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【劇場版転スラ】最注目の若手女優・福本莉子が声優に本格挑戦! TVシリーズからスケールアップした作品の見どころを語る

シリーズ累計発行部数3,000万部突破の大人気異世界ファンタジー『転生したらスライムだった件』(通称『転スラ』)初の劇場版作品となる『劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編』が11月25日(金)に、遂に全国公開スタート! 原作者自身がストーリー原案を担当した完全オリジナルストーリーとなった今作は、危機に瀕(ひん)したラージャ小亜国と、同国の女王・トワを救うため、TVシリーズにも登場する人気キャラクター・ベニマルの兄貴分であるヒイロが、主人公であるリムル=テンペストたちに助力を求めるところから物語が動き出す。

そして、そんな物語の鍵を握る重要キャラ〈ラージャ小亜国の女王・トワ役〉を演じたのが、第8回「東宝シンデレラ」 オーディショングランプリ受賞後、話題の映画やドラマに多数出演中。舞台やCMでも幅広く活躍し、いま最も注目されている若手女優・福本莉子さん。役が決まった際に「えっ、私で本当にいいんですか? 大丈夫ですか?っていう思いだったんですけど、でもすごく嬉しかったですね。ファンの方がたくさんいらっしゃる作品っていうのも知っていたので、この仕事を受けるからには、しっかりトワとして生きなければという思いでした」と語る彼女は、本格的な声優としての仕事はなんと本作が初めて。そこでsmartもインタビューを敢行。実写作品とアニメ作品における演技の違いから、『劇場版 転スラ』の見どころまでたっぷりとお話をお伺いしました。

(※取材は2022年11月21日に行われました)

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現実世界では
あり得ないことも想像し、
声だけで全てを表現して
演じる難しさ

――以前にも声優のお仕事は経験されていましたが、今回の作品に挑むにあたって準備したことってありましたか?

福本莉子(以下、福本) 基本的なところですが、現場に行って音響監督さんからの指示や要望に対して、すぐ対応できるように、先にいただいていた練習動画で画と声のタイミングが意識せずとも合わせられるまで、ひたすら自主練していきました。

――福本さんは実写においても漫画原作の作品に、数多く出演されていらっしゃいます。画と声のタイミングのように“アニメならでは”のアプローチの違いってありますか?

福本 (アニメの場合は)声だけしか(演技で表現できる)情報がないというのは大きいと思います。その上で、喜びや悲しみといった感情や動きなどのリアクションも含めて、全てを演じなければいけないっていうのは実写作品と全然違いますね。実写の場合は撮影の中で(初めてのことも)経験しながら演じられるんですが、たとえば戦ったりなんかは現実世界ではあり得ないことなので、そういったものは本当に自分の頭の中で想像しながら演じるしかありませんでした。

――たしかに現代を舞台にした作品と違って、今回参加した『転生したらスライムだった件(以下、『転スラ』)』のようなファンタジー作品は、なかなか経験のないことばかりでしょうし。この『転スラ』という自体、以前からご存知だったんですか?

福本 このお話をいただいてから、TVシリーズは2期まで全部一気観しました。これまでアニメ作品にはあまり馴染みがなかったんですが、人間の主人公がスライムの姿で異世界に転生して、そこで強くなって一国の主になり、さらには魔王にまでなる。そういったストーリーの作品に触れたことがなかったので、第一話からすごく惹かれました。個人的にすごく面白いなと思ったのが、リムルのあの強さ! 爽快感があって私のようなファンタジー初心者でもすごく引き込まれますし、誰が観てもきっと楽しめるからこそこんなにも人気なんだなと思いました。

――今回、福本さんが演じるのは、ラージャ小亜国の女王・トワ役。王家に代々伝わるティアラの魔力を使って、自国の鉱山の毒を中和して民を守っているという劇場版オリジナルキャラで、物語の根幹に関わるメインキャストの1人。こちらの役作りという点ではいかがでしたか?

福本 プロの声優さんではないので、自分の地声とは全然違う声でお芝居するっていう経験も無いですし、演じるにあたってトワ自身の情報しか知らなかったので、その中でどうするかと考えた際に意識したのが声色です。彼女はまだ若い女王ということだったので、ちょっと可愛らしく聴こえたらいいなと思って普段よりも少し高めに声を出すように試してみたりと、自分のできる範囲の中で“トワ要素”をどう入れていくかっていうのは、すごく考えました。

――実写作品でも、地声とは違う声で演じるということは多いんですか?

