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【下着がトランクスの男子はブリーフ派より精液濃度が25%も高い!?】妊活男性が避けるべき8つのNG習慣

執筆者: ライター・エディター/鈴木恵理子

「プレコンセプションケア」とは、「妊娠前の健康管理」を指す言葉。まだあまり耳慣れない言葉かもしれませんが、日本の不妊問題が深刻化している今、妊活を意識している人やいつか子どもが欲しいと思っている人は、パートナーがいる、いないに限らず「妊娠前の健康管理」をすることはとても重要です。そこで今回は科学的に証明されている、精子の質、勃起力、性欲に大きな影響を及ぼす男性の生活習慣に注目します。

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NG習慣1
サウナに入りすぎる

サウナは高温状態の部屋で汗を流し、水風呂で体を冷ます「温冷交代浴」。この気持ちよさを「整う」と表現し、血流がよくなり、リラックスでき、疲労回復や快眠も期待できます。しかし、子どもを望む男性には悪影響があり、精子数が減ることが医学的に証明されています。週に2回、1回15分のサウナに入ることを3カ月続けると、精液の状態が悪くなるというデータがあります。サウナ通いをやめてからも3カ月では元に戻らず、正常になるには半年かかります。妊活中の男性は、サウナ通いは控えることをおすすめします。

NG習慣2
自転車に長時間乗る

健康のためにも運動は大事ですが、自転車に長時間乗るサイクリストは注意が必要。長時間自転車に乗っていると精巣がサドルに圧迫されることで、精液の所見が悪くなったり、血流が悪くなることで勃起力が低下することがあります。週に3時間以上サイクリングを行う人はEDになりやすいというデータも。妊活中の方は、精巣に影響しないスポーツを選び、自転車は軽いサイクリング程度にとどめることがよいでしょう。

NG習慣3
ひざの上でパソコンを使う

ノートパソコンをひざの上にのせて作業すると、精巣付近が温められ、精巣機能が低下することがわかっています。1時間使うだけで精巣の温度が2.5度上昇し、精子の生産が阻害される可能性があります。パソコンを使う場合は、デスクの上に置くようにしましょう!

NG習慣4
肥満・メタボである

肥満は男性不妊の原因のひとつとされており、体温の上昇やホルモンバランスの乱れが精液に悪影響を与えます。肥満によるホルモンの異常は精子の質や性機能に影響し、体外受精後の妊娠率や生児出生率も低下する可能性があります。また、肥満によるメタボリックシンドロームの症状が複数ある場合は、子宮外妊娠や流産、死産のリスクも高まることが指摘されていす。子どもを望む方は、適正な体重を維持することが重要です。

NG習慣5
下着はブリーフ派

不妊の原因となるような男性の生活習慣

アメリカのハーバード公衆衛生大学院の研究チームが、フィットする下着を着用する人と、ゆるい下着を着用する人の精液を検査したところ、ゆるい下着を着用していた人の精液濃度が25%も高いことがわかりました。精液の状態をよくするには、トランクスなどのゆるい下着を着用するのがよいでしょう。理由は、ブリーフやビキニ、ボクサーパンツなどのぴったりとした下着だと精巣の温度を上げたり、血流を圧迫するからです。

NG習慣6
激しい運動・トレーニングをしがち

【下着がトランクスの男子はブリーフ派より精液濃度が25%も高い!?】妊活男性が避けるべき8つのNG習慣

ウォーキングや軽いジョギングで運動するのはいいことですが、マラソンやトライアスロンなど激しい運動をしている人は、精液に悪影響を及ぼしている可能性があり、激しすぎる運動は精液の酸化ストレスを上げ、精子の質を悪化させます。また、激しい運動によりテストステロン値が下がり、筋肉増強剤に含まれるテストステロンを補給すると、精巣がテストステロンをつくらなくなり、精子をつくらなくなってしまいます。不妊予防には、ほどほどの運動を行うことがベター。

NG習慣7
禁欲期間が長い

「禁欲期間を長くすれば、精子がたまって、子どもをつくりやすくなる?」と思う人もいますが、禁欲期間が長すぎると、精子の数は増えても、精子の運動率が下がり、DNA断片化率が高くなる傾向があることがわかっています。精子はおよそ3日間生存すると考えられているため、禁欲期間は1~2日程度がベストで、それ以上だと死滅精子が増えてしまいます。

NG習慣8
タバコを吸いすぎる

不妊の原因となるような男性の生活習慣

タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させ、EDの原因になることがあります。1日11~20本は非喫煙者のEDリスクの約1.5倍、21本以上は約1.65倍というデータがあります。また、タバコは精液の精子濃度や運動率を低下させ、精子の奇形率を非喫煙者と比べて13%上昇させることが報告されています。さらに、タバコを吸うことで精子のDNAが損傷を受け、妊娠した際に流産や死産、低出生体重児、先天性異常などのリスクにもつながります。

Illustration_CHIHARU NIKAIDO 
Edit&Text_ERIKO SUZUKI

この記事は2023年smart8月号に掲載した記事を再編集したもので、記載した情報もその時点のものです。

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この記事を書いた人

11年間の編集プロダクション勤務を経て、2011年よりフリーランスに。雑誌やムック、ウェブなどで、ヘアやビューティページを中心に活動中。暮らしに役立つ実用系やメンズのビューティ記事の経験も豊富。好物は古物や古道具。

Website:https://smartmag.jp/

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20:30

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