田中みな実の連載［となりのみな実さん］第23回 餃子の思い出

smart読者の憧れの“お姉さん”的存在として、田中みな実さんがその季節の気分や皆さんのお悩みに寄り添ってくれる本誌の人気連載が［smart公式サイト］に登場。あ～、こんなお姉さんが隣にいてくれたら……！ それが［となりのみな実さん］なのです♡
今月は、みな実さんからのリクエストで蒲田にて餃子ロケを敢行！ 東京の餃子の聖地といわれる蒲田には、みな実さんも特別な思い出があった模様。翌日の撮影を少し気にしながらも(⁉)、焼きたての美味しい餃子と中華料理を大いに楽しんだみな実さんでした♡（※本記事は「smart」2022年3月号に掲載されたものです）

Photography _ YUJI TAKEUCHI [ BALLPARK]
Styling _ MENKO NISHINO　Hair & Make-up _ AYA
Text _ SONOKO TOKAIRIN

ギョーザ！！！

「 ニイハオ、コンパル、ホアンヨン！　蒲田三大餃子を淀みなく言えるのはかつて勤めていた局の先輩の課外授業のおかげ。『あなた、餃子が好きなら“蒲田三大餃子”は知っておくといいよ』と安住（紳一郎）さんに教わり、即座にPCで調べようとすると、『このあと仕事は？　ないなら食べに行きましょう』と数分も経たないうちに会社をするりと抜け出し、いざ蒲田へ！　こんなことをしてくれる先輩そういない。かれこれ10年ほど前のことになるけど、安住さんに連れていってもらった場所やご馳走していただいたものはすべて特別な記憶として鮮やかに刻まれている。
　スマートの連載は2号分をまとめて撮ることが多く、朝は蒲田の銭湯での撮影だったからメイクをしてもらいながら『せっかくなら餃子食べよーよー』と私が騒ぎ出し、予定していた別の場所を延期にして2号目がここになったという運び。ワガママなタレントだと見限らないでねっ♡　自由にのびのびできるから生まれるものもあるってことで（笑）。
　ところで、餃子の好みって分かれません？ 　私はね、肉団子みたいなずっしり系より、軽くてパクパクいけちゃう昔ながらのシンプルな餃子が好き。外で食べるニンニクがガツンと利いた餃子とビールの組み合わせも最高だけど、ナンバーワンとなると、どうしたって子供の頃から慣れ親しんだ母の手作り餃子が浮かんでしまう。ひき肉はちょっとで、お野菜がたっぷり、皮は適度に薄く、サイズも小ぶり。たまに無性に食べたくなるからおねだりして作ってもらうんだけど、この間も、母がうちへ来る用事があったからリクエストしたら『こんなのなんてことない餃子よ』とか言いながらせっせと作ってくれた。『一緒に包む？』と促され、久々にやってみると餃子の皮包みは無心になれて案外楽しかった。面と向かうと照れ臭いことも互いに手を動かしながら話せばなんてこともなかった。『結婚はアレよね、忙しいものね～』と珍しく母がそんな話をするものだから『そうね～、今は新しいことを始めたし難しいかもね』と、こちらも構えず返答できた。『お母さんさ、おでこのシワが目立つから美容外科とか行ってみたら？』なんて雑談までして。ちょっといい時間だった。コミュニケーション不足のカップルにもオススメかも！　包み方がそれぞれで興味深いし。うちの場合、作り慣れた母はテキパキある程度おおざっぱに、私は美しいひだにこだわって10折りくらいにして几帳面に。皮が乾くと割れてうまくいかないから手早くキレイにが望ましいんだけど……。ダメだ、パートナーと一緒に作ったらいちいち口出ししてしまいそう。月末にひとりで作業しようかなぁ」

イヤカフ（2個セット）¥5,500／ソムニウム（☎03-3614-1102）、トップス／スタイリスト私物

◆編集部より
撮影でお世話になった蒲田・ホアンヨンさんの餃子、とっても美味しかったです！ みな実さんに聞いてみたい質問やお悩みは、「smart」本誌に掲載のアンケートサイトから募集しています。ぜひご応募ください！

Profile
田中みな実（たなか・みなみ）1986年11月23日生まれ。元TBSテレビアナウンサー。2014年からフリーに。近年は役者としても活躍し、映画『ずっと独身でいるつもり？』やドラマ『最愛』（TBS系）に出演。ヒロイン役を務める新ドラマ『吉祥寺ルーザーズ』（テレビ東京系／毎週月曜よる11：06～11：55）が放送中！