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連載真説 星野仙一 ~誰も知らない“鉄拳制裁”の裏側~

「おっさんボケェ!」と叫んだ主砲・山﨑武司が語る星野仙一との愛憎11年

執筆者: ノンフィクションライター/長谷川 晶一

星野ドラゴンズ政権下で主砲も担った山﨑武司

中日時代と選手の接し方を変えていた楽天時代

「楽天時代の星野さんは明らかに丸くなっていましたね。若い選手には怒らずに、代わりに僕に対してめちゃくちゃ怒る。すると、若い選手たちは“あの山﨑さんが怒鳴られている”ということでピリッとする。直接言わずに、ベテランを通じて若い選手に指導する。そんなやり方に変わっていました」

 第一次中日監督時代に見せていた鉄拳制裁は影を潜めていた。「それまでのやり方だと若い選手はついてこないから」と山﨑は分析する。一方で「変わらないこと」もあった。それが星野特有の「大胆な血の入れ替え」だった。

「星野さんの指導者としての大きな特徴は革新を起こすこと。中日監督時代も、阪神監督時代も、大胆な血の入れ替えを行いましたよね。11年、楽天監督就任のときもメジャーリーグから日本に復帰した松井稼頭央、岩村明憲を獲得。実力と実績のある選手を獲得して競争心をあおってチームを活性化するためです」

 山﨑の言葉にあるように、最初にドラゴンズ監督に就任したときには牛島和彦ら4人を放出してまで落合博満を獲得し、第二次監督時代には前述のように大豊、矢野を放出してチーム改革を図った。また、阪神監督時代にも金本知憲や伊良部秀輝の獲得に成功してチームを優勝に導いている。

「11年シーズンの6月だったと思うけど、星野さんに呼ばれて、“お前、来年はどうするんだ?”と聞かれたから、“来年もやりたいです”と答えたら、“やればええやないか。オレがいいって言うんだから、問題ない”と言われました。でも、9月にまた呼ばれたときに、“今年で引退しろ”と言われたんです」

 6月から9月にかけて何があったのかは山﨑にはわからない。けれども、今ではこう考えている。

「当時のうちのチームは、《楽天=山﨑》というイメージが強かったので、星野さんはそれを嫌ったんじゃないのかな? 中日、阪神監督時代のように血の入れ替えをしたかったんだと思う。星野さんに“辞めろ”と言われたら従うしかないでしょ。一度口にしたら、絶対にそれが覆ることはないから」

この記事を書いた人

1970年生まれ。早稲田大学卒業後に出版社へ入社し、女子高生雑誌『Cawaii!』などのファッション誌の編集に携わる。2003年からフリーに。ノンフィクションライターとして活動しながら、プロ野球12 球団すべてのファンクラブに入会する「12 球団ファンクラブ評論家®」としての顔も持つ。熱狂的な東京ヤクルトスワローズファンとしても知られ、神宮球場でのホームゲームには全試合駆けつける。単行本が7刷となり文庫化もされている『詰むや、詰まざるや 森・西武 vs 野村・ヤクルトの2年間』(単行本:インプレス、文庫:双葉社)をはじめ、ヤクルト関連の著書・連載多数。スポーツ総合雑誌『Sports Graphic Number』(文藝春秋)にも定期的に寄稿中。日本文藝家協会会員。

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