SNSやインターネットでは見つからない“一点モノ”のTシャツが揃う古着屋【原宿「STEP AHEAD」】

東京と大阪のスタイルのある古着屋さんでは、今どんなアイテムをプッシュしているんだろうか。斬新なデザインから、価値が高い一点モノまで、さまざまな魅力がこもったTシャツを追求している古着屋の中から、今回は東京・原宿の古着屋「STEP AHEAD」のTシャツを紹介。

背景にあるストーリー込みで
Tシャツに新たな価値観を見出す
〔STEP AHEAD〕

原宿のキャットストリートから一本路地に入ったマンションの2階にあるのが、USのバンドTシャツやデニムを中心に豊富な品揃えとなっているSTEP A HEAD 原宿本店だ。オーナーが独立して2008年からスタートさせたこのお店は、ここにしか置いていない一点モノから旬なアイテムまでが揃い、10代から60代まで幅広い層の人たちが足を運ぶ、今や原宿エリアに欠かせないお店になっている。

そして、そんな原宿本店の店長を務める梅津さんは、このお店の魅力をこう話す。「STEP A HEADは現在、全国に15店舗展開する古着屋なのですが、店舗によって扱っているアイテムに違いがあります。原宿店は本店になっており、特徴としては1930年代～2000年代までの年代で、選りすぐりのヴィンテージアイテムをジャンルレスに取り扱うお店です。Tシャツに関しては、今回ご紹介したような希少価値の高いイチオシのバンドTシャツから、1万~2万円ほどの価格帯のものまで扱っています。どれも、基本的には着てカッコいいと思えるカタチとデザインを選んでお店に置くように意識してしています」。

梅津さんは、バンドやストリートカルチャーに対する造詣も深く、SNSでもなかなか見つけられない情報がこのお店には詰まっているのだ。そんな梅津さんに実際にお店でTシャツそれぞれが持つバックボーンを教えてもらいながら、お気に入りの一枚を見つけるなんて買い方も、きっと面白いのではないだろうか。「ヴィンテージTシャツは、ファッションとして楽しめる以上に、その後ろにあるカルチャーや時代背景を楽しめるとっておきの教科書だと思っています。そして誰もが気軽に着られるアイテムなので幅広い層の方に買っていただけるのも魅力的ですね。そして今年の夏は、個人的に1980年代あたりのジャストサイズめなTシャツに注目しています。プリントもクラシックでいい意味でダサめで、リアルアメリカンなスタイルが面白いかなと思います」

Photography_ TAKEHIRO SAKASHITA［BYTHEWAY］
Edit & Text_Teneight, smart

※この記事は2023年smart9月号に掲載した記事を再編集したもので、記載した情報もその時点のものです。