全曲話題のタイアップ。山本彩が4thシングル「ゼロ ユニバース」に込めた想い

2020/10/23

smart本誌で「山本彩の今日、何してる?」を連載中の山本彩さん。彼女が、10月28日に4thシングル「ゼロ ユニバース」をリリースする。ツアー中断、長い制作期間を経て誕生したのは、これまで以上に芯の強さを感じる楽曲たち。今回はそれぞれの曲に込められた想いや、配信で行われたツアーファイナルでの「20代のうちにアリーナに立ちたい」という言葉についてインタビューを敢行した。10月25日発売のsmart本誌12月号の連載では、ツアーファイナルを終えての心境についても語っているので、そちらもぜひご覧ください!

 

――「愛なんていらない」は配信ライブで初披露し、モスバーガーのCM曲としてもテレビなどで流れていますが、反響はいかがですか?

久しぶりの新曲でタイアップがあって、これまでこんなにがっつり自分が参加させてもらうことはなかったので、それをファンのみなさんがすごく喜んでくださっていますね。まだ自分のCMに出会えていないんですけど(笑)、街のモスバーガーで自分の写真が大きく飾られていたり、ファンの方が画像を送ってくれるのを見ていて実感しています。人生、何があるかわからないですね(笑)。

 

――始まりは山本さん自身の「モスバ」のツイートですもんね(笑)。インパクトのあるタイトルはどのように考えたのでしょうか?

基本は曲が先なんですけど、この曲に関してはサビのメロディと歌詞が一緒に出てきたんです。その強さがいいって周りの人にも言っていただけたので、じゃあこれで書いていこうと思ったときにモスバーガーさんからタイアップのお話をいただいて。そしたらCMのコンセプトとうまい具合にマッチしていたんです。この年齢になって、ただ可愛いらしいとか「片想いが楽しい!」みたいな曲はもう違うのかなって思うようになって(笑)、自分の素直な気持ちや等身大の20代・30代の自立した女性の気持ちを歌えたらなと思いながら作りました。

 

――この曲を聞いて、山本さんが大人になったなって思っていました(笑)。

実際(所属レーベルの)ユニバーサルのスタッフさんとかにも言われます、大人になったねって(笑)。曲にしろ考え方にしろ、変わることをいいとしない人もいると思うんですけど、個人的にはいい変化だなって思いますね。

 

――表題曲「ゼロ ユニバース」はドラマ『あのコの夢を見たんです。』(テレビ東京系、毎週金曜深夜0時12分放送)のエンディング曲です。

この曲も先に作っていたところでドラマのお話をいただいたんですけど、メロディを作った時点ではこういうことを書こうって特に決めてはいなくて、ただ浮遊感みたいなものはドラマに合っているなって思ったんです。自分的には爽やかなポップスになるかなと思っていたんですけど、アレンジでエモさが出たり、シリアスな部分も見えて、歌詞もそこに近づいていきました。

 

――ドラマで自分の曲が流れる、というのはどんな心境ですか?

前に配信ドラマの主題歌を担当したことはあったんですけど、地上波のドラマは初めてなので、ちょっとまだ想像がつかないですね。でもストーリー自体も共感できることが多かったり、ただただファンタジーじゃないのがすごくいいなって思ったので、ドラマと一緒に愛してもらえたら嬉しいです。

 

――取材時点ではドラマ放送前ですが、実際に流れるのが楽しみですね。

ドキドキしますよね。ファンの人もタイアップがあるっていうのは知っているけど、ドラマとは思ってないだろうし、しかも(放送)当日に発表だから(笑)。教えてよ!って感じですよね(笑)。でも喜んでもらえると思います。

 

――「ゼロ ユニバース」というタイトルにはどんな意味が込められているのでしょうか?

いつもはタイトルから入るんですけど、この曲はタイトルを後から付けたんです。妄想と現実のふたつの世界を行き来していて、妄想のほうが自分の思い描く理想の世界で、現実にもそうなっていったらいいなって思いを歌っているんですけど、“夢”って言葉を使うとちょっとそのまますぎるなって。悩んでいろいろ考えたり調べたりしているときに、たまたまゼロっていう言葉が浮かんで意味を調べて。なんやったっけな……(笑)、あ、そうだ、「ある性質や価値がまったくないこと」っていう意味があるんです。現実世界が1なのか2なのかはわからないですけど、それとは別にもうひとつの次元があって、実際それには価値がないというか、存在しないものだから自分が描くものは“ゼロ ユニバース”みたいな。楽曲の主人公目線でつけましたね。

――そして通常盤に収録される「against」は、日本生命の「ニッセイ青春エールプロジェクト」という一般の方から寄せられたキーワードやエピソードを募集し、楽曲を描き下ろすという企画から生まれました。

最初はいっぱい届いたエピソードや言葉をつなぎ合わせて組み合わせてひとつの曲にするっていう難しさがあるのかなって思ったんですけど、それがなくて。自分が書いたものじゃない言葉が入ってくるし、それが書き手側としてはいいスパイスになるというか。むしろ面白かったですね。

 

――どんな曲になりましたか?

