「交際0日で、しかも“遠距離婚”はアリ!?」黒羽麻璃央×松村沙友理がグルメでつながる新婚生活を想像したら……【ドラマ「焼いてるふたり」】

婚姻数が減っている令和。健太と千尋に見る“遠距離婚”のメリットとは？

――日本ではここ数年、婚姻数が減っていて、昨年は過去最低だったそうです。そんななか、健太と千尋は遠距離恋愛ではなく“遠距離婚”を選びました。もしご自身なら同じことをできると思いますか？

松村　“遠距離婚”のほうができそうな気がしてるのは、このドラマをやったからなのかな……（笑）。

黒羽　それはたぶんあるかもしれない（笑）。イメージができちゃってるんですよね。

松村　「遠距離恋愛は、絶対無理！」と思ってたんですよ。でも“遠距離婚”はいいなって。

黒羽　“遠距離婚”なら簡単にお別れできないっていうのもあって、責任感も出てくるかもしれないしね。僕も遠距離恋愛のほうがダメになっちゃいそうな気がします（苦笑）。

松村　うん、うん！私も同じ考えです。あと、会社の人とかにも言いやすそう。「彼氏に会いに行きます」とはちょっと言いづらいけど「旦那さんが遠くにいるので会いに行きます」だったら言えるのかも、と。

黒羽　（笑）。確かに「家族になる重み」みたいなのはあるかもね。

――健太と千尋カップルだったからこそ享受できた“遠距離婚”のメリットもありそうです。

黒羽　後々2人は一緒の家に住むことになるんですけど、交際0日だったからこそ、最初は遠距離婚ぐらいのほうが距離の詰め方として良かったんじゃないかって思いました。「よ～いドン！」で一緒の屋根の下で生活するんじゃなくて、お互いのことをゆっくり知っていける時間っていうのが、2人にはどうしても必要だったと思います。それに“遠距離婚”だったことによって、会えることの嬉しさみたいなのがより尊くなっていますよね。

松村　確かにそうですよね！健太さんと千尋さんは、遠距離婚であっても結婚してすごくよかったのでは、と感じました。千尋さんは簡単に人に心を許すタイプではなく、あまり人に相談もできないタイプなんです。でも、結婚したことによって「健太さんが味方でいてくれている」という気持ちが強くなっていくのかな、と。千尋さんが自分の感情を出していけるようになっていくのも、結婚したからこそなのかなと思いました。

黒羽　そうですよね。究極を言えば「一緒にいるのが楽だ」と感じて、その先の形が結婚であるとは思うんですが、やっぱり人生において味方が増えるっていう意味で、家族が増えるというのはちょっと特別な感情なんだと思います。

――最後に改めて見どころを教えてください。

黒羽　ほっと一息つけるような作品でありつつも、僕自身、いろいろと学べることがたくさんあったドラマです。きっと観てくださった方にも「これやってみよう！」と思っていただけるような内容になっていて、結婚ということだけじゃなく、いろんな愛の形があるのも観ていただけると思います。そして、意外と進みそうで進まない2人の関係に対してもムズムズしてください（笑）！

松村　この作品では、普段全然料理をしない私でもできるぐらいの簡単ですごく美味しい料理をご覧いただけます！恋愛の面でも、主人公の健太と千尋は不器用な人間だと思うんですけど、不器用なりにちゃんと愛が育まれ、うまくいっている姿が映し出されます。料理はもちろん、人間関係や恋愛でも、不器用で生きるのが少し苦手だなと感じる人にも楽しんでいただける作品だと思っています。是非、ご覧ください！

（了）

ドラマ『焼いてるふたり』概要