【BIGMAMA金井のサウナ探訪記】富士山が絶景すぎて日本に生まれたことが誇らしくなる「THE SENSE FUJI」
日本のおすすめは?と聴かれたら、「Mt.FUJI(富士山)」と迷わず答えたくなった。
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都心から車を走らせて1時間30分。休憩を含めても、会話の途切れないうちに、自然以外何もない景色に辿り着く。
どこかまだ作りたての余韻(よいん)を残すエントランス。あいにくの雨模様にも気落ちせず、カートで部屋に案内され、早速設置されているバレルサウナに薪を焚(く)べる。
大人2人、背筋を伸ばしてちょうどの高さ。狭いとも感じず、それでいて秘密基地のワクワク感にもかられるようなサイズ。
まず、木の匂いがとても近い。というか、暑さよりも先に蒸気に移る香りの良さが鼻に飛び込んできた。
そして、グローブを片手に自分で薪を足していく。温度計はおおよそ80℃、アロマを含んだ温泉水をロウリュウするたびに、ジュっと石から熱と香りが噴き出して、それに導かれるように、もう一段階自分の汗も噴き出てくるのがわかる。
苦しくなるほんの少し手前で、扉を開けるとその瞬間がすでにもう外気浴。
さらに隣に寄り添う浴槽に飛び込んで仕舞えば、なんだか体に溜まっていた毒素のようなものが一斉に抜けて感じるから不思議だ。
それらを繰り返し、ただボーッとするという贅沢を満喫しているうちに、部屋のブザーが鳴り、目の前で夕食の用意が始まる。
地元の山の幸をふんだんに用い、目の前で一つずつ調理される。見た目にも美味しい料理の数々は、“幸(さち)”とはよく言ったもので、胃袋を通り越して、身体の隅々まで染み渡り、欲求を満たしてくれた。
もう1mmも動きたくなくなっている体にしっかりと鞭を打ち、本日の真のメインディッシュとも言える、貸切の温泉棟へ。
こちらの人数に対して、なんとも贅沢な作りの浴槽、テラス、サウナ室。
部屋の中央に飾られたトントゥのお守りに見守れながら、ここぞとばかりに羽を伸ばして、体の芯からあったまる。
生憎の分厚い雲に、いい時はもっと星が見えるんだろうな、なんて想像を膨らませながら、翌朝もう一度訪れることができるので、少し名残惜しいところで切り上げる。
いつにもましてぐっすりと眠りにつく。そして、夜が明けて、目が覚めると雲ひとつない青空。再び温泉棟に戻り、もう一度窓から景色を望んだその時、その瞬間。ここが1番のハイライト。
視界を全く遮ることのない大窓が、悠然とただただ美しく佇む富士山を、額縁のように切り取り、その景色に見惚れながら、なんだか日本に生まれたことがとっても誇らしいとさえ思った。
帰り道にふと、以前、海外を旅していて「日本のおすすめは?」と聴かれて、少し口籠って「桜の季節かな」と答えたことがある。
今もしも同じ質問をされたなら、「Mt.FUJI(富士山)」と、迷わず答えたくなっている。
THE SENSE FUJI
住所:山梨県南都留郡鳴沢村字富士山8545番5
TEL:080-4194-7370
HP:http://www.thesense.jp/fuji/
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文=金井政人(BIGMAMA)
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この記事を書いた人
バケツとヴァイオリニストのいる5人組のロックバンド・BIGMAMAのボーカル、作詞、作曲を担当。近年様々なアーティストにも楽曲を提供し、作家としても活動。「smartサウナ部」部長のスタイリスト・有本氏の旅仲間。「こういう人1人いると助かるよね」みたいなタイプ。リアクションの薄さに定評がある。この秋、新作のリリースとZepp Tourを予定している。
Instagram:@mk.library
Website:https://bigmama-web.com/
お問い合わせ:smartofficial@takarajimasha.co.jp
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