タイトルの「against」は“向かい風”っていう意味で、この何もできなかった期間で向かい風に吹かれていた気持ちとか、行動に移せない悲しさや悔しさ、歯がゆさがみんなにあったと思うんです。それをエネルギーに変えて、少しずつ状況がよくなってこれから追い風の出番だぞ、という思いで書きました。スポーツをやっている人も、スポーツをやっていない人でも自分の身に置き換えられるような曲になったらいいなと思います。

 

――ライブやイベントなどができず、必然的に制作期間となった中で、こうやって楽曲をリリースできることにどのような思いがありますか?

ただでさえ籠もって孤独な作業なのに(笑)、半強制的に制作期間になって、しかも長期間で、いつ終わるんだろうってことを考えながら作っていたので、ようやく曲も自分もちょっと解放された感じです。

 

――まだ控えている曲も……?

ありますね。

 

――その曲たちを聴ける日も楽しみです! ここまでじっくり制作時間ができることってなかなかないですよね。

なかったですね〜。曲のストックはあるんですけど、そのときそのときで作り足すことが多かったので、作り続けるっていうしんどさを体感しました。

 

――新しい発想はどんどん出てくるものですか?

取り掛かるまでが長いタイプなんで(笑)、やりだしたらいっぱい出てくるんですけど、それまでが大変ですね。図書館に行ったり、本を読んだりしてイメージを膨らませて。あと、テレビを観るようになりました。普段はほとんど観ないんですけど、どんな番組でもキーワードや知らない言葉が落ちていたりするので、何気ないところから探すようにしています。

――先日の配信ライブでは「20代のうちにアリーナに立ちたい」という意思表明がありましたが、あのタイミングで宣言した思いも教えていただきたいです。

今までも思っていたんですけど、なかなか自分でベストって言えるようなライブができていなかったんです。いつも反省点ばっかりでみなさんに伝えるにはまだ早いなって気持ちがあって、でも今回のツアーを今まで通りできると想定していたときに、始まる前から「このツアーの最後の日には言いたい」って決めていて。もちろん自分の出来次第なんですけど、それを意識しながらステージに立っていて、でも中止になってその分制作に打ち込んで。満を持してライブができたときに、自分やチームSYにとってすごく満足のいくものになったし、次が見えるようなライブを作れたんじゃないかなって思ったので、こんな状況だからこそ前向きな言葉を言いたいなという気持ちで皆さんに伝えることにしました。

 

――半年くらい温めていた気持ちだったんですね。

そうなんですよ。伝えられる場がもうないなって思っていたから、もういつ言えるんだろうって(笑)。来年立ちたいって思っていてもこれからの状況がわからないから、そこはちょっと雑に「20代のあいだに」って広めにとらせてもらったんですけど(笑)。

 

――大きいステージというのはやはり憧れがあるんですね。

大きさやキャパシティにこだわるわけじゃないんですけど、他のアーティストの方のアリーナでのライブを見たりすると、やっぱりそういう気持ちになりますね。会場が大きくなるとやれることも増えるし、グループのときに立った場所なので、自分ひとりでも立てるようになりたいなと思っています。

 

<NEW RELEASE !!>

「ゼロ ユニバース」 通常盤/[CD only]¥1,200

M1.ゼロ ユニバース ※テレビ東京系 ドラマ24「あのコの夢を見たんです。」エンディングテーマ

M2.愛なんていらない ※モスバーガー CMタイアップソング

M3.against ※山本彩×日本生命「ニッセイ青春エールプロジェクト」テーマソング

M4.ゼロ ユニバース(instrumental)

M5.愛なんていらない(instrumental)

M6.against(instrumental)

 

ロンT ¥7,530、中に着たトップス¥7,950、パンツ¥30,900/以上すべて イロジカケ(イロジカケirojikake.theshop.jp)、シューズ/スタイリスト私物

 

撮影/早坂直人(Y’s C) スタイリング/徳永貴士 ヘアメイク/池上  インタビュー・文/東海林その子

 

(編集・熊谷) 

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