GEEKS RULE（ギークス ルール）新作コラボのお相手は『ルパン三世 カリオストロの城』！前作をしのぐ5作目の“ハイクオリティさ”を徹底解剖

暦の上では初春の2月。例年であれば冬真っ只中の寒さだが、あいにく今年は列島全体が暖冬傾向。となれば、今からチェックしておきたいのが Tシャツってワケで。中でも注目を集めているのが、世界的にも高騰（こうとう）するジャパニーズ・アニメーションTシャツ。古着業界では、今や一つのジャンルとして完全に認知されており、ファッションインフルエンサーだけでなく芸能人も巻き込んで価値はグングン上昇中だ。

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前作をしのげないのなら5作目を作る意味がない。ってことで今回もベラボーなクオリティで実現したGEEKS RULE

そんな中でデビューを飾ったのが、アニメに代表される日本のカルトカルチャーを題材にしたプロジェクト・GEEKS RULE（ギークス ルール）である。昨年夏に発表された『新世紀エヴァンゲリオン』を皮切りに、『人狼 JIN-ROH』『FLCL』とこれまでに名作3タイトルとのコラボレーションで注目を集めてきた。

そしてこの2月には、早くも第5弾がリリースされる。第1弾・第2弾こそプライムタイムの地上波TVでも取り挙げられるような作品（『新世紀エヴァンゲリオン』）だったものの、以降の3弾・4弾はコアなアニメ好きに刺さるカルトなラインアップで人々を驚かせてきただけに、今回のネタは正直意外に感じられた。気になるその作品の名は……『ルパン三世 カリオストロの城』！　というワケでまずは実物をご覧あれ。

今回、『ルパン三世 カリオストロの城』とのコラボTシャツが実現！

1979年に劇場公開された同タイトルは、スタジオジブリ作品で知られる、日本アニメ界の巨匠・宮崎駿の初監督作品であると同時に、アニメ『ルパン三世』シリーズの中でも屈指の人気を誇る名作中の名作。ヨーロッパの小国・カリオストロ公国を舞台に、指輪に秘められた宝と偽札の謎を挑むルパン三世たちの活躍を描く。この作品において宮崎が行った演出やレイアウト手法は、後世のアニメ業界にも大きな影響を与え、今でもマイ・フェイバリットに挙げる声は多い。地上波TVの「金曜ロードショー」でも定期的に放送されているため、ご存じの人もいるだろう。

ポスタービジュアルを大胆にプリント

デザインはこれまでのシリーズ同様にド直球！　不敵な笑みを浮かべる主人公、ルパン三世が抱き抱えるのは、本作のヒロインにしてキーパーソンとなる美しき公女、クラリス・ド・カリオストロ。これに次元大介、石川五ェ門、峰不二子といったお馴染みルパン一味の面々、“銭形のとっつぁん”こと銭形警部、さらに本作のヴィラン（悪役）であるラザール・ド・カリオストロ伯爵と主要キャラクターたちが一堂に会した、臨場感溢れる構図のポスタービジュアルを大胆に採用。

ブランド伝家の宝刀“15版刷り”“ブラックマジック”

最大限まで大きくしたプリントサイズのみならず、プリント技法に関してもギークスルールならではのこだわりが光る。これまで以上に色数が多かった原画を高度な技術で版分けし、伝家の宝刀“15版刷り”が炸裂！　さらに90年代のアメリカンラバーインクと同じ質感のインクを使い、当時のシルクスクリーンの多色刷りを支えた大型自動回転機を稼働し、まさに昭和のあの頃の雰囲気を見事に再現してみせた。

それだけでなく、黒ボディの生地の色をそのまま利用する“ブラックマジック”と呼ばれる手法も健在だ。これにより、黒を基調としたポスタービジュアルのミステリアスなムードはそのまま、フロント一面を覆うようなプリントサイズでも着心地は問題なし。もちろん着込んでいけば、プリント表面が経年劣化してヴィンテージと遜色ない表情へと育っていく。

クラリスよろしく「ずっと昔にこの Tシャツに会ったような気がするの。……」と思ったそこのアナタは相当マニアック。なぜならば、この ポスターグラフィックを使用した Tシャツは公開当時のオリジナルでは存在せず、第1弾同様に90年代に作られたブートTシャツが元ネタだから。これをオマージュしつつも オフィシャルの許諾を取って、当時を遥かに超えるクオリティにて仕上げる。まさにギークス（オタクたち）の本領発揮。