【神尾楓珠×桜田ひよりインタビュー】爆風スランプの名曲『大きな玉ねぎの下で』が映画化!お互いの手書き文字を見た印象は……?
執筆者: ライター/黒川すい
「第40回NHK紅白歌合戦」での歌唱をはじめ、CMソングへの使用など、発売当初から瞬く間に話題となった『大きな玉ねぎの下で』。爆風スランプが1985年にリリースした同曲は、2000年代に入っても、多くのアーティストがカバーし、今もなお歌い継がれている名曲です。2019年には、ボーカルのサンプラザ中野くんが「令和元年Ver.」を発表し、再び注目を集めました。そんな『大きな玉ねぎの下で』をモチーフにした映画『大きな玉ねぎの下で』が、2025年2月7日(金)より全国で公開されます。
そこでこの記事では、W主演を務める堤丈流役・神尾楓珠(かみお・ふうじゅ)さん、そして村越美優役・桜田ひより(さくらだ・ひより)さんにインタビューしました。文通やバイトノートといった手書きのやり取りをメインに描いた本作は、デジタルであふれた今だからこそ観たくなる魅力が宿っている……ということで、アナログならではの良さや、作品の注目ポイントなどをたっぷり伺っていきます!
目次
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デジタルで溢れる今だからこそ刺さる、手書きの温もりに包まれるラブストーリー
──まずは本作に出演することが決まったときの心境を教えてください。
神尾楓珠(以下、神尾) 名曲である『大きな玉ねぎの下で』をモチーフにするということで、すごくプレッシャーはありました。ですが、今回で草野翔吾監督とご一緒するのは2回目だったので、その点は心強かったです。今回も呼んでいただけて嬉しい気持ちもありました。
桜田ひより(以下、桜田) 私も草野監督とは久しぶりにご一緒したのでワクワクしました。また、曲をモチーフにしているので、どういう風に物語が展開していくんだろう?と想像が膨らむ思いでした。
──初めて台本を読んだときの感想も教えていただけますか?
神尾 本当に面白かったですし、セリフも印象に残るものがたくさんありました。現代と過去が交差するお話なので、文字で読むとごちゃごちゃしそうだな……とも思ったんですが、全くそんなこともなくて。それぞれのパートが結末に向けてきれいにつながっていくというストーリーがとても好きです。
桜田 私たちは現代パートの撮影しかなかったので、映像になったときに過去パートとどういう風につながっていくのかな?と想像が膨らみました。あと2人の距離が近づいているのか分からないもどかしさも印象的でしたね。お互いが子供のままだったり、ちょっとずつ成長していけたり……いろいろなことがあるのですが、それぞれのシーンを彩る言葉・行動がとても魅力にあふれています。どの登場人物も生きてるなぁと感じる描かれ方です。
──神尾さんは就活生の堤丈流(つつみ・たける)、桜田さんは看護学生の村越美優(むらこし・みゆう)を演じられました。それぞれのキャラクターの魅力をお聞かせください。
神尾 魅力……というか、丈流は就活生の等身大の悩みや感情をストレートに表現している役だなぁと感じました。それをしっかりと表現できるようにしたいと思いながら演じました。
桜田 私が演じる美優は本当に真っすぐで、やりたいことや夢に向かって突き進んでいく強い女の子です。そういう部分を通して、作品を観てくださる方々に向けて、勇気や前向きな気持ちを届けられたらいいなと思いながら演じました。
──演じられた役とご自身を比べて、似ている部分はありましたか?
神尾 丈流は結構ひねくれた役なんですけど、自分も彼と同じ年代のとき、そんな感じだったなぁと……(笑)。
桜田 やりたいことに向かって真っすぐ進んでいくところは、美優と似ていると思います!
──漫画や小説ではなく、楽曲が根底にある作品に対する印象、役作りで苦労した点などあれば教えてください。
神尾 丈流が曲に出てきているわけではないので、どういう人物として表現するかは監督と相談しましたね。お互いの丈流像をすり合わせながら、時間をかけて作り上げていきました。楽曲がもとになっている作品に限らずですが、世界観を映像の中で出したいという思いがありました。
桜田 私も曲の世界観を意識して映画に入り込むことを大切にしました。(神尾さんとの)2人のシーンでも曲が頭の中で再生されているイメージで取り組んでいて。歌詞に沿った気持ちの揺らぎを表現できるように、常にこの曲と共に作品を作り上げました。
──今回、共演されて相手の素敵だったところはありますか?役のイメージが広がったなと思う部分などあれば、伺いたいです。
神尾 結構タイトなスケジュールだったんですけど、いつ会っても(桜田さんは)元気。スタッフさんとの空気の作り方も柔らかくて、いろいろな面で助けられました。
桜田 神尾さんの空気感は、自分がフラットにいられます。余計なことを考えずに、仕事に集中できる環境で本当にありがたいです。やっぱりいろんな作品を通して、自分が主演をやらせていただくことも多くなってきましたが、緊張で変な力が入ってしまうこともあって……。だけど今回は神尾さんを見て、学ぶことが多かったです。“さすが、お兄さんだな”と思いました。
この記事を書いた人
アパレル業界に勤めた後、フリーライターに。ファッションはもちろん、グルメ、エンタメ、お出かけ情報など幅広いジャンルの執筆経験あり。ウェブを中心に活動中。趣味はアートトイの収集や喫茶店巡り、読書。
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