼ対応可能です。

X:@naoyakoike

Website:https://smartmag.jp/

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