福本 声色(こわいろ)を変えるということはありますね。以前演じた『思い、思われ、ふり、ふられ』の市原由奈役は普段の私とは真逆なキャラクターだったので、声から別の人間になるために本読みの段階で声のチューニングをして、それをベースにお芝居をしましたし。

――なるほど。それでいうと、このトワ役は演じやすかったですか?

福本 私の場合、これまで実写作品でも自分より年長の役を演じることがなく、高校生役なんかの方がまだ多くて。トワは女王といっても設定上の年齢が10代で私自身とも近いため、大人っぽく演じる必要がなかったのでやりやすかったですね。また、とても心が強くて自分の芯となる部分を持っているキャラクターというところも個人的にすごく好きですし、私自身も同じタイプだと周りから言われることも多いので、そういった意味では自分とも近いのかなって。

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トワとヒイロ。
2人の絆が深まっていく過程が
今作一番の見どころ

――制作サイドからも「映画やドラマで見せるフレッシュな演技が魅力的でありながら、落ち着いた雰囲気も持ち合わせていて、女王としての芯の強さと心の美しさ、また可愛らしさを兼ね備えたトワのイメージにぴったりだった」というコメントが出されています。

福本 言われてみれば、確かに似ている部分はあるかもしれませんね。ずっと1人で思い悩んでいたトワが、ヒイロという頼ることのできる存在に出会ったことで信頼関係が生まれるっていう部分は特に。私も基本的に悩みをあまり人に相談しないタイプなんですが、最近は「なんかちょっと疲れたなぁ」っていう時には地元・大阪の友達に電話をかけるようにしています。そうすると、すごく気持ちが楽になることに気付きました。

――時には誰かに頼ることも大事ですよね。“トワとヒイロの絆”について、もう少し詳しく教えていただけますか?

福本 トワはティアラの魔力を使うたびに体が弱っていってしまうことが分かっているのに、己を犠牲にしてでもラージャ小亜国と民を救おうとする。そんな自分以外に頼れる相手がいない状況で、最初はその力を利用しようという打算的な気持ちでヒイロを助けます。ですが彼は自分の命を救ってくれたトワのことを健身的に支えるようになり、またトワもそんなヒイロの姿に「この人だったら信用できる」と心から思えるようになり、共に過ごしていく中で2人の純粋な絆がどんどんと深まっていって……ラストなんかはもう、かなりグッときます。それが今作における1番の見どころかなと私は思いました。

――物語が進むにつれ、主従関係から少しずつ一歩踏み出した感じに変わっていくのがまた…。そこら辺の気持ちの持っていき方は、結構スムーズにいきましたか?

福本 アフレコ時はヒイロの声が既に録音されている状態だったため、その場で聴いた声からどれだけ情報を得られるかっていうのがすごく重要だったので集中してアフレコに臨みました。果たして会話になるよう掛け合いできるかが、ちょっと不安でもあったんですが……完成した映画を観たら「あっ、ちゃんと会話できてる! 良かったぁ」ってホッとしました(笑)。

――ヒイロ役を演じる内田雄馬さんの声は、台本や絵から感じるイメージ通りでした?

福本 イメージ通りでしたね。ヒイロは強いだけでなく、(大鬼族)オーガの生き残りとして辛い過去を色々と背負って生きてきた、その力強さがすごく声にも表れていて格好良かったです。でも、物語が後半に向かっていくにつれて「この先どうなっちゃうんだろう?」みたいな感じで、すごく心配にもなって……。それに絶叫するシーンが多かったので、内田さんご自身の声帯も「ちょっとコレ大丈夫なのかな!?」と心配になっちゃいました(笑)。


――よく、声優初経験の俳優さんがアフレコ時に先輩声優さんからアドバイスをもらった。なんてエピソードをお聞きしますが、それが無かったのはちょっと残念でしたね。

福本 えぇ、だから寂しかったです(笑)。せっかくだったら皆さんともお会いしたかったですし。ただ、リムル=テンペスト役の岡咲美保さんとは先日の舞台挨拶の際に初めてお会いできました。喋っていると岡咲さんの中にかすかに“リムルみ”を感じるんですよね(笑)。「リムルにやっと会えた!」とすごく嬉しかったです。

――声優として本格的にお仕事をしたのは今回が初とのことですが、声のお芝居ならではと感じた部分はありますか?

