ジャルジャル後藤淳平の「欧州旧車」愛がすごすぎた!服部昌孝も驚く“洗練されたセンス”の正体と、3台維持を貫く独自の美学

車への興味が急加速した2人の共通点
服部 後藤さんのAmi8と、自分のルノー・4(キャトル)をどうしても並べたいと思っていたんです。欧州車のコラムシフト同士だし。

2人の車はシフトレバーがダッシュボードから突き出ているのが特徴。このL字型の鉄棒を押し/引き/左右に傾けることで変速する。
後藤 めっちゃいいですね。この2台の並びはなかなか見られないかも。
服部 海外だとこういう古い車を割と見かけるじゃないですか。テンション上がりません?
後藤 上がります。ボロボロのシトロエンやランドローバーなどが普通に走っていたりするのを見るだけで楽しいです。

後藤さんのシトロエン・Ami8。正面からの“顔つき”がお気に入り。
服部 ですよね。それにしてもAmi8可愛いな~。
後藤 本当に可愛くて。フランスから日本にきて1発目の登録車なんですけど、向こうではかなり乗られていたようですごくボロボロ。でもそこがまたいいなと。
服部 旧車ならではのヤレ感が出てて最高です。
後藤 前に乗っていたGT1300ジュニアは全塗装していたのでいつもピッカピカだったんです、それがきれいすぎて、ちょっと雨が降っただけで気分が落ち込むし、だんだん重荷に感じてきて。その反動かもしれません。

服部氏のルノー・4。
後藤 服部さんのキャトルもめちゃくちゃいい感じですね。
服部 本当に可愛くてしょうがなくて(笑)。最近どのあたりの車種が気になるとかあります?
後藤 ルノーなら5(サンク)アルピーノが気になっています。それとシトロエン乗りとしてDSは押さえておきたいところなんですけど、DSだとサイズ的に少しデカめなのでどうかなと思っていて。
服部 どっちもいい車だな~。シトロエンならCXもありじゃないですか?
後藤 CXもいいですね。あとはなんだかんだでボルボはずっと追っていて、ちょっと変わり種の850、もしくは球数が少ないので市場に出てこないんですけど、内装にエルメス仕様の本革が使われた940、960とか。
服部 着ている服(後藤さんはこの日、エルメスのスエードアノラックジャケットを着用)もそうだし、さりげない上品さがすごく似合います。ちなみにバイクに興味は?バイクでヨーロッパばかりを掘る人はあまりいないので面白そうですけど。

お互いの車の内装を見比べてはしゃぐ2人。
後藤 今は乗っていないけど一応中免は持っていて、昔大阪に住んでいた頃は移動手段として使っていました。ヴィンテージのバイクもかっこいい大人の趣味として憧れます。
服部 お!ではぜひ!
後藤 でも、真冬にバイクにまたがる過酷さを味わっているので今は車だけで満足かも(笑)。それにAmi8は600ccの2気筒なので、バイクに乗っている感覚に少し似ているんですよ。
服部 たしかに音がほぼバイク(笑)。ちなみに、いわゆる高級車に興味って?
後藤 ポルシェにしろフェラーリにしろ、歴史に名を残す車に一度は乗ってみたいと思うので興味はあります。ただ「この人ポルシェ乗ってるんだ!」と、ぱっと見で印象を強く残すような車は敬遠しがちです。
服部 めっちゃ共感します。車って乗っている本人はポテンシャルで選んでいるのに、周りにはステータスの側面で受け取られることが多々ありますよね。

600ccしかないAmi8同様、ルノー4の排気量も軽自動車を少し上回る程度。「頑張って走っている感じがいい」と2人は声を揃える。
後藤 はい。考え方のベースは「自分が好きならOK」だけど、それだけじゃないところは少なからずあって。仮にポルシェに乗るとして、911以外の渋めなモデルを選んだところで知らない人が見たらそれはポルシェなわけですから。
服部 わかります。ちなみにファッション業界にはポルシェしかり、ゲレンデ、カイエン、ランクルあたりを考えなしにドヤ顔で乗っているのがマジでたくさんいます。
後藤 そうなんですか(笑)。
服部 価値の基準は人それぞれですけど、自分は車やファッションを見栄を張るためだけの道具にしたくないなと思っています。
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