「エリートサラリーマンから女性用風俗の人気セラピストへ」業界No.1『東京秘密基地』の謎多きランカーセラピストAIRIが30代でも圧倒的指示を得られる理由
執筆者: ライター・コラムニスト/ミクニシオリ
女性用風俗で働いたからこそ、人を愛する準備ができた
現在は店舗のアロママッサージ講師兼チームリーダーとして、新人キャストの育成も行っているというAIRIさん。自身も、もっと若いうちに女性用風俗で経験を積みたかったのだといいます。
「女性用風俗の仕事をすると、お客様と対面する自分を見つめ直すことになると思います。自分がかっこいい、モテると思ってやってることが女の子には全然刺さってないこととか、目の前にいる人が自分に求めていることが何なのかを考えるとか、他の仕事では学べないことがたくさんあります。マッサージも会話も研修で学べますが、実際のところ現場に出て、失敗を積み重ねて学んでいくことも多いです。特にコミュニケーションに関しては、実際に仕事にしてみないとなかなか自分で振り返って学ぶことは難しいと思います」
AIRIさん自身も、ユーザーである女性との間に当たり前に横たわっている“男女の違い”について、日々まざまざと感じているそう。
「女性用風俗は、女性の大切なお身体を預けていただくお仕事です。高時給ではありますが、自分の時間を買ってもらう感覚にいい意味で慣れる必要があると思います。お客様は決して安くない料金を僕に渡してくれているわけですから、自分に何が返せるのか、自ずと考えざるを得ないはずです。女性向けの漫画やドラマを見て勉強して、お客様が抱えている想いを引き出すことが、僕の仕事だと思っています。ただマッサージするだけじゃダメなんですよ」
男性の身で、本気で女性を「キュンとさせる方法」を学ぶのは大変なことかもしれない。だが、誰にでもできることではないからこそ、学ぶ価値はある。実際、AIRIさんもセラピストとして働くようになってから、さらに女性の心を掴む恋愛スキルの上達も感じているという。
「前提として、本気で誰かとお付き合いするのなら、この仕事を辞めようとは思っています。でも今の僕なら、1年前の自分以上に女性を愛することができると思いますね。セラピストの仕事と恋愛・結婚の両立は難しいと思いますが、だからこそ本気で恋愛したい時期から逆算して、早めに経験してみるのもいいと思います。きっと、後の人生に活きるスキルがたくさん身に付くと思いますよ」
セラピストとして接するようになってからは、独りよがりに「モテたい」という思いはなくなったという。目の前の人を大切にするスキルが磨かれ、人を愛する準備が整ったとも感じているそう。
「女性って、男性が思う以上にいろいろ抱えています。将来のこと、パートナーへの不満、いろいろ思うことはあっても、人前では弱い部分を見せずに頑張っているんです。言われないと気づけないと思っている男性は多いと思いますが、少なくとも僕はここで察しの利く男として生まれ変われました。業界自体の認知度が上がっている今、働きどきだと思いますね」
想像以上に柔らかく、そして時にユーモアを感じさせる語りのうまさに惹き込まれてしまった。その「人間的魅力」が評価されているからこそ、20代が多い東京秘密基地でも、人気を獲得し続けているのだろう。
いろいろな憶測や意見はあるが、まずはぜひ実際に会って、AIRIさん自身の魅力を確かめてみてほしい。
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この記事を書いた人
ファッション誌や週刊誌、WEBメディアなどで幅広く活動。女性向けのインタビュー取材や、等身大なコラム執筆を積極的に行う。いくつになってもキュンとしたい、恋愛ドラマと恋バナ大好き人間。
Website:https://smartmag.jp/
お問い合わせ:smartofficial@takarajimasha.co.jp
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