福本 物語が進んでいって、トワが段々と弱っていく様子を声で表現するとなった時ですかね。実写だと声が小さすぎると録音できないので、「もうちょっと声を出してください」と言われることも多かったので、今回もいつもの調子で演じたら、音響監督さんに「逆にもっと声が小さくても大丈夫だよ」とアドバイスをいただいて。アフレコは目の前にマイクがあるからか、小さな声でのお芝居もすごくリアルに表現できるんだなっていう新たな発見がありました。

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テンペスト特製のハチミツが
とにかくスゴイんです!(笑)

――実際に演じてみて、本格的な声優のお仕事はいかがでしたか?

福本 「これで本当に大丈夫なのか?」って、もうずっと不安でした。1度最初から最後までを流れで録(と)っていったんですが、やっぱり最初の方は緊張していることもあって、なかなか上手く演じられなくて……。それも後半に行くに従って徐々にトワという役が馴染んでくるというか『転スラ』の世界に入り込めるようになっていって。そこで、もう1回最初に戻って頭から録り直したんですが、できることなら何往復もして完璧になるまで録り直したいって位、本当にすごく心配で。現場ではスタッフの皆さんが「すごく良かったです!」と言ってくださるんですが、その言葉も素直に信用することができず……(笑)。なので“自分自身を信じるしかない!”と、やれる限りのことはやりました。

――他に演じる際に難しかった部分や、それに対しての演出面でのオーダーはありましたか?

福本 画が完全にできあがった状態ではなく、台本のト書きだけを参考に演じたので、距離感というか空間を掴むのが難しかったです。たとえば同じ「ねぇ」でも、目の前にいる相手と遠くにいる相手では、声のトーンも大きさもニュアンスも変わってきますよね。なんとなく想像はできるんですが、視覚からの情報を得られない分、音響監督さんに「もうちょっと遠いです」などキャラ同士の距離感を教えていただき、現場では細かなチューニングを何度もやっていきました。

――本作で、福本さんがトワという役を演じて、自分の中で“進化した”と思える部分があれば教えてください。

福本 アニメならではの“声にはならないリアクションの音の部分”というのがあって、たとえば何かに気付いたりした時に「ハッ!」と漏れる声とか。特に、湖の水をリムルが浄化する壮大なシーンがあるのですが、そこでの私のセリフは言葉がほとんど無くて“驚きのため息”だけ。なので、家では「こんな感じの声が出るのかな?」と想像しながら、ひたすら練習して本番に臨みました。現場では音響監督の方に「意外と上手いね」とおっしゃっていただけたので、その部分は少し進化できたのかなぁと。とはいえ技術に関しては、本当にまだまだです。

――なるほど。その他のストーリーやシーンなどで、福本さん的に“特にここが印象深かった”という部分を教えてください。

福本 ラージャ小亜国を訪れたリムルから、テンペスト特製のハチミツをもらうシーンがあるんですが、そこがすごく好きです。生まれて初めてハチミツを食べたトワの反応と、1口食べた瞬間に「あ、もう顔色が良くなってきましたね」っていう驚くほどの効き目に「メチャクチャ即効性があるじゃん!」みたいな(笑)。現実の世界だとそんなにハチミツが効くことってないので、すごく面白かったです。

――初めて食べたモノに対するリアクションって、何かを参考に演じたんですか?

福本 すごく美味しいご飯を食べた時のことを思い出しながら演じました。焼肉とか(笑)。

――(笑)。また、劇場版ならではの派手なバトルシーンも見どころですよね。

福本 バトルシーンに関しては最初から最後まで、とにかく迫力満点! やっぱり映画館のスクリーンで観ると、より凄みが増すというか。特に、ヒイロやベニマルたちが刀を振るうアクションシーンは、すごく臨場感があって格好いいなって思いました。その他にもすべてのキャラに活躍する場面や見どころがあるんですが、中でも劇場版にパワーアップしているなと思ったが、シオンの手料理! あの独特の臭気というかマズそうオーラも、完全に劇場版レベルですごく面白かったです(笑)。あとは、みんなが吹き飛ばされそうになるほどのリムルが放つ魔王の覇気も。バトルシーンのみならず、そういったコメディの部分も全部スケールアップしています。

――最後に読者へのメッセージをお願いします!

