Netflix『ラブ デッドライン』参加者10人プロフィール紹介【“選り好みしてきた女性”必見の新婚活リアリティショー】
執筆者: ライター/石野志帆
『ラブ デッドライン』見どころ解説
“結婚のチャンスを逃してきた女性たちの最大30日間の婚活旅”の見どころは?
ここからは、番組の見どころを解説する。まずこの番組は、マッチングアプリ全盛期のいま“結婚相手は選り好みしがちである”というド直球な前提が面白い。そのテーマを意識して観始めると、どんなアプローチや歩み寄り、スタンスであればうまく進みやすいのか。逆に、どんなことで足踏みしたり、躊躇(ちゅうちょ)したりすると、こじらせやすいのかを観察できて勉強になる。そして一番の魅力は、タイムリミットがあること。
いつ誰が帰るかは知らされず、男性たちは帰る前日に呼び出され、突然旅の終わりを告げられる。男性の旅の期限がきた時だけ、女性からプロポーズすることができるのだが、その都度新しい男性がやってくるので「こっちの人のほうが、いいかも……」という想いに駆られなくもないのが、現実世界での婚活を彷彿(ほうふつ)させる。しかし、あれこれ選り好みしていると結婚のチャンスを逃しかねない。そこでこの番組がタイムリミットを設けて駆り立てようとしているのが、行動力と決断力なのだ。
令和婚活あるある?!“好き”という感情の迷子……
女性メンバーの1人で、これまで婚活アプリで50人以上会ったというサキは「アプリを使う以上、年齢、年収、居住地などで必然的に条件を絞る必要があるので、以前よりも付き合う上での条件が多くなった」と語る。それは現代婚活迷子のリアルな声である。
感情や直感よりも“情報”で動くことが多くなりがちな現代、“好き”という感情や心の動きに鈍感になってしまう……というのは、令和あるあるかもしれない。実際、ほかの参加者の中にも「好きになるって結構難しい…」と吐露する人がいて、“好き”という感情の迷子になりがちな人は少なくないのがわかる。だからこそ、行動を促して相手や自分と向き合うきっかけをつくるのが大切になってくる……という番組のメッセージが透けて見えるのだ。
この記事を書いた人
TV局ディレクターや心理カウンセラーを経て、心を動かす発見を伝えるライター。趣味はリアリティーショー鑑賞や食べ歩き。海外在住経験から、はじめて食べる異国料理を口にすることが喜び。ソロ活好きが高じて、居合わせた人たちの雑談から社会のトレンドをキャッチしている。
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