美輪明宏が「宇宙一美味しい」と絶賛したチキンバスケットが復活!昭和レトロ感を楽しめる洋食コース料理店が新しくてカッコいい
執筆者: ライター/石野志帆
1950年に創業して以来、多くの著名人に愛されながらも2014年に閉店したレストラン『銀座キャンドル』。看板メニューの“チキンバスケット”は、日本で同店が初めて提供した歴史あるもので、その美味しさはあの美輪明宏も唸(うな)るほどだったという。閉店後も復活を望む声が絶えなかったが、9月7日(木)にオープンした洋食コース料理店『Japanese Yoshiku TARO』にてこのほど復活!モダンさとレトロさが融合し、名だたる人々が愛したグルメをオシャレに堪能できるお店は、昭和レトロブームのいま、大注目間違いなしだ。
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三島由紀夫、川端康成、美輪明宏……
昭和を代表する文豪やスターがハマった
名店『銀座キャンドル』
1950年に銀座5丁目で開店した『銀座キャンドル』は、当時最先端の洋食店だった。
赤と白のギンガムチェックのテーブルクロス、赤いビニールレザーとラタンの椅子といった、今ではレストランやカフェで定番のインテリアが、当時“超モダンな店”の象徴として人気を呼び、三島由紀夫、川端康成といった文豪や、渥美清、越路吹雪など有名俳優が足しげく通ったそう(豪華すぎる客層……!!)。提供されていたのは、オムライスやハンバーグ、グラタンといった洋食メニューだったが、なかでも、一番人気だったのが今回復活した『チキンバスケット』だ。
創業者の岩本正直さんが米進駐軍施設のクラブハウスで出会い衝撃を受け、独自に改良。パン粉を用いて日本人向けにアレンジしたフライドチキンをカゴに盛り付けた料理が、日本で最初の『チキンバスケット』になった。アメリカへの憧れが強かった時代、一気に人気を博すようになり、あの美輪明宏が「宇宙一美味しい!」と評したほどだというから、もはや伝説的と言っていいメニューだ。
調味料は超絶シンプルでも
ふっくら美味しくパクパクいける!
これが伝説のフライドチキンか……
今回、そのチキンバスケットを、新店舗オープン前のお披露目会にて試食。『銀座キャンドル』3代目で、新店『Japanese Yoshoku TARO』の料理長を務める岩本忠さんに、目の前で調理してもらった。
伝説的なフライドチキンは、果たしてどんな秘伝のスパイスが使われているのか……と思いきや、調味料はいたってシンプルで「塩、コショウ、パン粉」だという。黄金色のパン粉をつけ、じゅわ~っと丁寧に揚げていく。
美味しさの秘訣について岩本シェフは「皆さんから『アレを入れてるのではないか』『コレを使っているのではないか』といろいろ勘ぐられるのですが、レシピはシンプルです。揚げ方にもこだわりますが、衣がサクっとしているのに肉があまりにも固いとバランスが崩れてしまうので、鶏肉の選定には強くこだわっています」と話す。
衣が一つ一つ立っている美しいフライドチキン。断面を見ると衣がとても薄いことがわかる。
口に入れるとまずサクッとした衣の歯触りがとてもいい。そしてその衣はチキンとの一体感が強い。肝心のチキンは、とてもふっくらしていて柔らかい食感だ。鶏むね肉なのにパサつきは一切なく、程良いジューシーさがあり、揚げ物なのにもたれる感じがしないため、何個でも食べられそうだ。「これを三島由紀夫や川端康成も食べたのか……」と思うと感慨深い。
洋食をコースで食べられる
新しいコンセプト
内装もオシャレでこれぞモダンレトロ!
そんなチキンバスケットを他の洋食メニューと一緒に楽しめるのが、このほどオープンした『Japanese Yoshoku TARO』。
店内はカウンターがメインとなっていて、『銀座キャンドル』に通った著名人のサインの展示も。インテリアは、日本の洋食文化の基(もと)となったイギリスやアメリカから取り寄せたという。
歴史やレトロさ、そしてモダンさを感じられるデザインが、オシャレな空間を彩っている。
洋食というと一品料理のイメージが強いが、こちらの店ではいろんなメニューを少量ずつ楽しめる“洋食のコース料理”を楽しめるのが新しい。『チキンバスケット』のほか、『1950年の海老マカロニグラタン』『童心に帰るオムライス』『特選和牛のハンバーグ』といった品を、少量多品目のお任せコース(税別1万円)で提供する。
岩本シェフは「洋食は日本の食文化だということを再認識してもらえたら嬉しいですし、海外の人には“Yoshoku”として、寿司や天ぷらと同じ日本の食文化であることを知ってほしい」という。老舗店3代目がつくる手の込んだ洋食の数々を、レトロモダンな店内で一度に楽しめる新店は、“レトロブーム”のいま、俄然注目を集めそうだ。
SHOP INFO/Japanese Yoshoku TARO
住 所:東京都港区元麻布 3-10-6 1 階 ラウレア元麻布
電 話:03-6447-0297
営 業 時 間:18:00〜22:00
定 休 日:土曜日、日曜日、月曜日
※「おまかせコース(税別 1 万円)」のみの事前予約制
文=石野志帆
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この記事を書いた人
TV局ディレクターや心理カウンセラーを経て、心を動かす発見を伝えるライター。趣味はリアリティーショー鑑賞や食べ歩き。海外在住経験から、はじめて食べる異国料理を口にすることが喜び。ソロ活好きが高じて、居合わせた人たちの雑談から社会のトレンドをキャッチしている。
Website:https://smartmag.jp/
お問い合わせ:smartofficial@takarajimasha.co.jp
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