【地上波では絶対無理】 MEGUMIが「ヤンキーの恋リア」を企画したワケ AK-69と永野も絶賛する“良い意味で問題作”Netflix『ラヴ上等』の魅力
執筆者: ライター/石野志帆
良い意味で“問題作”!本能むき出しのスリルと、ジェットコースター級の恋模様

――もし、永野さんがヤンキーのカテゴリの中に何らかの理由で入ったとして、『ラヴ上等』に参加してみたいですか?
AK-69 何らかの理由……(笑)。
永野 俺が何らかの理由でヤンキーのカテゴリに入るとしたら、それってたぶんこれから刑務所に入るという経験が必要になりますよね(笑)。参加はしたくないです!自分が参加したら「噛まれちゃうかも」と思うので遠慮しますが、観る分にはヒヤヒヤ感が面白いですよ。スリルと興奮がある番組なので、映画の『ワイルド・スピード』を観ているような感覚でしたから。
MEGUMI 確かにそう!ヤンキーの子たちのジェットコースターのようなスピード感は、他にはないものだと思うので、ぜひそこにも注目してもらいたいと思います。あと、美術にも凝っています。恋愛リアリティ番組って、ラグジュアリーなホテルとかビーチハウスとか、そういう感じが多いと思うんですけど、やっぱりヤンキー文化ってカオスだし“盛る”部分もあるので、そこをしっかり表現できるようにしました。
AK-69 彼らが生活するのも、昔のヤンキーの家みたいだったよね。本当によく再現されていたけど、今の時代にも通じるんだって思いましたよ。一周回ってカッコいい世界になっていたのが面白かったです。メンバーが着ている服も、今の子たちで特攻服を着ている子はいないから新鮮でしたね。
永野 思いました!「特攻服、まだあるんだ!」っていうね。
MEGUMI 海外の方にもぜひ観てもらいたいですしね。
永野 確かに世界に発信することを考えたら、ヤンキーカルチャーって日本独自ですよね。主題歌もそうですし、パンチが強い我々MC3人も加わり、「これは世界行けるぞ!」と思います。
――出演者は個性的なメンバーばかりですが、なかでも特に推していた人がいれば教えて下さい。
永野 私はみんな好きなんですけど敢えて言うなら、てんてんです。外見からは“ちゃんとした子”なんじゃないかと思ったんですけど、意外といろんな過去があったというのは、観ていて面白かったですね。

Netflixリアリティシリーズ『ラヴ上等』出演者一覧
AK-69 僕はつーちゃんですね。
永野 喜ぶだろうなぁ、つーちゃん。
AK-69 つーちゃんには申し訳ないけど、あの見た目で万人にモテるとは思えないんですよ。眉毛もあんなに細くてチンピラ感の強いメガネっていうのは“ザ・ヤンキー”だから、おしゃれな子たちは一歩引いてしまいがちというか。でも彼を見ていて、「男はツラじゃねぇ」って思いましたよ。
永野 名言きました!「男はツラじゃねえ」!このNetflixオフィスで、その言葉を言った人、初めてじゃないですか(笑)?
――改めて見どころをお願いします。
永野 これまで恋愛リアリティ番組には興味がなかった人にこそ観てほしいですね!恋リアに対して自分みたいに勝手に拒否感を感じている人にとっては、「これだけは面白い!」と感じると思いますよ。
AK-69 理性を極力取っ払った形の人間模様が見どころなんじゃないかなと思います。「こいつ、(恋愛対象として)良いんじゃねーか」「いや違った」とか「『いいな』と思っているやつが他のやつと喋っていて、なんかムカつくな」とか、人間の男女を求め合う動物的な感覚が見られるんです。理性が働きすぎて「行儀よくしてねぇと」とか「これを言ったらどう思われるかな」とか、そうした“節度”を持っていたら、こうはならないだろうなということが起きるんですよね。そういうところがこの番組の魅力だし、見どころなんじゃないかなと思います。
MEGUMI おそらく「ラヴ上等」は、地上波だったら放送できなかったと思っています。それぐらい、私たち制作陣も覚悟を持って挑みました。良い意味で問題作だと思いますが、年末年始にかけてこの番組を観て脳を揺らしてほしいですね。
永野 お正月に親戚で観たいですよね。一同集まっておせちを食べながら、会話も盛り上がると思います!「ラヴ上等!」ってみんなで言ってほしいです(笑)。
(了)
Profile/MEGUMI
1981年生まれ、岡山県出身。1999年に芸能界デビュー。以降、バラエティ、ドラマ、映画とジャンルを問わずに活躍。映像プロデュースも手がけ、コンテンツスタジオ「BABEL LABEL」にプロデューサーとして参加している。
Profile/AK-69
1978年生まれ、愛知県出身。17歳から音楽活動を始め2026年で30周年。5度の日本武道館単独公演はラッパーとして最多。トップアスリートや経営者からも多くの支持を受けるヒップホップアーティスト。
Profile/永野
1974年生まれ、宮崎県出身。1995年、ピン芸人としてデビュー。「ゴッホとピカソに捧げる歌」などのシュールなネタで注目を集める。趣味は温泉巡り、マッサージチェア巡り、あかすり。
この記事を書いた人
TV局ディレクターや心理カウンセラーを経て、心を動かす発見を伝えるライター。趣味はリアリティーショー鑑賞や食べ歩き。海外在住経験から、はじめて食べる異国料理を口にすることが喜び。ソロ活好きが高じて、居合わせた人たちの雑談から社会のトレンドをキャッチしている。
Website:https://smartmag.jp/
お問い合わせ:smartofficial@takarajimasha.co.jp
この記事をシェアする
この記事のタグ
関連記事








