【女医が教える】乾燥肌の傾向と対策&真冬のスキンケアのコツ
執筆者: ライター・エディター/灰岡美紗
困った肌トラブルの対策術を肌治療のプロが指南。普段のスキンケアや生活習慣を見直して、根本から改善を目指せ!
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カサカサに乾いた肌は
肌荒れや“老け見え”の原因に
肌トラブル〔乾燥〕
肌のつっぱり感やかゆみがある人は、乾燥肌のサインかも。放置すると炎症やエイジング症状を招く恐れが。ケアのコツをドクターが解説!教えてくれたのは、『美容皮膚科タカミクリニック』副院長の山屋雅美医師。
PROFILE/山屋雅美 埼玉医科大学卒。2011年タカミクリニックに入職。ニキビや毛穴などの美肌治療から、シミやシワなどのエイジングケア治療、肌質改善治療まで、幅広い知識と症例実績を誇る。技術力の高さと丁寧でわかりやすい診察に定評あり。
乾燥肌にありがちな症状LIST
実は男性の肌は乾きがち!?
誤ったケアがより乾燥を招く
山屋雅美医師(以下、山屋) 肌の一番外側にある表皮の角質層は、体内の水分蒸発を防ぎ、皮膚の水分量を保つ保湿機能と、紫外線、ほこり、花粉などの外的刺激の侵入を防ぐ役割=肌のバリア機能の9割以上を担っています。洗顔時の摩擦、スキンケアでの保湿不足、日焼けなどにより、この肌のバリア機能が低下すると、肌内部が水分を保持できず、乾燥が起こるという仕組みです。
山屋 実は、男性の肌の皮脂量は、女性の約3倍ありますが、逆に水分保持力は3分の2しかありません。つまり、脂っぽいけれども乾いている状態です。しかし、脂っぽさやテカリを気にするあまり、脱脂力の強い洗顔料やスクラブなどで念入りに洗顔をする上に、保湿をおろそかにしている人が多くみられます。また、男性は日焼け止めを塗る習慣があまりなく紫外線対策も不足していることに加えて、ひげ剃り時の肌刺激など男性特有のケアによって、肌の乾燥をより招きやすくなっているのです。
潤いケアのPOINT 3
洗いすぎ、保湿不足を改め
肌のバリア機能を高めて
山屋 こうした誤ったケアにより、肌が乾燥しバリア機能が低下すると、肌の潤いがなくなるだけでなく、外からのさまざまな刺激に敏感になり、ニキビや湿疹、皮膚炎などの肌トラブルを起こしてしまうのです。また、肌がゴワつく、くすむ、キメの乱れにより毛穴が目立つなど、見た目にも影響を与えます。さらにダメージが蓄積すると、シワやたるみなどエイジング症状に影響を及ぼす恐れも。洗いすぎや化粧水のみで保湿を終えるといった間違ったケアを見直し、肌のバリア機能を高める正しいスキンケアを心がけましょう。
Photography_SHOICHI MURAMOTO[BYTHEWAY]
Illustration_green K
Edit & Text_MISA HAIOKA
この記事を書いた人
出版社2社にて、メンズファッション誌、女性ファッション誌の編集を経て独立。以後、ファッション、ビューティ、ライフスタイル、カルチャーなどジャンル問わずに紙媒体・WEB媒体で編集/執筆に携わる。ここ数年はメンズ美容に関する記事制作が中心。
Instagram:@mi_ha8545
Website:https://smartmag.jp/
お問い合わせ:smartofficial@takarajimasha.co.jp
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