福本 記念すべき初の劇場版で、しかも原作者の伏瀬先生が原案を担当したオリジナルストーリーということで、原作ファンの方も2期まで観たアニメファンの方も、本当に公開を待ち遠しく楽しみにしていらっしゃったと思います。“絆”をテーマに、TVシリーズで活躍してきたキャラクターも、もちろんみんな出てきて活躍するので見どころもたっぷり。『転スラ』を初めて観るという方でも楽しめる作品になっていますので、ぜひ映画館の大きなスクリーンで皆さんに観てほしいですね。あと「#転スラ」「#劇場版転スラ」という公式ハッシュタグがあるので、そちらと共に SNSで感想を書いていただければ、もしかしたら福本が見るかもしれませんので、よろしくお願いします!

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(福本莉子さんの衣装)ワンピース¥46,200/タン(contact@tanteam.jp)、リング(中指)¥9,900/グッドモーニングジュエリー(https://www.goodmorningjewelry.com/)、その他スタイリスト私物

Profile/福本莉子
ふくもと・りこ●2000年11月25日生まれ、大阪府出身。2016年に第8回東宝シンデレラオーディションでグランプリに輝き、芸能界デビュー。主な出演作に映画『センセイ君主』『屍人荘の殺人』『思い、思われ、ふり、ふられ』『しあわせのマスカット』、ドラマ『夢中さ、きみに。』『賭ケグルイ双(ツイン)』、ミュージカル『魔女の宅急便』などがある。2022年は、初春に主演映画『君が落とした青空』、夏に『今夜、世界からこの恋が消えても』が公開された。
福本莉子公式Twitter:@ r_fukumoto_toho
福本莉子公式Instagram:@riko_fukumoto_
福本莉子公式サイト

Information
『劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編』
絶賛公開中!

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福本莉子さんが声を演じたラージャ小亜国の女王・トワ。

<STORY>
【魔国連邦】(テンペスト)の西に位置する【ラージャ小亜国】。かつては金の採掘で栄えていたが、今はその繁栄は見る影もなく、湖は鉱山毒に侵され、国は危機的状況に陥っていた。女王「トワ」は、王家に代々伝わるティアラの魔力を使い、毒を取り除いて民を守っていたが、その代償としてティアラにかけられた呪いを全身に受けてしまい、命を蝕まれていた。そんな中、テンペストに突如現れた、大鬼族(オーガ)の生き残り「ヒイロ」。ベニマルたちの兄貴分だったというヒイロは、トワに命を救われ生き延びていたのだった。自分を救ってくれたトワと【ラージャ小亜国】を守るため、テンペストのリムルに助けを求めに来たヒイロは、ベニマルと運命の再会を果たす。ラージャの危機を救うため、そしてトワにかけられた呪いの謎を解くため、リムルたちはラージャへ向かうが…。そこには驚くべき陰謀が待ち受けていた!

<CAST>
リムル:岡咲美保/ヒイロ:内田雄馬/トワ:福本莉子/ベニマル:古川 慎/智慧之王:豊口めぐみ/ヴェルドラ:前野智昭/シュナ:千本木彩花/シオン:M・A・O/ソウエイ:江口拓也/ハクロウ:大塚芳忠/クロベエ:柳田淳一/リグルド:山本兼平/ゴブタ:泊 明日菜/ランガ:小林親弘/ゲルド:山口太郎/ガビル:福島 潤/ディアブロ:櫻井孝宏/ラキュア:木村 昴

<STAFF>
原作:川上泰樹・伏瀬・みっつばー『転生したらスライムだった件』(講談社『月刊少年シリウス』連載)/ストーリー原案:伏瀬/監督:菊地康仁/アニメーション制作:エイトビット/配給:バンダイナムコフィルムワークス
『劇場版 転スラ』公式サイト:https://movie.ten-sura.com/
『劇場版 転スラ』公式Twitter:@ten_sura_anime
『劇場版 転スラ』公式Instagram:tensura_official
『劇場版 転スラ』公式TikTok:@ten_sura_anime

©川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会

写真=大村聡志
スタイリスト=武久真理江
ヘアメイク=伏屋陽子(ESPER)
構成=熊谷洋平

TOMMY

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メンズファッション誌やモノ系のWEBメディアを中心に、ファッション、モノ、アイドル、ホビーなどの記事を執筆するライター/編集者。プライベートでは漫画、アニメ、特撮、オカルト、ストリート&駄カルチャー全般を愛する。

Twitter:@TOMMYTHETIGER13
Instagram:@tommythetiger13

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